November 20, 2009

続・親としての訓練

実は前の記事を書いたのは、先月のこと。

最初に「親業訓練講座」に参加したときは、
自分が息子にしてきた「仕打ち」(ホント、こんな風に思ってしまった)を思い、
かなり落ち込んでいました。

パピーは、どれほどの思いをこれまで飲み込んできたのだろう。
私のことが怖くて、条件反射的に行動したこともあったに違いない。
それでもいつも、うっとおしいまでに
「ママ大好き」
を言ってくれる。
その愛情を利用して、私は彼をコントロールしようとしていなかったか。
本当にかわいそうなことをした…。

それでも、時間が経つにつれ、私は少しずつ冷静になってきました。
これまで何も知らなかった、気付かなかった私は、
ここでやっとスタート地点に立ったのだと
前向きになってきました。
まだ遅くないかも!

この記事では、その後のパピーの変化を記そうと思います。

パピーは、何の解決もしてくれない母に、
(しかも返事や反応が中途半端―まだ「能動的な聞き方」が下手な私)
よく学校でのことを話すようになりました。
元々、寡黙なほうではなかったのですが、
思えば、私が途中から
尋問を始めたり、
結論付けたり、解決策をさっさと出してしまったり、
挙句の果てに叱責が始まったりして、
パピーは、ゆっくり話すこともできなかったのでしょう。

そしてここのところ。

何度か、話しているうちに泣くことがありました。

喧嘩して、悔しかった。
大事にしていた栞をくしゃくしゃにされて、腹が立った。
友達に勘違いされて、悲しかった。

私の膝の上に座り込んで、ぽろぽろ涙をこぼすのです。

聞いている私はもちろん胸が痛い。
解決してあげたい。
でもぐっと飲み込む。

「そっかー…。それは悲しかったねー…。」

と答えて、頭を撫ぜたり、ぎゅっとしてあげるだけでした。

だけど、私のところで泣いてくれる。
そのことを、今は本当にありがたいと思います。
まだ、パピーの話は脈絡のないところもあるし、
解決策には全然たどり着かないけれど、
いつか自分で解決の道を見出す日まで、
私はこうして受け止めるだけで、
じっと待たなくてはいけないのだと思います。

「待つ」って本当に大変だわ!


at 22:35│Comments(8)この記事をクリップ!息子のこと(iroiro) 

この記事へのコメント

1. Posted by kaoru   November 21, 2009 11:25
由里子さんの親業のお話
いつもシェアしていただいて
じぶんを振り返ることができて
感謝しています。
さらにわたしもよく子育ての本などを
読んでいるのですが、(情報に踊らされているところもあるんですが・・・・)
その中で一番心打たれたのが
「先回りしないで子どもを受け入れること」という言葉。
ちょっと先に生まれて経験しているからこそ、
ついつい先に物事を解決してしまおうと思ってしまって口が出ちゃう。
そうではなく答えを待ってあげること
それがとっても大切なんだって。
結局子どもの人生は子ども自身が決めて
生きていくんですよね。
わたしも待つってことがほんと苦手で
せっかちなんですよね。
これで30数年生きてきたので
まずは自分の性格を直さなきゃいけないかもです。
いまは進学していい学校に入っても
必ずしも平穏で安泰な生活ができるという
わけではないのだから、本人がしたいという決めた道を受け入れる勇気も親として
持っておいたほうがいいのかなぁって。
まだ小学生ですが、いまからわたしもそういう気持ちを持つ訓練をしておかないと
いざという時、家庭崩壊になるかもしれません。(笑)
こういう話をできるお友達がいる
ということもほんと感謝です。
ほんとにありがとうございます。
これからも悩みや不安や
うれしいこと楽しいこと
よかったこと、親ばかだなって
思うこと、なんでもお話できると
うれしいです。
2. Posted by 由里子   November 21, 2009 22:26
★kaoruさん、
相変わらずの長々とした文章を読んでくれて、また心のこもったコメントを書き込んで下さって、本当にありがとう。
私の方こそ、
こういう話を聞いてくれる、
そして話し合えるお友達がいる
ということを、心から感謝しています。
> 「先回りしないで子どもを受け入れること」という言葉。
ああ…
すごくよく分かります。
先回りして、立ち回って、勝手に解決に導いて、納得してる親。
ついこないだまでの私でした!
> まずは自分の性格を直さなきゃいけないかもです。
ううん!これは、「練習」で何とか出来そうです!
私達(あ、ごめんなさい、kaoruさんまで私の同類項にしてしまったわ)に必要なのは
「我慢」。ぐっと口を押さえ、手を引く我慢。あとは子供に寄り添う気持ちがあればいいのだと、今は解釈しています。まだまだ勉強中ですけどね。
これだったら、kaoruさんにもきっと出来ます。
どうぞお試し下さい。
> 本人がしたいという決めた道を受け入れる勇気
そう、私もそう考えてたんです、少し前まで。
ただ、友達に面白いことを言われました。
「子供が親の期待していた道を取らなかったとしても、
自分の道をしっかり選ぶことが出来たのなら、
その子はきちんと大人になった、ということにならない?その子は心配ないんだよ」
って。
なんとなく、分かりませんか?
また、お茶でもしながらゆっくりお話したいですね。
3. Posted by さんぽ   November 21, 2009 23:53
典型的は大阪人、生まれついての「いらち」なわたし。
身につまされます。
うちのはまだまだ小さいですが、今のままではわたしはとても「待つ」ことのできる親になれそうにありません。
由里子さんの書かれる言葉にこれまでも何度もはっとさせられてきました。
今回も大切なことに気づかせていただいたみたい。ありがとうございます。
4. Posted by yukari   November 22, 2009 08:13
「子供の気持ちに寄り添って受け入れる」
本当に本当に大事なことですね。
受け入れてもらう経験から子供の心の中に
安全な基地みたいなものが出来、それが自己肯定や強さや優しさに
つながっていくんだろうなーと思います。
年長の今の時期「入学準備」という言葉がどうしても気になり、あれもこれも
出来るようにしておいたほうがいいのではないかと焦る私。子供のペースも気にせず
突っ走ってしまうこともあります。親業まだまだです。
考える機会を与えて下さって、ありがとうございます。
5. Posted by 由里子   November 24, 2009 08:48
★さんぽさん、
お返事遅くなってごめんなさいね!
それからメールもずっと書きたいと思っていたのに、「いつでも構いません」に甘えて、随分時間が過ぎてしまいました。
また近いうちに必ず!
でも、こうしてブログを覘いて下さって、本当に感謝、感謝です。ありがごうございます。
それにしても
> 典型的は大阪人、生まれついての「いらち」なわたし。
これにはびっくり!だって、「さんぽ」さん&「亀」くん、なんてハンドルネームをつけていらっしゃるし、お優しい文面からとても穏やかな方と思っていました。
いらち、なんですかー(笑)。
「待つ」って、私にも難しいんですけど、
ただ、子供の目をよく見たら「ママ、聞いて」って訴えてるんですよね。それを見逃さないように努力すれば、少しは立ち止まれるかなあ、と、イロイロ方法を探しています。
立ち止まると落ち着かない、
苦しくて死んでしまいそう、
なんて、私はマグロかっ。
6. Posted by 由里子   November 24, 2009 09:13
★yukariさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
> 受け入れてもらう経験から子供の心の中に
> 安全な基地みたいなものが出来、それが自己肯定や強さや優しさに
> つながっていくんだろうなーと思います。
そうそうそうっ、私が言いたかったのはそれーっ。
こんなにダラダラした文になってしまいましたが、yukariさんがきれいにまとめて下さいました。わかって下さってありがとうございますっ。
> 年長の今の時期「入学準備」という言葉がどうしても気になり、あれもこれも
> 出来るようにしておいたほうがいいのではないかと焦る
私も経験がありますから、お気持ち分かります。
でも先走って余計なことはやらせず、園生活のうちにしかできないことを精一杯やっておいて下さいね。
本当にやれるようにしておかなくてはいけないのか?
その基準の真否を見極めるには、
・その情報源が「教育産業」ではないか。(日々届くダイレクトメールにも細々と…)
・あるいは「教育産業」に既に煽られた人達の集めた情報ではないか(「○○が出来てないと大変らしいよ!」っていうママトモ情報?)
・エンターテイメント(テレビ、雑誌…等)から始まった情報ではないか。(所詮「ネタ」でしかないのです)
あたりの基準を設けて、勇気を持ってどんどん削ってみてくださいね。preciousな時間が持てますよ。
なんてエラそうなことを書いてごめんなさいね。
うちの一人息子の卒園前に書いた日記がここにあります。良かったら読んで下さいね。
7. Posted by あっこ   November 25, 2009 08:10
「頭でっかちになるのがイヤで、子育てセミナーや育児書などは避けてきた」とありますが、育児書の中にはここに記載のある親業訓練のように、はっと気づかされるよい内容が書いてあること、多いですよ。セミナーも、この前元シンクロの田中京(だったかな?)の子育てセミナーを聞きましたが、とっても心に響きました。だから、わざと避けずに色んな本を読んでみるのはよいことだと思います。ゆりこさんなら、その上で必要ないと思った情報は切り捨てていくことができると思います。頭でっかちにならないと思いますよ。
8. Posted by 由里子   November 25, 2009 15:21
★あっこさん、
はじめまして、でしょうか?コメントをありがとうございます。
嬉しく読ませて頂きました。
情報って「出逢い」ではないかな。だから、その中身だけが問題なのではなく、出逢うタイミングって大事だと思うのです。
子育てを始めた最初の頃は、夢も憧れもあって私もいろいろ読み齧ったのですよ。
でも、現実の我が子と聞いた話が食い違って、私は教育者(?)の話を聞いたらいいのか、自分の子を見たらいいのか混乱したりしていました。
だったら、まずは子供と向き合おうと、そのときは考えたのです。
「いい話を聞いたわー。私もそういう母親になりたいと思います。終わり」で自己満足に陥るのもイヤだった。
いい話を聞いたのなら、実際に子供の幸せに繋がるまで、きちんと消化したかった。
でもそのときの私は、聞けば聞くほど迷走をするばかりだったのです。気付くと、子供を思うようにコントロールする方法を探し回っていました。つまり、前の記事の冒頭に書いた、こんな子に育てたい!という思いに囚われていたのです。
> 必要ないと思った情報は切り捨てていくことができる
では、残念ながらありませんでした。
ようやく、情報の取捨選択が少しだけできる時期にきたところだと思っています。
いろんな子育て論があるのは分かっているし、親業が一番、と思うわけではないけれど、いいタイミングで出会えたのだと思います。
良い母親になろう!と思って話を聞いたわけでなく、「偶々」聞いた、というのも良かったのかも。
今は、敢えてそれらを避けようとしているわけではありません。役に立つもの、心に響くもの、気付かされるもの、いろいろあると思います。
でも飲み込まれないように少しずつ…そしていつも、情報は削る勇気を持って、受け入れていこうと思っています。自分の許容量を考えて…(^^)

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