兵庫県はこのほど、介護報酬を不正に請求し、受領していたなどとして、「有限会社あすなろFG」(川西市)が運営する指定通所介護事業所「あすなろデイ・サービス」(同)などの介護保険法に基づく指定を3月30日付で取り消したと発表した。また、大阪府も同日付で、同社が運営する指定訪問介護事業所「あすなろホームヘルパー箕面」(箕面市)の指定を取り消した。報酬の不正請求額は2事業所合わせて約266万円に上る。

 兵庫県によると、「あすなろデイ・サービス」は2007年10月から09年4月までの間、川西市内の利用者5人に対してサービス提供を行っていたと偽って、介護報酬約129万円を不正に請求し、受領した。また、県が09年8月と11月に監査を実施した際には、不正に請求した内容と合うように改ざんしたデイサービス日誌などを提示し、虚偽の報告を行った。同事業所は09年夏ごろから休止状態にあり、利用者はいなかったという。
 県はこのほか、福祉用具販売について介護保険給付分を受領したにもかかわらず、利用者宅に納品していなかったなどとして、同社の指定特定福祉用具販売事業所「未来ケア・グッズ」(川西市)の指定も取り消した。

 また大阪府によると、「あすなろホームヘルパー箕面」は08年5月から09年4月までの間、川西市内の利用者2人に対して実際には提供していない訪問介護サービスを提供したとする虚偽のサービス提供記録を作成し、介護報酬約137万円を不正に請求、受領した。約50人いた利用者は、既に他の事業所に移っているという。

 同社をめぐっては、介護報酬の請求や会計を担当していた代表者の妻が、川西市から介護報酬をだまし取ったとして詐欺容疑で今年2月に逮捕されている。
 両府県の担当者によると、同社の事業所は既に実質的に廃業しているという。


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