狂牛病(BSE)問題
最初この問題の日本の対処はまさに対岸の火事であった。EUでの騒ぎを置いてわが国では発生しないというスタンスを取ってきた農水省。その間EUでは着々と狂牛病対策を進めてきて狂牛病対策では先進国となった。日本への狂牛病対策への助言まで行って日本の農水省が断った後に日本で狂牛病が発生したのは記憶に新しい。
この時農水省は何か責任を取ったのだろうか。慌てふためいた農水省はEUで確立していた脳髄除去の他に世界でも類を見ない全頭検査を導入する。全頭検査は狂牛病がどの位の割合で発生するかという調査でしか意味がなく安全の為にはまったく役に立たない。
農水省は最初の失敗、即ちEUの助言の無視に続いて、対策に於いてもこの方面で対策が先行していたEUとは別に独自対策を施した。この全頭検査がそもそも誤解と混乱を招いた原因である。国民は全頭検査が安全の為の対策と思ってしまっている。
この問題は専門家はさじを投げている。農水省も手を付けられないでいる。つまりどうでもいいのである。とりあえず脳髄除去で安全は守られている。今の状況は国産保護という観点からも悪くはない。触らぬ神に祟りなし、寝た子を起こすな、という訳である。
こんないいかげんな方策が国で行われているなんて情けない事だ。こんな事になっても農水省はまた責任も取らず逃げ切るのだろう。仕方がなかった。国民感情を考えた結果等と言うのだろうか。こういった無責任体質があらゆる局面で繰り返されて行くという事を考えればこの問題もきっちりとした解決がなされなければならない。
Posted by o_itten at 23:25
│
Comments(3)
│
TrackBack(3)
この記事へのトラックバックURL
http://app.blog.livedoor.jp/o_itten/tb.cgi/8152031
■TB
<a href="http://blog.livedoor.jp/o_itten/archives/8152031.html">辺境からの遠吠え:狂牛病(BSE)問題</a>
吉野家に行くのは米国の肉が食いたいわけではない【Kissyの富山的blog】at 2005年03月16日 20:23
■感染ヤギと羊の場合、肉や乳を通して感染物質が人間の体内に入る可能性、という報道
仏、ヤギやヒツジのBSE検査を強化 (4/19)
http://health.nikkei.co.jp/bse/child.cfm?c=0
>「ヤギや羊では牛に比べ体内の多様な組織に感染物質が広がりやすく、肉や乳を通して人間の体内
ヤギ&羊は肉や乳にも感染物質?・オランダで26歳vCJD・ピッシング・新検査【BSE&食と感染症 つぶやきブログ】at 2005年04月23日 18:58
結局、「危険部位除去」だけでは、BSE対策の要にはなり得ないことがよくわかる記事をUPします。飼料管理がなっていない牛など食べられませんね。20ヶ月以下なら輸入OK、などと適当な回答を作成した「日米BSE合同会議?」のメンバー個人個人が責任を持って尻拭いをしていただ
>この問題は専門家はさじを投げている。農水省も手を付けられないでいる。つまりどうでもいいのである
いやいやそんなことはないですよ(汗
私のブログで紹介している平川先生のブログをご覧ください。専門家の緊迫した攻防とひたすら無関心な消費者とメディアって感じですね。
どうもswan_slabさん。
今の状況に至ってしまっている事を、どうでもいい、と表現しました。
専門化が正しい解決策へ導く事ができなかった。
政治的な問題や消費者、メディアの問題があったのかも知れませんが
それは常にあることで、こういう場面で専門化が意見をリードできないとしたら
存在理由が問われることになります。
>こういう場面で専門化が意見をリードできないとしたら
存在理由が問われることになります
そういうことですね。
それなりにがんばっている農水省や食品安全委員会を見捨てないでください。不合理な政治決着だけは避けてほしいです。