稜線に吹く風をさがして

そのとき、その場所にしかない風景をさがして。山登りの記録と記憶。

三ノ峰 - 百花繚乱、真夏の花園ハイク (2017.8.6)

ルート : 上小池 → 六本檜 → 三ノ峰(ピストン)
天候 : 晴れ 時々 ガス


ルート図 :

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ ← 登山ブログランキング

------

この週末は北アルプス(常念あたり)に小屋泊で縦走を計画していたが、台風の影響で天候が安定しなさそうだったのでキャンセル。
北陸方面は比較的、天気が良さそうだったので、代わりに日帰りで三ノ峰に行くことに。

三ノ峰は白山信仰の道のひとつ、美濃禅定道の途中に位置するピークである。
三ノ峰を目的地とするのなら、石徹白か上小池がスタートとなるだろう。
石徹白から美濃禅定道を辿るルートは、いつか別山まで歩きたいと思っているので、今回は上小池を登山口に選んだ。

上小池まではなかなか遠かった。
名古屋からだと東海北陸道の白鳥インターで降りて、九頭竜湖を通り過ぎ、JR勝原駅から狭い山道に入っていく。
20kmほどを登ったドンツキが上小池駐車場で、紅葉で有名な刈込池のアプローチ地点でもある。

7:10 上小池(登山開始)
6時半ぐらいに駐車場へ着いたが、この段階では結構強い雨が降っていた…
天気予報では晴れてくるはずなので、少しの間、待機することに。
30分ほど待って、雨がほとんど上がったタイミングで行動開始。


まずは打波川に向かって下り基調のスタートとなり、川まで降りると林道にぶつかる。
刈込池への分岐を見送り、川沿いの林道をゆるゆると登って行く。
雨上がりのせいで、とにかく蒸し暑く、本番前から大汗をかくことになった。


駐車場から 20分歩くと登山道のはじまり。


登りはじめは階段が続く。なかなかの急登で、骨が折れる。
写真では、なんだか気持ちよさそうな森に見えるが、湿気のせいで不快指数が高すぎ。
もちろん、この森に罪はないが…

 
しばらくは夏の色深い森をただひたすら登って行くのみ。


途中、特に見所もなく黙々と歩き続けて、1時間半、突然、背後の視界が開けた。
ここで稜線に到達、六本檜と名の付いている場所である。
嬉しいことに、予報通りの青空が広がっていた。
少し霞み気味ではあるが、谷筋の奥に荒島岳が見えた。


反対側は六本檜に着いた時、ガスっていたが、小休憩をしていると、いつの間にか目指す三ノ峰が見えるようになっていた。
左側の丸みを帯びたピークが三ノ峰で、右側の尖っているピークは越前三ノ峰(打波ノ頭)。


稜線に出ても、しばらくは樹林帯を進むことになる。雰囲気はいい。


六本檜からそれほど歩かないうちに、展望が開けてきた。
今日はめちゃくちゃ暑いだろうなと思っていたけど、台風の影響もあるのか、風がいい感じで吹いていて救われた。


正面に聳える三ノ峰はガスが掛かったり抜けたり。
行く先には予想よりもキツそうな登りが立ちはだかっていた。


三ノ峰は高山植物がとにかく豊富である。今回の山行はお花鑑賞がメインイベント?かも。
咲いている全種類を制覇する意気込みで行こう。
まずはノアザミ。


ヨツバヒヨドリ? 道中にたくさん咲いていた。


タテヤマウツボグサ


六本檜からしばらくは穏やかな道が続いていたが、剣ヶ岩の手前は急登になる。
大きな岩を回り込むように登って行く。


剣ヶ岩の登りの途中にあった、いい樹形のダケカンバ。


剣ヶ岩の上部に登り詰めると、さらに視界は開けて、三ノ峰に続く稜線を見渡せた。
ガスに覆われたゴールはまだまだ遠いけど、見晴らしは抜群なので登っていて楽しい。


高山植物が咲き乱れる登山道を進む。


オオバギボウシの蕾

 
シモツケソウ


シシウド


オトギリソウ


マルバダケブキ


ニガナ


ハクサンジャシン


花を撮りつつなので、やたら時間が掛かっている気がするが、結構登って来た。
この稜線は、花だけでなく笹の海も気持ちいい。


「三ノ峰 1.2km」の指導標が立つ場所は、特に見晴らしが良かった。
まだ距離があるけど、確実に近づいてきた山頂。
ガスは晴れたり、また覆ったりを繰り返しているので、タイミングの勝負となりそう。


北側に目を向ければ、市ノ瀬から別山に続くチブリ尾根が延びている。
以前、白山を周回した時に、ものすごい土砂降りの中を下った苦い思い出が…


望遠で覗くと、チブリ尾根の背後には白山本体の大汝峰が見えた。
最高峰の御前峰はガスの中だった。


さて、山頂に向けて最後の登りに入る。
ここからの花たちの咲きっぷりが、今まで以上にすごかった。


クガイソウ


マルバダケブキとノアザミ


写真ではちょっとわかりづらいけど、この斜面の花の密度は感動もの。


マルバダケブキ、シモツケソウ、クガイソウなど、色々と咲いている。


ずっと下の方まで続くお花畑。


タカネナデシコ


タカネマツムシソウ


シナノキンバイかな? 


ハクハンフウロ


ウスユキソウ


アザミの群生


ここがこのルートで一番のお花畑。まさに百花繚乱!


11:10 三ノ峰避難小屋
最後は打波ノ頭をトラバース気味に巻いて、スタートから4時間で三ノ峰避難小屋に到着。
山頂はガスの中なので、先にお昼を食べてタイミングを待つことに。


小屋の前にも数々の花たちが咲いていた。
ハクサンフウロの三兄弟。


ミヤマキンポウゲかな?


昼休憩に1時間を費やして天候の回復を待ったが、ガスが抜ける気配は今ひとつない。
下山の時間もあるので、仕方なく山頂に向かう。
山頂自体は小屋から目と鼻の先の距離である。


ミヤマアキノキリンソウ

マルバダケブキが花火みたい。


山頂に向かうお花畑のプロムナード。


12:30 三ノ峰・山頂
小屋からは息が上がることもなく、10分で三ノ峰・山頂に到着。
広くないピークには地味目の山頂柱がポツンとあった。


ここでの楽しみは北側に位置する別山の眺望のはずだったが、やはりガスガス…
山頂に続く裾野がわずかに見えるだけである。


ただ、ガスの流れが早いのでしばらく待ってみると、事態は一気に好転に向かう。
別山の上空に青空が広がり、徐々に雄大な稜線が姿を現しはじめたのである。


ついには、ほとんど完全な姿に。切り立った斜面に聳える別山は、なかなか迫力がある。
しつこく山頂を覆い隠している雲は、別山に沿った上昇気流で出来たもの。
次々と雲が生まれて、消えていく様子は見飽きることなく、それだけでもなんだか楽しい。


結局20分ぐらい粘って、これがこの日、一番のショット。


風景を楽しみすぎて、すっかりいい時間になってしまった。さすがにそろそろ下りないと。
避難小屋のロケーションも最高。この次は石徹白から1泊掛けて、別山まで登ってみたい。
ちなみに、三ノ峰から別山まではコースタイムで2時間(復路1.5時間)。
僕らと同じ上小池から日帰りしている人たちが結構いた様子で、とても真似できない健脚だ。


下山開始は13時。


帰りも花を愛でながら。
登りよりも陽射しがあって、花たちが一層きらめいているように感じる。


花も展望も最高の稜線だった。


下って行くと、白山の中心部が遠望できた。今度は御前峰もしっかりと見えている。


振り返って三ノ峰。思っていた以上に何倍もいい山だった。


サクサク下って、1時間半で六本檜まで戻って来ることができた。
願教寺山やよも太郎山を眺めながら、しばし休憩。


あとはいつも通りに修行の時間。
かなり気温が上がり、蒸し暑くてクラクラしながら、樹林帯をひたすら下る。
膝に堪える階段をこなして、無事に林道まで帰還。


あとは20分ほど林道を歩いて、駐車場に戻ったのは16時を少し回った頃。
駐車場には無人のジュース販売があって、もちろん購入。生き返った。


三ノ峰はとにかく花がすごい山だった。
色んな種類の花が咲き乱れ、至る所にお花畑ができ、そこはまさに花園。
やはり白山は花の山だと感じた。
この次はニッコウキスゲの時期に、美濃禅定道で別山まで歩きたい。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ ← ランキング参加中。よろしければポチっとのエールを。

焼岳 - 夏山はじめ、北アルプスの活ける山へ (2017.7.22)

ルート : 大正池 → 焼岳小屋 → 焼岳 → 新中ノ湯登山口
天候 : 晴れ 時々 曇り (山頂はガス)



ルート図 :

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ ← 登山ブログランキング

------

2017年、夏山はじめ。
まぁ、今年はいくつ登れるかわからないけど、とりあえず一発目。

春に鈴鹿の入道ヶ岳に登って以来、会社の後輩たちの間では俄にプチ登山ブームが起こっていた。
もう少しレベルアップ、そして、低山にはない特別感を味わって欲しく企画したのは、焼岳である。

焼岳は北アルプスで唯一の活火山。
火山活動という意味では立山の地獄谷などでも見られるが、山頂部から噴煙を上げる山は焼岳だけ。
僕たちが登った半月後には、新たな場所から噴気が観測された(ごく小規模の噴火?)とのニュースがあり、少々驚いた。
完全にお気楽な気持ちで登っていたのだが、火山に登る時はもっと気を引き締めないといけないな。
御嶽クラスの噴火は遭遇してしまったらどうにもならないのだろうけど、ヘルメットを携帯するなど、それなりの準備はしようと思う。

焼岳への主だった登山口は中の湯温泉か上高地になる。
この他だと新穂高の中尾や西穂山荘から縦走するルートもある。

今回、計画したルートは「上高地・スタート」→「中の湯・下山」である。
事前の調べだと、僕たちのように歩き抜ける場合は逆のルートを選ぶ人たちが多いようだ。
上高地への下山だと、バスにもタクシーにも乗りやすい。
一方で、中の湯だとバス停まで40~50分は掛かるし、タクシーは上高地、もしくは沢渡、平湯から回してもらうことになる。
つまり、下山後の交通手段という点で、やや不便といえる。
ちなみに逆ルートなら、中の湯登山口に駐車し、上高地からタクシーで帰ってくる方法がいいだろう。

それでも、今回のルートを選んだ理由はいくつかあるのだが、それはこのレポートを読み進めていただきたい。

------

名古屋から高山経由で平湯温泉のあかんだな駐車場にアプローチ。
今回は4人なので上高地への入山はタクシーを利用した。
安房トンネルの通行料込みで大正池まで¥5,040(定額制)だった。

焼岳の登山口へは帝国ホテル前が最短となるのだが、今回はあえて大正池からスタート。
穂高の眺めがいい場所、と運転手さんにおすすめされて、バス停よりも手前でタクシーを降りる。

7:30 大正池(登山開始)
少しガスをまとっているが、大正池の向こうに連なる穂高の峰々。
去年、苦労して縦走した吊尾根を見上げると、ちょっと感慨深いものがある。


バス停付近まで移動していくと、大正池に映り込む焼岳を見ることができた。
大正池出発としたかった理由のひとつは、これから目指す頂をしっかりと目に焼き付けるため。
自然と登るモチベーションが高まってきて、いざ出発。


大正池にはうっすらと朝もやが掛かり、立ち枯れした木と相まって幻想的。


散策路を進み、田代湿原から見る穂高連峰。
雲が多めなのが気掛かりだが、相変わらずの迫力に心が揺さぶられる。


上高地に来ると毎回思うが、梓川の清い透明感は感動ものである。
心地のよいせせらぎを聞きながら田代橋を目指す。


大正池からウォーミングアップ気分で40分歩いて田代橋を渡る。
正面に西穂高岳登山口を見て、左に折れて、焼岳登山口まではさらに15分ぐらい。
ここからいよいよ登山道に突入。


はじめは笹の茂った樹林帯を行く。しばらくはほとんど平坦。


このあたりの雰囲気は清々しくて、瑞々しくて、特別な風景ではないけど、なんか好き。
一言でいえば、いい森かな。

  
小さな沢を渡って。 


思いがけずギンリョウソウを発見。
不気味がる人もいるけど、僕は結構好きかも。 


登山口からしばらくは平坦とも思える道が続くが、そのうち斜度が少しずつ増していく。
やがて小さな梯子場が出てくるなど、徐々に険しくなっていくが、このあたりは全く問題なし。


所々で木立が切れ、背後には少しずつ展望が得られるようになる。
大正池の向こうに構えているのは霞沢岳。


大正池は上から見るとびっくりするほどの青い色だった。


登山道は深くえぐれた峠沢に付かず離れず沿う形で高度を上げていく。
途中、焼岳の山頂方面が見えたけど、少しガスっぽい。
これはタイミング良くガスが切れてくれるのを祈るしかないかな。


行く手には大きな岩塊が現れる。


ここはほとんど垂直の梯子で越えて行くことになる。
高度感はなかなかあり、途中で折れ曲がったりもしているので、嫌らしく感じる人もいるだろう。


梯子を過ぎると樹林帯を抜けて、ここで場面転換。
開放的な風景に変わって、なんだか足取りも軽くなった気分になる。
青空もまずまず頑張ってくれているようで何より。 


笹に針葉樹の混ざる小ピークを巻くように進む。


行く先の鞍部が焼岳小屋の建つ新中尾峠である。
草付きの斜面をジグザクに登って行く。


振り返ると意外なほどに雄大な霞沢岳の姿。
穂高の眺望が最高とのことなので、いつかは行ってみたい。


10:30 焼岳小屋
登山口から2時間で焼岳小屋に到着。ここで小休憩。 


焼岳小屋から山頂まではあと1時間20分のコースタイムである。
まずは焼岳展望台と名付けられた小ピークを目指して行く。
背後の焼岳はガスが抜けそうで抜けないけど、夏山らしい躍動感のある風景で、これはこれで好き。


小屋から10分のひと登りで焼岳展望台に到着。
山頂にまとわりついているガスがなければ、確かに絶好の展望台になるだろう。


笠ヶ岳方面も上の方はガスガスで、眺望は少し残念な感じになって、やや消化不良気味…


あたりにはノアザミがたくさん咲いて揺れていた。


出発しようとしたら、ずっと晴れなかったガスが抜けて、ドーム状の山頂部が姿を現した。
この展開はなかなか気分が盛り上がる。さあ、いざ山頂へ。
ここからは一旦下ってから一気に登り詰めることになる。


斜面にはオトギリソウ?のお花畑が広がっていた。


ニガナ系の花もたくさん。


最後の登りの途中から振り返ると、穂高連峰は終始、雲の中。
山頂ではその姿を見せて欲しいと願うが、難しそうかな。


ラスボス感が満載の山頂ドームが近づいてきた。なかなかのシンドイ急登で足が止まる。
あたりには噴気が出ている箇所もあって、硫黄の匂いが漂っている。


ドームを回り込むように山頂にアプローチ。


眼下には箱庭のような上高地が広がっている。


最後はちょっとした岩場を越えていくが、問題なくクリア。


傾斜が落ち着くと中ノ湯コースとの合流点に飛び出て、ここで登山者の数も一気に増えた。
正面に見えるのは南峰で、これから登る北峰よりも少し標高が高いけど立ち入り禁止。


登ることができる北峰はこっち。岩場をもうひと登りする。


ルートのすぐそばに巨大な噴気孔があって、硫黄の匂いがかなり強い。
あまり多く吸い込むのは、明らかに体に良くなさそうなので、風向きなどに注意したい。
ただ、化学系の仕事をしている身としては、天然の硫黄結晶に興味深々。


12:10 焼岳・北峰
そして、焼岳(北峰)に登頂。展望はイマイチでも確かな達成感。


眺望は残念ながら多くは望めない状況だったが、周囲を見渡してみる。
目の前にあるのは、いかにも崩れそうな南峰と火山湖の正賀池。


穂高方面は明神岳の端っこが少し見えるだけで、やっぱりダメだった。
こうして写真を撮っている間にも、見えている範囲はどんどん狭くなってきて、視界は悪化傾向…


これは火口跡なのだろうか? すごい迫力だった。


ガスの流れは速いので、何かの拍子にすっきり晴れてくることを期待しながら昼食を取る。
しかしながら、西側からどんどんガスが流れ込んできて、状況は悪くなるばかりで諦めモード。
ここは潔く下山へ。


中ノ湯への下山路は沢に沿ったガレ気味の斜面を一気に下っていく。
まだまだ登ってくるハイカーも多かった。


目の前には開放的な緑の斜面が広がっている。


可愛らしいアカモノが咲いていた。


焼岳があっという間に遠くなっていく。


樹林帯に入ったら、ひたすら修行の時間。
自分的にはちょっと歩きづらい感じの急な下りが続き、ペースが上がらなかった。


結局、終始調子は上がらず、コースタイム2時間のところ2時間15分掛かって、新中ノ湯登山口に下山。
ここはつづら折りの続くの安房峠旧道で、中の湯温泉にはヘアピンカーブふたつ分をさらに下る必要がある(ショートカット路あり)。
バスに乗る場合は、そこからさらに車道を40分ぐらい歩く。



事前の情報収集では、この登山口で携帯が繋がるか確認が取れなかった。
温泉の旅館からタクシー呼ぶことになるのかなと思っていたが、電波が通じていたのはラッキー。
平湯のタクシー会社に電話して、上高地から回送してもらうことになって、無事に帰りの足を確保。
上高地が混雑している時は、登山口まで呼べない可能性もありそうなので注意を。

平湯・あかんだな駐車場までは安房トンネルを通らず、旧道経由で¥5,050だった。
運転手さん、旧道を走るのはものすごく久しぶりらしく、何だかはしゃいでいたな(笑)

今回の山行を振り返れば、気持ちのいい森から、梯子、笹原の海、そして、荒々しく険しい活火山の山頂へ。
展開の変化があって、登り応えもしっかりあるいいコースで、このルート取りは正解だったと思う。
穂高の山々は雲を被ってしまい、大展望とはならなかったのは少し残念だったが、満足できる「夏山はじめ」となった。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ ← ランキング参加中。よろしければポチっとのエールを。

入道ヶ岳 - 小粒でも展開の楽しい鈴鹿の名峰 (2017.5.21)

ルート : 椿大神社 → 北尾根コース → 入道ヶ岳 → 二本松尾根コース (周回)
天候 : 晴れ(高曇り)



ルート図 :

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ ← 登山ブログランキング

------

会社の後輩たちが山登りを始めてみたいとのことで、それならとアテンドを引き受けた。
それ程きつくなく、景色がいい山はないかと探して見つけたのが鈴鹿の入道ヶ岳だった。
初登山の2名と、普段からトレッキングをしている1名を加えて、4人パーティで出発。

自分としては、ちょっと物足りないと思っていたが、目まぐるしく雰囲気が変わって、なかなか展開の楽しい登山コースで、結果的には満足感のある山行となった。

------

入道ヶ岳登山ではいくつかのルートがあるが、最も一般的な椿大神社からのコースを選択。
駐車場は神社のものを使わせてもらえる。
神社の手前500メートルぐらいにある第三駐車場(無料)が登山者用にあてがわれている。

8:35 椿大神社(登山開始)
ちゃんと調べて来なかったけど、椿大神社(つばきおおかみやしろ)は伊勢国の一之宮らしい。
一之宮とは、その地域で最も格式の高い神社のことであるが、そしたら伊勢神宮ではないの?
と思ったら、お伊勢さんは別格扱いで、諸国の神社とは同列には並ばないみたい。


入道ヶ岳は山そのものが御神体なので、登山前にしっかりお参りをするべき。
朝の空気が清々しく、とても神聖な雰囲気のある境内だった。


杉並木を抜けると現れる本殿は、さすがに立派である。
心穏やかに登山の安全を祈願。


神社の境内を出て車道を少し歩くと、右手に愛宕社への石段が登っていく。
ここが北尾根コースの登り口となる。


この石段がなかなかの強者…。上に行くほど、斜度がきつくなる。
ちなみに、下山時に気づいたのだけど、石段の鳥居を少し過ぎた先につづら折りの迂回路があった。
距離は長いだろうが、そちらを使えばちょっとは楽なのかも知れない。


10分弱、石段を喘ぎ登って愛宕社。ここにも小さなお社が祀られている。
この先は普通の登山道になる。


北尾根コースは何度かアップダウンがあって、なかなか登り応えあり。
道標は番号(北の頭が10番)が付いていて、いい目安になる。


距離は短いものの、随所に急登が待っている。


登り初めから1時間で避難小屋に到着。山頂まではあと1.3km。
この避難小屋、外観は頼りないが、中はまずまずしっかりしていた。(泊るって感じではないけど)


登るにつれて、木々が広葉樹中心に変わって行く。
もう新緑とは言えないかも知れないが、だいぶ色濃くなってきた初夏の木の葉が気持ちいい。


見上げるとカエデの葉を透けて通る光。
自然豊かで、紅葉の季節も良さそうなコース。


広葉樹林を登って行くと、頭上までアセビが張り出して来てトンネル状に。
なんだかトトロの森みたい。


アセビのトンネルを抜けて、今度は公園か庭園の雰囲気になり、視界が開ける。
このあたりは目まぐるしく様相が変化して、歩いていてもなかなか面白い。


ツツジの花も咲いていた。


再びアセビのトンネルをくぐって進む。


左手に木々の間から目指す山頂が見えはじめた。


望遠で覗くと山頂の鳥居が白く輝いていた。
平らな山頂部はすでに登山者で賑わっていそうだ。


すっかり傾斜の緩やかになった道を進んでいくと、大きく視界が開けて笹原が広がるようになる。
ここまで来ると北の頭はもうすぐ。


スタートから2時間15分で北尾根を登り詰めて、北の頭に到達。
休憩多めでちょっと時間が掛かっているかも。
ここからの景色は一級品で、笹原の向こうに鈴鹿の主稜線・県境尾根がずっと連なっている。
高曇りで霞も強く遠くはぼやけているけど、釈迦ヶ岳まで見えていた。


鋭角の鎌ヶ岳に、なだらかな山容の御在所岳が対照的な姿で目の前に横たわる。
御在所のロープウェイの駅と鉄塔も見える。


左の宮越岳から鎌ヶ岳に繋がる鎌尾根は、吊り尾根のようでかっこいい。
そのうち縦走してみたいと思っている。


展望をじっくり楽しんだら山頂へ。


北の頭から山頂まではあっという間だけど、このルートで最も気持ちのいい区間かな。


開放的な風景の広がる左手の笹原を登ってくるのは井戸谷コース。
かなりの急登に見え、なかなか大変そうである。


10:50 入道ヶ岳・山頂
そして山頂に到着。
真新しい、ピカピカの鳥居に出迎えられた。
実は古くなった木の鳥居が交換されたばかりで、建立は一週間ほど前だった模様。
味のある古い鳥居を写真で見慣れていたので、ちょっと違和感がある。
まだ風景に馴染んでいない感じで、これから長い時間を掛けて風格が出てくるんだろうな。


鳥居の傍らにある小さな碑。
実際の奥宮は山頂から離れたところにあるのだが、山頂部全体が奥宮と思っていいのかな?


山頂からの眺望は最高。
この日は霞が掛かっていて、残念ながら伊勢湾は見えなかったけど、それでも十分すぎる開放感。
写真の先は結構な急斜面なので、ここでお弁当を食べる時は「おむすびころりん」とならないように注意が必要である(笑)


ちょうどパラグライダーがテイクオフ!
上昇気流に乗って、より高いところまで上がっていき、上空をずっと旋回していた。
あれって、麓までゆっくり降りて行くだけじゃないんだ、って初めて知った。
気持ちよさそうだけど、自分がやったら、恐怖の方が上回りそう。


今回は初登山の後輩たちを連れてきたので、ちゃんと山メシを作ってみた。
といっても、冷蔵の餃子鍋に野菜炒めセットを入れただけだけど。
山で食べれば何でも美味いんだろうけど、味に間違いはないので、秋から冬の山行では、この手の鍋はレギュラー化しそうな予感。


あとは後輩提供のフリーズドライのカレー。
それと、初めて山にノンアルビールを持ってきてみたんだけど、これが癖になるほど美味かった。
ひとりで登る時の昼食って、いつも簡単に済ませちゃうけど、仲間と一緒なら、こういう時間も大切にしたいと思った。


山頂から鎌ヶ岳方面。入道ヶ岳は900mしかない山だけど、山は標高じゃないな。
後輩たちもこの眺望、そして、山の雰囲気を楽しんでくれたようで良かった。


お腹いっぱいで眠たくなってきたけど、本格的に動けなくなる前に下山開始。
帰りは二本松尾根コースを行く。


下り初めてすぐに樹林帯へ突入。楽しい時間は終わって、あとは修行。


初登山の後輩は膝がガクガクだったようだが、2時間掛からずに下山できた。


下山後は菰野の湯の山温泉に入って、夕方、名古屋に戻ってから打上げの焼肉パーティ。
しっかり山に嵌まりつつあるようで、山談義で盛り上がった。
ひとり登山とはまた違った楽しさがあって、これはこれでいいもんだな。

入道ヶ岳は少し侮っていった。
ストーリー性がしっかりあるとでも言えばいいのか、展開の変化を楽しみながら登ることができた。
自分としては、鈴鹿セブンマウンテンが今回で6/7に到達。
あとは雨乞岳を残すのみ。今年中に達成できるかな?

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ ← ランキング参加中。よろしければポチっとのエールを。

photo
www.flickr.com
masa.o-chiku's Select photoset masa.o-chiku's Select photoset
記事リスト
livedoor プロフィール
  • ライブドアブログ