日程 : 2019.3.1(金)-3.2(土) 2日間
ルート:
(3/1)北八ヶ岳ロープウェイ → 縞枯山 → 白駒池 → 高見石小屋 泊
(3/2)高見石小屋 → 中山峠 → 天狗岳 → 渋ノ湯
天候 : 
(3/1)曇り 時々 晴れ
(3/2)快晴

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ルート図:(ヤマレコより)

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3月はじめの金曜日に有休を取り、ずっと行きたかった「冬の北八ヶ岳」へ1泊山行。
最終目的は天狗岳だが、せっかくの2日間なので、北八をたっぷり、そして、じっくり楽しむルートを計画した。

ルートの概要は以下の通り。
起点は北八ヶ岳ロープウェイで楽々の入山。
縞枯山、茶臼山を雪山ハイクし、麦草峠経由で白駒池に立ち寄って、高見石小屋に泊まる。
翌日、中山峠に向かい天狗岳に登頂し、下山は渋の湯。
入山、下山のアクセスは茅野駅起点でバスを使う。

とにかく雪の少ない今シーズン。
冬らしい景色は期待できないかなと、諦めの気持ちで山行を待っていた。

ところがである。
前日に南岸低気圧が通過し、しっかりと雪が降る状況になったのだ。
昼頃に小屋へ予約を入れる電話を掛けると、小屋番さんから、
「かなり降っていて、まだまだ積もりそう。トレースはない。計画は大丈夫か、真剣に考えて欲しい。」と注意喚起された。

そこまで言われると、さすがに心配になってくる。
行程に無理はないはずだが、ダメなら引き返す気持ちで出発することに。

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茅野駅近くの駐車場に車を停めて、駅前からバスに乗って北八ヶ岳ロープウェイへ。
晴れ予報だったのに、思いっ切り曇り空なのが恨めしいが、回復を期待して行こう。

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ロープウェイで一気に高度を上げると、期待通りの雪景色に。

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ロープウェイで到着した坪庭は、既に2000mオーバーの世界。
周囲はガスガスだが、この先、素晴らしい世界が広がっているのは約束されている。

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9:35 北八ヶ岳ロープウェイ・坪庭(登山開始)
まずは雨池峠を目指す。
ワカン装着も考えたがトレースが見えているので、とりあえずツボ足で進むことに。
準備していると、ガスの隙間から時々、青空も覗きはじめる。

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新雪を纏った森を行く。
なかなかのモコモコ、モフモフで、細いけどトレースがあるのはかなり助かる。

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と、ここで二人組の登山者とすれ違う。
この先の縞枯山荘の宿泊者かと思い声を掛けると、我々と同じロープウェイ出発組だった。
なんでも雨池峠の先で雪が深く、腰以上まで潜ってしまうので、諦めて戻って来たとのこと。
(ということは、ここまでのトレースは彼らのものか。)

ただ、目的地は蓼科山ということで、僕らとは異なるルートだった。
予想にない「蓼科山」との回答に、どういうコース? と頭がなり、詳細は聞けなかった。
今思えば、北横岳経由と考えられるが、かなりの玄人に見えた彼らが撤退を決断した状況。
戦々恐々の思いで、先を進むことになる。
 
20分ほど歩くと縞枯山荘が見えてきた。

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このあたりからガスが抜ける頻度も多くなって来た。
白く凍てついた縞枯れの木々が、青空の背景に良く映える。

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縞枯山荘を通り過ぎて、雨池峠に向けて雪原を進む。
空模様は一進一退で、曇ってしまうとせっかくの雪原風景もイマイチ画にならない。

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やがて雨池峠に到着。
ここから右に折れて、縞枯山、茶臼山への登りとなるが、もちろんトレースはない…。

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行けるところまで行こう、と腹を括り、まっさらな雪面に足を踏み入れる。
幸い、樹林帯の中なので積雪はそれほどでもなく、ラッセルという感じではない。
多いところでスネぐらいなので、問題なく進めそうでひと安心。
なかなかの急登で、一気に息は上がったが…。

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上を見上げれば、霧氷がきれいだった。
ナイスタイミングで青空が広がっており、俄然、やる気も湧いて来る。

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雨池峠から40分で縞枯山。
ここで麦草ヒュッテから来たパーティとすれ違い。
ということで、この先のトレースは確定である。
前日の雪の状況で入山者はないと思っていたので、これは嬉しい誤算だった。
この先は幾分、気持ちに余裕も持って歩けそうである。

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ガスで良くわからなかったが、縞枯山自体はそれほど眺望は良くなさそうだった。
しかし、少し進むと周囲は立枯れの木々となり、開放的な道になる。

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ルートからは少し寄り道する形になるが、縞枯山の展望台には必ず行くべき。
空は相変わらずで、少し天候の回復が遅れているようだ。
それでも、360°の眺望が広がっていた。

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正面に見えるのは茶臼山。
その後にあるはずの天狗岳はガスの中。

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ガスの流れは速く、少し待っていると、時折り陽が差し込こんで来てくれる。
すると一面の雪景色の森が白く輝き出す。

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目の前にあるのは、北八ヶ岳らしい針葉樹の深い森。
昨日までは全然、雪がなかったようなので、このタイミングで来れたことは幸運としか言いようがない。

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展望台はこんな感じで岩がゴロゴロ。
東側はすっきりと晴れていた。
おそらく、麦草峠を風が抜けていく時に、手前側では雲ができてしまうのだろう。

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眺望を楽しんだ後、縞枯山から一旦下って、またすぐに茶臼山への登り返し。

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茶臼山の山頂に寄り道するが、ここは残念ながら、ガスで全然ダメ。

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茶臼山から麦草峠への下りはかなりの急斜面。
深雪のおかげで、スキーみたい半分、滑りながら降りてきた。

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中小場という名の小ピークからは、翌日に登る天狗岳が少しだけ見えた。

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やがて、ほぼ平坦になって、麦草峠の直前にある茶水池を通過。
当然、池は雪の下である。

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12:45 麦草峠
視界が大きく開けて、麦草峠に到着。
ここで出合うのが、国道299号「メルヘン街道」である。
もちろん冬季閉鎖中なのだが、山小屋のスノーモービルの跡が付いていた。

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国道を横切って行くと麦草峠の大雪原が見えて来る。

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写真ではおそらく伝わらないのだが、「静寂の空間」とでも言おうか。
白く目映い雪原がそこにあるだけで、時が止まったかのような感覚になった。
時々、風が音を立てて雪面を渡って行く。
なんだろう、それが妙に心地よくて、ずっと見ていられる気がした。

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雪原の奥の森から続くアニマルトラック。
どんな動物のものなのだろう?
左右に曲がりくねっていて、なんだか楽しそうな足跡に見える。

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雪原のそばに建つ麦草ヒュッテ。
小屋番さんの話だと、前日は20cmぐらい積もったとのこと。
ヒュッテ前の雪原も降雪前は笹原が露出している状況だったそうで、この雪景色に出会えたことは本当に幸運なことだった。

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昼休憩の後、麦草峠から白駒池に向かう。
森の中はトレースがないだろうとのことで、ワカンで行こうか悩む。
結局はワカン装着が面倒くさいのと、ちょっと疲れてきていたので国道を歩くことにした。
ただ、スノーモービル跡は意外に踏み抜き、まずまず体力を奪われる結果に。

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国道沿いの駐車場のところから、再び森に入る。

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ゆるキャラ「コケ丸」が非常に気になってしまった。

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国道から15分で白駒池。
池は全面結氷していて、広大な雪原が広がっている。
ぐるりと森に囲まれたその場所は、ちょっと不思議な感覚になる空間であった。

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登山者のグループが池を突っ切って行く。
タイミング悪く頭上は太陽が雲で隠れてしまい、雪面に陽が当たっていないのが惜しい。
少し粘ってみたが、陽が出てくる様子はない。
雪が白く輝いてくれれば、もっと素敵な場所になっただろうが、ここは諦めて先に進む。

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15:10 高見石小屋 (1日目 行程終了)
白駒池から森の中を40分ほど登って、今夜の宿「高見石小屋」に到着。
随所で雪が深かったこともあり、なかなかの疲労感で1日目を終えた。


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ストーブとコタツのある大部屋に、宿泊客は我々の他に二人だけ。
ゆっくり、贅沢すぎる時間を過ごすことができた。

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少し休憩した後、小屋の裏にある高見石に登ってみる。

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降雪後にまだ誰も登っていない状況で、ルートを作るのに少々難儀した。
踏み抜いて岩の間に落ちないように、一歩一歩、確かめながら、おっかなびっくり。

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高見石の上に立てば、気持ちのいい眺望が広がっていた。
眼下には白駒池。
背後に雲が広がっていて、何だか空に浮かんでいるようだった。

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南側には至近距離に中山。
これがあるので天狗岳方面は見えることができない。
明日はこの山を越えて行くことになる。

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夕暮れ時になって、森に差し込む茜色の光。

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再び高見石に登る。
先ほどルートを作ったので、今度は苦戦することはなかった。
今日、歩いて越えて来た縞枯山、茶臼山に掛かっていたガスがちょうど消えて行く。

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黄昏時の白駒池を見下ろして。

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中山の斜面は、ほのかに優しいオレンジ色に。

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もうすぐ陽が沈むのだが、夕飯の時間なので、見届けることなく小屋に戻る。
でも、きれいな夕焼けを十分に楽しむことができた。

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夕飯はホワイトシチュー。(カレーライス風に御飯に掛けて)
美味しくいただき、しっかりお替わりも。

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ランプの明かりが温かく感じる。
同泊者に少しお酒(ラム酒…なかなか強かった…)をいただき、楽しい夜は更けていった。

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翌日はすっきりと晴れの予報。
天狗岳の登頂を待ち遠しく思いながら、眠りに付いた。

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