日程 : 2019.5.11(土)-5.12(日) 2日間
ルート:
(5/11)室堂 → 雷鳥沢 → 剱御前 → 剱御前小舎 泊
(5/12)剱御前小舎 → 奥大日岳 → 室堂
天候 :
(5/11)晴れ 時々 薄曇り
(5/12)晴れ

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ルート図:(ヤマレコより)

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GWが明けた翌週末、立山の奥大日岳で雪山ハイク。
今回の主目的は様々な剱岳を眺め、そして、向き合うこと。
剱岳の優れたビューポイントである剱御前と奥大日岳に登る。

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土曜朝のアルペンルート・立山駅。
ここで混雑して時間が読めないと嫌なので、1週間ぐらい前にWEB切符で空きがあった8時発のケーブルカーを予約しておいた。
しかし、驚くような混雑はなく、当日購入でも、もっと早い便に乗れる感じだった。

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残雪期の立山地区は、ビーコンの携帯が入山ルールになっている。
立山駅にレンタル屋があるので、ここで借りていく。(いちおう電話で事前予約した)
ちなみに、登山届を提出した室堂の登山相談所で、実際に所持のチェックはなかったが…。
まあ、後ろめたい気持ちで山に入るのも嫌なので。

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ビーコンは2日間レンタルで4000円。
室堂でも登山相談所で借りることができるが、1泊2日で6000円らしく、こっちがお得。

室堂までのアルペンルートは往復4310円。
合わせるとなかなかの出費である…。

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ケーブルカーはダイヤ通りでなく、増発していたみたい。
まだ朝早くではあるが、団体客(ほぼ外国人旅行者)が多い。

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美女平で立山高原バスに乗り換えて室堂を目指す。
車窓は早速、素晴らしい雪景色に。

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立山駅の出発から1時間程度で室堂に到着。
登山開始の前に有名な「雪の大谷」に行ってみた。
今年の雪壁の高さは、最大で15mとのこと。
完全に観光気分だが、なかなかの迫力だった。

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10:00 室堂(登山開始)
室堂のターミナルで準備を整え、いざ登山開始である。
だいぶ遅い時間のスタートではあるが、1日目の行程は剱御前小舎までで、CTで3時間弱。
小屋到着後に剱御前のピークでまったり過ごす予定で、この時間でも大きな問題はない。

反則的に出発から立山・雄山の雄大な眺め。
少し雲が多めだが、晴天を期待して歩きはじめる。

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翌日に登頂予定の奥大日岳も。

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奥大日岳は巨大な雪庇が発達することで有名。
望遠で寄ってみれば、このとおり。

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雪原散策の観光客に混ざって、みくりが池温泉まで進むと…

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剱岳がチラリと登場。
まだその全容を見ることはできないが、プロローグ的でちょっと気持ちが昂ぶる風景。

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みくりが池は雪解けが始まったばかりだった。

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もう随分と前から立ち入り禁止になっている地獄谷。
かなりはっきりと噴気の音が響いていた。

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みくりが池温泉を過ぎると観光客の姿もなくなり、やっと本格的に登山開始といった感じ。
登山しなくても、これだけの山岳風景を見られる立山。
人気の観光地であるのは当然か。

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雷鳥荘あたりから見下ろした雷鳥沢。
このパノラマ感が堪らなくいい。
GW翌週とあって、キャンプ場のテントはそれほど多くないようだ。

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10:45 雷鳥沢
雷鳥沢まで降りてきた。
ここを訪れるのは5年ぶりで、雪の季節は初めて。
この開放的な空間は、個人的には涸沢に負けず劣らず、いい場所だと思う。

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剱御前へは雷鳥坂を登っていく。
テン場から一段下って、浄土橋(当然、雪に埋もれているが)のあたりが取り付き。
ルートを見上げると…ん? なんだか地形的に違和感。
勉強不足だったが、冬道は夏道の一本西の尾根を登るようだ。

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雷鳥坂を行く登山者。
たくさん登っているが、スキーヤーが圧倒的に多かった。

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雷鳥坂を登り始めると、名前のとおり雷鳥に遭遇。
今回の山行では無数の雷鳥に出会うことになるが、この時はまだそれを知らず。

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ちょっと登っただけで、スケール感が一気に増した。

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2ヶ月ぶりの登山というのもあるけど、かなりキツく感じる…。
スキーを履いたまま登って行く人たちを尊敬する。

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左手に奥大日岳。
広々とした雪原の斜面に、弧を描く稜線。
いい風景だ。

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いくつか急登を喘ぎながらこなして行く。
別山乗越の剱御前小舎は下の方からでも見えているのだが、なかなか距離が縮まらない。

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奥大日岳の高さにだいぶ近づいてきた。

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立山を背景に行くスキーヤー。

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急登を終えて稜線に出た。
ここからはあと少し水平移動となる。
ちなみに、すでに奥大日岳よりも高い標高なのが意外な感じ。

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雷鳥沢から2時間で剱御前小舎に到着である。

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小屋から少し進むと、いよいよ剱岳と対面。
ここからだと剱御前の斜面に掛かって全景は見ることができないが、それでもやっぱりいい。
八ツ峰の背後には後立山連峰も。

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小屋で宿泊の手続きして、少し休憩した後、剱御前を目指す。
10分も掛からないぐらいの距離をひと登り、といった感じ。
前方の岩が露出している部分がピーク。

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剱御前の最高点より。
三角点のあるピークへ続く稜線の先に、大きな剱岳。

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別山と剱沢源頭部の荒涼とした風景。
月面に雪が降ったらこんな感じかな?

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剱岳を正面に見ながら、剱御前の三角点に向かう。
進むほどに剱岳の全容が見えて来て、なんとも気持ち良く歩くことができるルート。

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13:45 剱御前(三角点ピーク)

最高点から20分ほどで剱御前の三角点ピークに到着。
小さなピークではあるが、ここが今日の目的地。

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剱岳で三角点というと「点の記」を思い出すのではなかろうか。
この三角点も小説、映画の主人公たち(陸地測量部・柴崎ら)が設置したものだそうだ。
100年以上も昔の出来事だが、どんな想いでここに立って剱の頂を眺めていたのだろう?

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そんなことに思いを馳せながら、剱の風景をゆっくりと味わう。
とにかく、ここは剱岳を眺めるには最高の展望台である。
眼下に剱沢が広がり、均等の取れた三角の山容は、まさに天を貫く「針の山」。

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八ツ峰の向こうに白馬三山。

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五龍岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳。

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室堂平の奥に薬師岳。

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明日、登頂予定の奥大日岳。

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早月尾根の背後に位置するのは毛勝三山。

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剱岳を眺めながらのランチは、カップラーメンでも最高。

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雷鳥坂から同じタイミングで行動してきた山スキーヤーの方々と少し山談義。
剱沢に向かってドロップした格好いい姿を写真に。

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上から見ていたら、滑り初めてしまうとあまりにも一瞬でお終い、といった感じだった。
しかし、こんな開放的な風景の中の滑走、気持ちいいことは違いないだろう。
その一瞬を求めて苦労して登って来る価値、計り知れないが、僕には真似のできる世界ではないかな。

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ひとりきりになった剱御前でのんびりしていると、向かいの岩場に雷鳥の姿が。

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15時を回ったので、そろそろ小屋に戻ることにする。

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帰る前に、剱岳の勇姿を目に焼き付ける。
剱御前に登るなら、絶対に三角点まで足を延ばすべき。
しばらくの間、剱岳を独り占めできたのは幸運だった。

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山頂部をアップで。
これ、どこを登るのか、全然見当が付かないな…。

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自分の中では、剱岳は眺める山で、今のところ登ってみたいとは思わない。
きっと挑戦すれば登れてしまうと思うけど、畏怖の念が強いというか。
単に臆病なことの言い訳かも知れないけど、今はそれでいいと思っている。

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帰りは登り基調。
たいした登りではないのだけれど、ピークを巻くトラバースのトレースがあったので、何となくそちらに。

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開放的すぎる別山の眺め。

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トラバースルートは結果的に判断ミスだった…。
最後のところが、小さく雪庇ぽくなっていて、越えるのに苦労した。
雪の崩落なんかも怖いので、素直に剱御前のピークを経由すべきだったかな。

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小屋付近まで戻ってくると、あちこちで雷鳥を見かけた。
正直、会えて幸運、という感覚がなくなってしまった。

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こちらはメスの雷鳥。
丸っこいフォルム、つぶらな瞳が可愛すぎる。

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17時の夕食まで少し時間があるので、小屋のまわりで再びのんびりと風景を味わう。

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剱御前小舎の夕食。
この日は土曜にもかかわらず、宿泊客は15名もいなかった。
やはりGW明けは狙い目。

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夕食後、まどろみ始めた風景を眺めに外へ出る。

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本当に小屋のすぐそばに、普通に雷鳥がいることにびっくり。
求愛のシーズンらしく、2羽のオスがメスを追いかけるシーンとかも見かけた。
こちらはアプローチ中かな?

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淡く茜色に染まり始めた室堂平を見下ろして。

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剱御前の最高点まで夕焼けを眺めに行った。
夕暮れ時の剱岳の表情も堪らなくいい。

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奥大日岳の向こうに陽が落ちて行く。
薄いもやの層が下界と山上の世界を分け隔てているように見えた。

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少しだけアーベンロートに染まる白馬岳。

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立山もほのかに染まった。

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今日の日が終わって行く。
山で日没を見たのは、すごく久しぶりな気がする。
ゆっくりと、でも確実に時が進むのを感じられるこの時間が好き。

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薄もやの層に沈んで行った太陽と焼ける雲空。

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奥大日岳にも夜の帳が降りて来る。
明日もいい一日になるように。

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