17日深夜、兵庫県警が小保方さんから参考人聴取したというニュースが報道されました。最初にスクープ報道があったのが、JNN系列のニュースでした。

JNNニュースでは「捜査関係者によりますと、兵庫県警は16日、東京都内の警察の施設で小保方氏から参考人として任意で事情を聴いたということです。」と報道され(註1)、「東京都内の警察の施設」と思われる映像には小保方さんのようにも見える女性が足早に歩く不鮮明な映像が映し出されていました。(0分55秒頃)
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye2705799.html 

この報道に対し、小保方さんの代理人である三木弁護士は報道各社に向けて「この報道は事実ではありません。事情聴取などありません」と答え、「ガセネタです」と全面否定をしていました。

ところが、後追い取材をした報道各社から「参考人として事情聴取があった」という報道が一斉に流れたため、それらの報道に対して「日時と場所については控えたいが、私も立ち会って説明した」と答えることとなりました。前言を翻したように見えるこの発言は、最初のJNN報道と他の報道との違いを確認していただければ分かると思いますが、嘘をついていたわけではなく、JNNの誤報に対する答えが誤解を受けてしまったものでした。

今回の報道は警察のリーク情報によるものですが、各社の報道内容を見ればリークされた情報は「小保方さんが参考人として事情聴取を受けた」事のみで、昨年5月の刑事告発から今月17日までの9ヶ月間のうち、「いつ、どこで」行われたかの情報はありません。それに対してJNNだけが、映像つきで「兵庫県警は16日、東京都内の警察の施設で」事情聴取をしたとスクープしたのです。


JNNが翌日流したニュース映像をご覧下さい。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2706234.html
「東京都内の警察施設。兵庫県警は昨日までにSTAP細胞論文を執筆した小保方晴子氏から参考人として任意で事情を聞いていたことがJNNの取材で明らかになりました。」

東京都内の警察施設の映像は映し出されていますが、そこで事情聴取が行われているとは言っておらず、16日としていた日時も「昨日までに」という表現に切り替わっています。この日に報道された情報は他の報道各社と同じ内容になっているのです。つまり「16日、東京都内の警察の施設で」事情聴取が行われたとしたスクープ報道は誤報であり「ガセネタ」だったということです。
こちらの「東京都内の警察施設」の映像からは、小保方さん風に見えた女性の映像も消えています。報道内容とは無関係のこの映像は、資料映像としてもお粗末かつ無意味なものになってしまっています。

警察リークによる一斉報道の皮切りは、このJNNの不正確な報道だったのですが、マスコミ報道の情報は良く吟味して受け取るように気をつけたいものです。

※註1:動画を再確認したところ、「捜査関係者によりますと、兵庫県警は16日、東京都内の警察の施設で小保方氏から参考人として任意で事情を聴いたということです。」の中で「16日」の部分が編集でカットされていました。テキストにはまだ残っています。(2月19日17:00現在)