NHKのSTAP細胞報道に対するBPOへの人権侵害申し立てについて、放送人権委員会による審理がほぼ終了し、委員会決定の起草に取り掛かったようです。
http://www.bpo.gr.jp/?p=8715&meta_key=2016
 どこまで踏み込んだ委員会決定が下されることになるか分かりませんが、NHKの報道が及ぼした小保方晴子さんに対する人権侵害は明白であり、何故そのような不正な報道が横行したのか、きちんとした調査と報告が指示されることを期待します。
 今回審理の対象となっている「NHKスペシャル」では、ドキュメンタリー番組の過剰演出問題があり、その点では昨年BPO勧告が出された「クローズアップ現代」と通じるものがありますが、STAP細胞報道の
人権侵害の限りを尽くした問題の大きさはその比ではなく、前回のような内部調査でやらせはなかったと誤魔化して済ますことにならないよう、第三者による立入調査が指示される事を期待します。

 また、「小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会」発足時に、私達はNHKの偏向報道に対する「公開質問」を出していますが、NHKではこの誤報問題に対しても未だに何の対応も取られていません。改めて、STAP細胞問題についてNHKがどれだけ大きな影響を与えたのか知っていただくためにも、昨年4月に出した公開質問を再掲したいと思います。

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去る
320日、NHKは昼の全国ニュースで以下の内容を報道しました。
 STAP細胞の問題で、万能細胞作製の決定的証拠とされた緑色に光り出す細胞について、小保方晴子元研究員が去年11月、STAPと判断するための確認が十分できていなかったという内容の証言を調査委員会にしていたことが分かりました。4月の記者会見の発言とは異なる内容で専門家は、理研は、詳しい証言内容を明らかにすべきだとしています。緑色に光り出す細胞は、体の細胞が、万能細胞に変わったものだとされ小保方元研究員らが去年1月の記者会見でもSTAP細胞が出来た決定的な証拠だと映像などを発表しました。

 これに対して、多くの専門家からは細胞が死んだ時に光る「自家蛍光」という現象でSTAP現象とは関係がないという指摘が出ましたが、小保方元研究員は、4月の記者会見で自家蛍光ではないことを確認していると否定していました。

 ところが、NHKが去年11月に小保方元研究委員が調査委員会に証言した内容を入手したところ「自家蛍光なんじゃないかとかそこまで思ってなかった」と話し、委員から「調べれば簡単に分かりますよね」と尋ねられると「やってなかった」「甘かった」などと答え、STAPと判断するための確認が十分できていなかったという内容の証言をしていました。 

 映像は、自殺した笹井芳樹元副センター長がSTAP細胞を信じる根拠だと話していたもので理化学研究所の対応にも影響を与えたと指摘されています。東京大学医科学研究所の上昌広特任教授は「真相解明が遅れるなど重大な影響が出たおそれがある。STAP細胞は否定されたが小保方氏自身がどう説明したのか理研はもっと明らかにする必要がある」と話しています。これについて小保方晴子元研究員の見解を、代理人の弁護士を通じ求めましたが、回答はありませんでした。

これは、小保方氏の記者会見での発言と調査委員会での証言が矛盾していると指摘する内容で、小保方氏が「記者会見で嘘をついた」という印象を強く視聴者に与えました。そして324日には、NHK NEWS WEBに[『小保方証言』STAP問題の真相]と題して、証言内容の詳細について、科学文化部の藤原淳登記者の署名記事が掲載されました。

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2015_0324.html
(註:上記リンク切れに付きhttp://archive.fo/spqpk参照のこと)

ここに書かれた調査委員と小保方氏のやり取りを見ると、小保方氏はスペクトルによる赤緑判別をしなかったことを「甘かった」としていますが、笹井氏が証言した方法による確認を否定しているわけではありません。そこに書かれた会話の前後の文脈も分からず、(中略)とされた部分は会話を歪曲して伝えるためにマスキングした疑いもありますが、時系列で見れば若山研でマウスが光りキメラマウスが出来たことで「もう私それがもう嬉しくて、本当に嬉しかったんですよ。なので、あんまりそれが、自家蛍光なんじゃないかとか、そこまでは思ってなかったんです。」と、自家蛍光の判別もしなかったことを「甘かった」と言っていて、その後に笹井氏と丹羽氏が参加し論文を仕上げる段階では
FACSによる確認をして「自家蛍光でないことを確認した」ということになります。

つまり、調査委員会での証言と記者会見での発言は矛盾するものではなく、3月20日のニュースは誤報もしくは、悪質な印象操作であったことが分かります。藤原記者は[『小保方証言』STAP問題の真相]の記事内でも、「矛盾」という表現を使っています。また、『小保方元研究員が去年4月の会見で堂々と話した「自家蛍光ではないことも確認しております」という発言は、STAP細胞問題の解明に大きな影響を及ぼしたと多くの専門家が指摘する。』とした記述は、時制が狂っており因果関係が捏造されています。
問題の「自家蛍光」については、NHKの報道姿勢に対し匿名ではありますが研究者からも厳しく追及されています。
http://blog.livedoor.jp/pyridoxal_phosphate/archives/25547477.html
http://blog.livedoor.jp/pyridoxal_phosphate/archives/25882868.html

NHK
に対して以下のことを求めます。

1.3
20日のニュースについて、調査委員会での小保方氏の証言と記者会見での発言は矛盾するものではなかったと訂正しそれを公表すること。

2.
このニュースが視聴者に対して「会見で嘘をついた」と誤解させる内容であったことを謝罪すること。

3.
ニュースウェブに載せた[『小保方証言』STAP問題の真相]について、NHK科学文化部の藤原記者が、矛盾しないものを「矛盾」があると表現して印象操作を図り、さらに時制を狂わせた書き方で因果関係を捏造したことを認め謝罪すること。

4.
この記事が読者の誤解を誘導する悪質な印象操作であり、不当に個人攻撃をする内容であったことを謝罪し、記事を撤回すること。

以上、NHKの誠意ある回答を求めます。
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(平成27年4月2日 小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会より)