このところの海外旅行人気で、ゴールデンウイークの成田空港の利用者は前年を上回る見込みだ。財団法人日本交通公社の推計では、昨年の20代女性の出国率は、24・42%と前年の22・40%から増加。14年ぶりに性別世代別で最も高い伸び幅を示した。一方、20代男性の出国率は12・78%と3年連続減少、意識調査でも若手男性は受け身の姿勢が目立ち、外出より家で楽しむ「巣ごもり」傾向が海外旅行にも及んでいるようだ。

 ◆20代女性は好調

 「海外旅行はストレス発散と気分転換」。都内の信販会社に勤める女性(30)は、これまでにイタリア、ドイツなど16カ国を旅行した。「不況は関係ない。結婚したら行けなくなると思うので、行けるうちに行きたい」

 法務省の出入国管理統計などによると、20代の海外旅行者数は平成12年に約410万人だったが、20年には約250万人と激減。少子化に加え、雇用形態の変化や不況で、20代女性が減少したのが原因だという。

 しかし昨春から、20~30代の女性旅行客が増加。航空機の燃油代の一部を旅客が負担する燃油サーチャージが実質的になくなり、海外旅行の“お得感”が強まったためという。不況で男性ビジネス客が減少するなか、昨年の海外旅行客約1540万人のうち、20代女性は最多の約167万人だった。

 ◆男性は「受け身」

 反対に20代男性の海外旅行離れは止まらない。昨年の海外旅行者数は約92万人。ピークだった12年以降、初めて100万人を割り込んだ。

 「海外旅行をするなら、洋服や本にお金を使いたい」。こう話すのは都内の男子大学生(22)で、周囲にも海外旅行をする男子学生はほとんどいないという。

 観光を学ぶ大学生で作る日本学生観光連盟代表の小幡沙織さん(20)は、「今の学生は、海外旅行より日常に使うお金が大事」と話す。旅行の目的意識も女子学生の方があり、「男子学生は、海がいいとかだけで、行きたいところが漠然としていることが多い」

 JTBが昨年発表した20代独身男女の旅行に関する意識調査でも、男性は「一緒に旅行したい同行者ができれば」という受け身の回答が目立ったという。

 「巣ごもる」若い男性の目を海外旅行に向けるのは至難の業かもしれないが、日本旅行業協会VWC2000万人推進室の沢辺宏室長は「海外旅行で、自分を豊かにする経験をしてほしい」と呼び掛けている。(油原聡子)

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