関心あり マン・マシン・インターフェイス

コンピュータと人間をつなぐもの、キーボード(配列)に関心あり。

2010年12月

親指シフト、マスターのコツ4

親指シフトの練習にはコツがあります。
タッチタイピングをマスターしてしまえばキーボードなど見なくても済むのですが、最初はやはりキーを見るもの。その見方、覚え方を伝授します。
(写真 今年は、1980年親指シフト誕生から30年目となりますが、98年当時、欲しかったOASYSパソコンです。憧れでした。) 
oasys-5166(ビジネスOASYS) 
  






 






 はじめのうちは、文章を打つときキーボード上の「かな」を探すわけですが、ホームポジション段(中段)から探すことがコツです。
ここには「かな20文字」があり、日本語の6割は見つかります。ここになければその上の段に16文字があります。中段、上段で日本語の9割以上が見つかります。ここにもない場合のみ下段を探します。これが、使用頻度を考慮した親指シフト(配列)の特徴であり、人間工学的な配置なのです。

この3段(一番上の4段目を除く)で文章を作成するわけですが、3段の範囲で入力できるため、指の移動量がJISかな配列より25%以上少なくなっています。http://nicola.sunicom.co.jp/thumb3_1.html[親指シフト 入力アニメーション]

案ずるより生むが易し。
ローマ字入力歴5年の私でも、のんびりやって20〜30時間(ただし毎日練習するのがコツ)で2〜3段目はほぼ習得できました。

だんだんに覚えていきますが、途中からキーボードを見ないで打つことが重要です。壁に配列を貼るなどして努力します。一段目については使用頻度が低い「かな」のため、覚えなくでもかまいません。半年もしたら覚えられるくらいの軽い感覚でOKです。

タッチタイピングを体得すれば、http://www.kanshin.com/keyword/1200773[思考とシンクロする世界]、http://www.kanshin.com/keyword/1144547[指でしゃべるような入力]を一生楽しむことができます。

ホームポジションを中心とした練習では、「きょうはどんてん」
とか「じょうしきのはんちゅう」
とか「ぎょうかいはじゅうたい」
などを活用してください。これがアッと言う間に打てるようになると「頭と指がシンクロ」してとても痛快です。

また、「きのうはおとうといもうとのうんてんなのでとってもあんしん」
や、
「のうきょうはのうみんのものぎきょうはぎょみんのものせいきょうはしみんのもの」
や、
「としをとってもどっきどきのけいけんってあってもいいとおもう」
などもすべてホームポジション段で打てます。快適です。
http://www.kanshin.com/keyword/960510[ホームポジション段のみで文章を綴る]http://www.kanshin.com/keyword/1784163[ホームポジション段の多用]

新配列への移行は苦痛を伴うものです。でも、マスターすれば一生涯、楽を手に入れるための「苦闘」です。がんばってください。 
\(^o^)/





http://www.kanshin.com/keyword/1739919[ブラウザで試し打ち キー入力対応ユーティリティ]http://gontyping.blog58.fc2.com/?mode=m&no=99[タイプウェルで親指シフトの練習]http://www.kanshin.com/keyword/1720229[Nicola練習のツボ]http://www.kanshin.com/keyword/1101665[このキーボード、親指シフトにできますか?]http://www.saccess.co.jp/[購入はシステム青山Access]) 

http://www.youtube.com/watch?v=Rylm9PQTF6I[親指シフト動画]http://www.youtube.com/watch?v=IbbLIbwM7M4[ローマ字と親指シフトの動画]http://ai11.net/jpn/2006/try_keyboard_layouts/#nicola[親指シフトをブラウザで試し打ち]http://www.kanshin.com/keyword/2139338[キーボードをNicola化する]http://www.kanshin.com/keyword/1557918[Nicolaタイピング練習ソフト]http://www.kanshin.com/keyword/1071263[Nicolaの利点]http://www.kanshin.com/keyword/1917117[Nicola化ソフトを持ち歩く]

祝! 親指シフト誕生30周年

1980年に親指シフトキーボードが発売されて30年目となります。
お め で と う ! http://www.kanshin.com/keyword/1717005[希有なこと] http://www.kanshin.com/keyword/2792619[30年目の親指シフトキーボード]

JIS配列で「かな」入力するには問題が多すぎる。じゃ、日本語「かな」入力のためのキーボード(配列)つくろう。そう思い立ち研究し始めて数年・・・。誕生までには苦労があったのでしょう。

詳細はhttp://www.ykanda.jp/[開発者 神田ホームページ]
かなの配列には、早稲田大学の「日本語の頻出語」研究が大いに役立ったそうです。

その合理的な配列(かなを三段に納める、使用頻度の高いものをホームポジションに集める)や、シフトキーを親指の位置に持ってくるなど、エポックな発想は人間工学にも合致し、瞬く間に市場に受け入れられたのです(OASYSそのものの合理性、誰でも使える汎用性もありましたが)。
http://www.kanshin.com/keyword/1071263[Nicolaの利点]

親指シフト配列の考え方は、その後の配列(TRONや新JIS、M式、飛鳥、ステノワードなど)に大きな影響を与えました。

ワープロが手の届く価格になると、一般庶民の間にも広まり、そういう私も90年代にローマ字から転向しました。Windowsに移殖されて以降も、OASYS/Win、IME/OAK、Japanistとともに愛用され、今日に至っています。
http://www.kanshin.com/user/38090[親指シフトの空間]、http://nicola.sunicom.co.jp/index.html[Nicola公式ホームページ]

良いものが残るとは限らないIT社会で、これほどまでに使い続けられるとは、政府も企業も思っていなかったのではないでしょうか。「かな」入力の一つの結論、親指シフト(Nicola配列)。

プロ用「かな」入力ではステノワードがベスト。ローマ字では、QWERTYの限界に挑戦したドボラック配列やM式がベストと考えています。

写真 開発段階のもの。(試行錯誤の親指シフト実験機、エルゴノミクスの原器? 親指シフト原器)
oya-01(親指シフト実験機) 
oy-ryote(エルゴタイプ親指シフト原器)
oya-kug(親指シフト原器?)
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