【NHKはBPOの勧告に反論】

 
BPO放送倫理・番組向上機構)がNHKの科学報道番組 NHKスペシャル「STAP細胞 不正の深層」に対して小保方晴子さんへの人権侵害があったとして、再発防止に務めるように勧告したが、NHKはこれに反論した。

 
毎日新聞 「NHK  異例反論「人権侵害ない」 小保方氏番組でBPO」より、引用「「真摯(しんし)に受け止めるが、番組は、関係者への取材を尽くし、客観的な事実を積み上げ、表現にも配慮しながら制作したもので、人権を侵害したものではない」とのコメントを出した。人権侵害を認めた勧告は同委員会では最も重い判断で、勧告への反論は異例。」引用終わり。

 【当時の会長も謝罪した取材方法。番組内容には真実性・相当性が認められない】

 BPOはNHKの番組には
「真実性・相当性が認められない」として「※具体的な証拠を示さない小保方さんへの断定的な決めつけ」や「表現方法に問題があった」から「人権を侵害した」と裁定した訳で、小保方さんに怪我をさせた取材方法も、当時の会長が「誠に申し訳ない」と謝罪している。

 放送内容に「真実・相当性が認められない」という事は
「STAP細胞 不正の深層」の放送内容が「虚構」「虚実」であったという事で、放送局としては大反省しなくてはいけない勧告だろう。しかも「STAP細胞 不正の深層」はタイトルに「調査報告」とある。
人がやってもいない事をやったように、言ってもいない事を言ったかのように「調査報告」として公共の電波で放送する事は重大な人権侵害そのものだ。


 【BOPは放送被害を審査する最高裁判所】
 
 BPOが報道による人権侵害、及び報道被害を審査する「裁判所」のようなものである事は小保方さんの代理人である三木秀夫弁護士が書いた記事に示されている。

 現代ビジネス「NHKの『BPO勧告への反論』は報道機関の自殺行為である」より〜国会質疑(
元民放連・広瀬道貞会長)「放送業者は言わばBPOの判断というのは最高裁の判断みたいなもので、ここが判断を出したら、いろいろ言いたい事はあっても、すべて守っていく、忠実に守っていく、そういう約束の合意書にNHK及び民放各社がサインをしてBPOに提出しております。私たちは、皆さんとともに、BPOを立派な組織に育て、放送業者の自浄機能を確実なものにしていきたいというふうに思っております」(2007年6月20日衆議院決算行政監視委員会)引用終わり〜

 この記事から解るように、BPOは表現の自由に配慮しつつ、放送業者の人権侵害を監視し、その自浄機能を正常に保つために存在する。しかし、NHKは「最高裁の判断」と国会で述べられたBPOの厳正な裁定に対し反論した。その論拠は上記したように、なんら正当性を感じない。

 【放送業界は今後「無法地帯」になるのか?】

 公共放送であるNHKの権威、権力は「絶大」だ。放送局としての信用度は他の民放各社に類を見ない。これを看過すると放送による人権擁護の箍が外れ、NHKは「放送による暴力装置」となる可能性がある。今、NHKは一般市民が「危険視」するような重大な「放送倫理の規約違反」を犯している、と断定しても過言ではない。

 さらにBPOの権威の失墜にも繋がりかねない。もしも民放がNHKに習ってBPOの裁定を無視しだしたら?NHKのBOP勧告への反論、居直りは巡り巡って、いとも簡単に放送による被害で我々の人権が侵されてしまう。そんな未来が、すぐそこまで迫っている事を真剣に考えなくてはならない。

 そう、NHKの居直りによって、今後、放送業界が無法地帯化するかも知れないのだ。NHKは放送業界の雄としてガバナンスを示し、「放送業界の最高裁判所」であるBPOの勧告に従い、早急に反論を撤回し「STAP細胞 不正の深層」は「真実性・相当性」のない人権侵害番組だったとして、今すぐ小保方晴子さんに謝罪すべきだ。

 アジアの先進国として、今、日本の放送倫理のあり方が問われている。


 ※「小保方晴子氏が多能性のあるES細胞を窃盗して、STAP細胞であるかのように偽装していた」とする内容。NHKの示すその証拠は冷凍庫から出て来たES細胞の写真と電話インタビューだけ。ナレーションでは写真のES細胞を「引越の時に持っていくはずだったものだ」と紹介している。
何度かここのブログでも検証されたように、小保方さんが引越の時に盗むと、実験終了後になってしまうので、時系列が合わず「非科学的」だ。

 従って、小保方さんが細胞の窃盗犯であるかのようなイメージ誘導の番組内容は「真実性・相当性」を持たない「虚構」そのものだ。我々は放送被害による人権侵害を認めないNHKを許してはならない。