掘りごたつ

2010年05月16日

茶室




数年前に依頼された仕事です。

お施主さんは東京出身の秋田在住。ピアノの先生です。
ある仕事がきっかけで自宅の和室改築をお願いしたいとのことでした。

そこでまず私が驚いたのは、8帖ほどの和室を改築するのに設計事務所に依頼する。
秋田ではなかなか無い話なのではないかと思います。
建築の設計をやっていながらこんなことを言うのもなんですが…。

それはさておき、私にとっての難題がひとつ!
お施主さんの実母は裏千家のお茶の先生(東京在住)で、秋田に遊びに来た際にこの和室でお茶をたてながら一家団欒したいというのがたっての希望。
しかし私には茶室の知識などまったく無い状態で、どうアプローチしようかと一瞬たじろぎましたが、まずはチャレンジ&経験ということで受託することにしました。

とにかく知識がまったくと言っていいほど無かったので(なんせ「炉」すら知らなかったのですから)、まずは図書館に駆け込み「茶」に関する資料を借りれるだけ借りて読みまくりました。

いろいろ読んで行くと、もともと歴史が好きだったこともありこれが結構面白い!
各書籍によると「千利休」「小堀遠州」「古田織部」が代表的三茶人で、中でも千利休は茶の湯を通じて、その後の日本人の美意識に多大な影響を及ぼすほどの人物でした。「わび」による4畳半以下の質素な茶室形態を画一化させたのも利休です。

表千家も裏千家もルーツは利休のようですが、はて…。
既存は8畳間。どう考えても茶室としては大きすぎるし天井もH2500だと高すぎる??
「露地」や「にじり口」はどのようにすればいいのだろうか?
覚えたての知識を持って打ち合わせに望みました。しかし答えは意外にも本格的な茶室ではなく、「炉」と「かまひる釘」を付けて、後は床・壁・天井の張替えをしてくれればよいとのことでした(^^;
かなり拍子抜けしてしまいましたが、緊張感をもって「茶室」というものを学ぶいい機会になりました。

いつかは本意気の茶室をやってみたいと思っています。



obakentikusekkei at 23:30│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by アーキラボアイ   2010年05月19日 10:13
5 どこにである何気ないものに美を見い出し、ちょっと曲がったもの、凹んだ物、欠けた物に価値を与える。
日本人独特の一寸だけ至らない、届かない道を究める精神性って面白いですね。

ではまた
Seeyou!

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