小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会

私たちは小保方晴子さんへの人権を無視した科学的根拠に基づかない不当な報道に抗議する、有志の会です。 小保方晴子さんへの不当な報道について抗議、糾弾するとともに、その背景、責任を追及して行こうと行動を起こしました。

カテゴリ: メディアスクラム

 今から4か月前の2月10日、1年半もの時間をかけた審理を経て出された、NHKスペシャルの放送には名誉毀損の人権侵害が認められるという決定に対して、NHKは脊髄反射で「人権を侵害したものではない」と言い張って、勧告の主旨も理解出来ないのかと呆れるほど支離滅裂な反論でBPO(放送倫理・番組向上機構)の決定にケチを付けましたが、そのNHKから先月9日付でBPO勧告に対する「対応報告」が提出されています。

3.「STAP細胞報道に対する申立て」 NHKの対応報告
本事案で「勧告」として「名誉毀損の人権侵害が認められる」との決定を受けたNHKから、対応報告(5月9日付)が委員会に提出された。
報告内容について意見が出され、次回委員会でさらに検討のうえ対応を決めることになった。
http://www.bpo.gr.jp/?p=9098&meta_key=2017


 BPO勧告では、編集上の問題つまり事実と事実の繋ぎ方に悪質な印象操作があったために名誉毀損の人権侵害に当たるという厳しい勧告が出されたのに対して、「事実を積み重ねたので人権侵害ではない」というまるで反論の体を成さないトンチンカンな反論をしてしまったNHKが、自分達が制作した番組の問題点と向き合わないまま、いったい何をどのように「対応」すると言っているのか非常に気になるところです。BPOでは『報告内容について意見が出され、次回委員会でさらに検討のうえ対応を決めることになった。』とのことですが、NHKは自らの過ちを認めていないのに、反省も改善もあったものではないでしょう。

 BPOで審理されたのはNHKスペシャルですが、NHKはその他にも2015年3月20日と3月24日にも悪質な印象操作報道を行っており、NHKはもともとSTAP細胞問題に関する基本的な報道姿勢に問題ありました。弁護団から抗議声明も出されているこの報道に関しては、有志の会からは公開質問を出していますが、NHKは抗議声明にも公開質問にも完全無視の構えを貫いています。

『NHKの報道に対する公開質問』

http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/archives/1023340333.html

印象操作報道に対する弁護団からの抗議声明

https://www.bengo4.com/other/1146/1307/n_2921/


 
こうした経緯があった後にBPOへの小保方晴子さんからの人権侵害申し立てとなっていて、つまり直接の抗議を無視したNHKについて放送倫理を審査する第三者機関BPOに直訴して、やっとSTAP報道に問題があったと認定されたはずでした。ところが、1年半に及ぶ審理の末に決定された委員会勧告に逆らうというNHKの無法な振る舞いに対して、BPOから声明を出すこともなく未だに何のアクションも起こしていない状況です。
 そもそもNHKから委員会に提出されたという「対応報告」の内容も直ちに公表する必要があったのではないでしょうか。BPO委員が容認できる中身でないために決着がつくまで公表を控えるということかも知れませんが、BPOには強制力がないので、NHKがこのままBPO勧告を無視した形でウヤムヤに終わらせることもあるのではないかと危惧しています。

 
 NHKは公共放送局であり、視聴者=国民に対する説明責任があるはずです。この問題は個人に対する人権侵害の問題であると同時に、事実を歪曲して報道した
「報道倫理」の問題であり、NHKの対応報告は本来は国民に向けて出されるべきものです。番組クレジットを出さずに制作関係者を匿名化して個人攻撃をした異常な番組が、どのような経緯で制作されたのかをちゃんと調査して説明しなければなりません。しかしNHKはBPOの人権侵害認定を受け入れない表明をしたきり、一向に視聴者に対して責任を果たす様子がありません。マスコミがNHKの人権侵害問題について沈黙を続けているお陰で、NHKは手の付けられない無法者に成り下がっているようです。

 それに対してBPOがどのような対応を取るのか、BPOが出す結論を待ちたいと思いますが、その際にはBPOは、勧告を受け入れなかったNHKとBPO委員との間で交わされた議論の詳細を公開して、NHKの対応を国民のチェックの目に晒す必要があるでしょう。

 2月10日、STAP細胞報道の人権侵害に対するBPO勧告がありましたが、NHKはそれに対して「人権を侵害したものではない」と反論しています。「小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会」では、NHKのそうした対応に強く抗議しています。特に、勧告の内容を報道する当たっても印象操作を図るという言語道断の対応には、強い憤りを以て抗議するものです。

 

『人権侵害を認定したBPO勧告をNHKが拒否』

http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/archives/1064271577.html

『BPO勧告に対するNHKの対応について』

http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/archives/1064765308.html

『毎日新聞 須藤唯哉記者の場合』

http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/archives/1064973345.html


 BPO勧告から2か月近く経った現在、NHKが発表した「今後、決定内容を精査したうえで、BPOにもNHKの見解を伝え、意見交換をしていきます。」に関して、NHKからもBPOからも未だ何も報告がありません。3月度のBPOの議事録にもNHKの経営委員会報告にもこの件は触れられていません。依然としてNHKからは小保方晴子さんの名誉を毀損したことに対する謝罪もなく、小保方さんの人権救済はきちんと成されないまま、ずっと放置され続けているのです。このような状態を放置していては、BPOの存在意義も危ぶまれることになるでしょう。

 「理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問」というブログでも取り上げられていますが、先日、産経新聞に『放送法遵守を求める視聴者の会新代表に百田尚樹氏 「BPO解体」提言を公表』という記事が出ていました。http://www.sankei.com/entertainments/news/170328/ent1703280010-n1.html

 こうした動きは、NHKがBPO勧告に従わない問題ともリンクして来ます。NHKの経営委員会で、今回のBPO勧告に対するNHKの対応が「お手本になる」と発言した長谷川三千子氏は、安倍政権との密接な関係が指摘される保守系団体「日本会議」の代表委員の方です。BPO解体を提言している百田尚樹氏もかつてNHK経営委員をされていましたが、今回のNHKの対応は本当にBPO解体に向けた動きになっているのかも知れません。

 

 BPO勧告に従わないNHKの問題について、マスコミも識者達も沈黙を続けていますが、彼等はこの問題の大きさを理解していないのでしょうか。毎日新聞に到っては逆にNHKを擁護する記事を出すという驚くべき浅慮を晒しましたが、日本のジャーナリズムはそこまで堕ちてしまっているのでしょうか。三木秀夫弁護士が指摘するように、NHKのこの問題は報道機関に対する政府介入が強化される呼び水となりかねない問題で、今まさに報道の自由が脅かされているのにもかかわらず、マスメディアはまったくの無反応です。

 報道の自由にとって危機的な事態が起きていることについて、至急BPOからの声明を出すべきです。BPOとNHKに対しては、みなさんの声も届けましょう。

*BPO 「放送・番組へのご意見」はこちら
http://www.bpo.gr.jp/?page_id=1119
*NHK 「ご意見・お問い合わせ」はこちら
http://www.nhk.or.jp/css/goiken/mail.html

 STAP細胞問題の過熱報道では、BPOによって人権侵害を認定されたNHKと並んでメディアスクラムの先陣争いをしていたのが毎日新聞でした。NHKとのスクープ合戦に明け暮れた毎日新聞記者の須田桃子氏は「捏造の科学者」という本を文芸春秋社から出版し、文芸春秋社が主催する大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しています(※1)小保方晴子氏が「あの日」の中で証言していることと矛盾する内容が多々存在していて、須田氏が取材した関係者証言などを詳しく調べ直す必要のある本です。


 ところで、NHKに対する今回のBPO勧告に関して、一部で「報道が萎縮する」という的外れな議論が行われていましたが、なんと毎日新聞の記者が堂々とNHKの対応を擁護する記事を書いていました。

「記者の目 BPO、Nスペに「人権侵害」=須藤唯哉(東京学芸部)」
http://mainichi.jp/articles/20170316/ddm/005/070/011000c
同委員会は15年8月に審理入りを決め、両者へのヒアリングや19回にも及ぶ審理など、約1年半もの時間を費やして意見書を作成。今年2月10日に公表し、小保方氏に対する名誉毀損の人権侵害があったと結論付けた。一方で意見書には、2人の委員による少数意見が付された。いずれも名誉毀損は認められないという、委員会とは異なる意見だった。』

 須藤記者もNHK同様「ふたりの少数意見」があったことを強調していますが、記者会見での説明を受けても、このような記事を書いてしまうのは、記者としての資質に疑問を感じてしまいます。

 BPO勧告に関する記者会見の内容がこちらにあります。
http://www.bpo.gr.jp/?p=9005&meta_key=2016

質疑応答より抜粋

『疑惑を提示するなら「疑惑を提示する」と言って、その疑惑を持つにはこういう裏づけ事実があると言えば人権侵害にならない。けれど、この作りで提示された事実については裏づけ事実はない、という構成だ。』

(質問)
つまり元留学生が作ったES細胞があたかもアクロシンGFPが入ったES細胞であったかのように、見た人が誤解してしまうところがいけないのか。

(坂井委員長)
 正確に見たら元留学生のES細胞にアクロシンGFPが入っていたのかどうかということを考えなければわからないという理屈はある。しかし、あの番組を普通の人が見る場合、アクロシンGFPの説明の部分で印象に残るのはES細胞混入疑惑なので、その後に元留学生の作製したES細胞というのが出てくると、こっちにはアクロシンGFPが入っていないから関係ないとは思わないのではないか。

(市川委員長代行)
それは、少数意見の私も同じで、STAP細胞がES細胞に由来しているのではないかという疑惑があるという所まで映像が進んで、次に若干の映像は入るが、元留学生のES細胞があったという映像がでると、それはやはりSTAP細胞が元留学生のES細胞に由来すると、当然繋がって理解されるだろう。
もしそういう意図が無いのであれば、そこはきちっと切り分けて、そういう印象を与えるような映像にはすべきではなかった。こうすればよかったという仮定の議論は色々あると思うが、そこの点では基本的には私も同じ意見だ。

(坂井委員長)
もう一言言わせていただくと、別々に提示してもそうなってしまうのではないかとおっしゃるが、問題は提示の仕方なのだ。今の質問は、「違う話ですよ」とわかった上で、別々と言っているからいいが、テレビの作り方においては、いろいろなテレビ的技法があり、別々に提示した形をとっても一般視聴者には別々に見えないような内容にすることだってできる。これは明らかに別の問題だということをわかるように提示すれば、それはありかもしれない。
それがまさに編集上の問題と言っていることとも繋がると思う。別々に提示すると抽象的に言っても、いろんなやり方がある。そこのところを、理解して頂けたらなと思う。


 市川委員長代行は、NHKの自己正当化に悪用されている「少数意見」を出している委員です。そういう立場の委員でも番組編集に問題があったと指摘しているのです。つまり、この番組に悪質な印象操作があったことは明白です。
 一方、須藤記者は記事の中でこう主張しています。

『同委員会の判断が、政治家ら大きな権力を持つ者や企業の不正疑惑などを報じる調査報道を萎縮させると危惧したもので、私も同意する。』


 いったい小保方晴子氏は「大きな権力を持つ者」なのでしょうか。よしんば仮に小保方氏が「大きな権力を持つ者」であったとしても、視聴者の誤解を誘導する悪質な印象操作が許されるはずがありません。

 記者会見で中島徹委員はこう述べています。

『調査報道等を萎縮させるべきではないというのはそのとおりだが、調査報道であれば、ゆえなく人を貶めていいかというと、もちろんそういうことにはならない。個人的な意見だが、調査報道というのは第一義的には権力に向かうべきものだと考えている。この番組で言えば、権力は理研なのであって、STAP細胞が理研にとっていかなる意味を持っていたのかを組織と個人という視点から追及するのが本来のあり方ではなかったのかと思う。』

 この記者会見を受けても、あのような記事を書けてしまう毎日新聞社の知性を疑います。

 先日、出版社や新聞社の編集者
100人による投票を集計した「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」では、ベッキー不倫報道がジャーナリズム大賞を受賞したそうです。ジャーナリストの投票で個人に対する集団イジメを大賞に選んだことは、本当のジャーナリストならば危機感を持つべきでしょうが、「記者の目」としてBPO勧告で調査報道が萎縮するなどという記事を出す毎日新聞には、その危機感はないのでしょう。
 須藤唯哉記者の今回の記事も、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」も、
「大宅壮一ノンフィクション賞」も、日本のジャーナリズムの劣化ぶりを象徴しているのかも知れません。

※1)3月19日:「
文芸春秋社が主催」は「文芸春秋社が運営」の誤りでした。

毎日新聞には出版部門子会社の毎日新聞出版社がありますが、須田桃子氏が毎日新聞記者としての取材活動を書いた「捏造の科学者」は、毎日新聞出版ではなく大宅壮一ノンフィクション賞を運営する文藝春秋社から出版されています。
参考:大宅賞受賞のために12月の理研調査委の結論が出る前に刊行を急いだ欠陥本、須田桃子『捏造の科学者』

「明日をひらく、多様な言論の広場」

広い視野に立って物事をながめ、自分のアタマで判断する。そのためには、前段として、異なる立場の論者による多面的な言論に接することが欠かせません。「今を読み解き、明日を考えるための知的な材料を提供する、多様な言論の広場」――。WEBRONZAはそれを目指します。社内外で活躍する第一線の筆者陣とともに、日々のニュースに敏感に反応しつつ、深い知見に裏打ちされた意見や解説、表層にとどまらない構造的分析、歴史的な考察などを幅広く紹介する「言論の広場(プラットフォーム)」でありたいと思います。

 

 これは、朝日新聞社のWEBRONZAというネット媒体のコンセプトだそうです。

 「広い視野に立って物事をながめ、自分のアタマで判断する」ために、異なる立場の論者による多面的な言論を目指して厳選されたライター達による「多様な言論の広場」であるWEBRONZAでは、サイト内検索でSTAPと検索すると「杉浦由美子」という名前がずらずらと並んでいます。

http://webronza.asahi.com/search/index.html?word=STAP

 

『小保方晴子氏が「婦人公論」で新連載を開始』
「セックス・アンド・ザ・シティ」のキャリーになりたい
杉浦由美子 2017年01月12日

『ネット保守はなぜ反SEALDsなのか(下)』

動機が不明のときにマスコミなどの権力に反発するのは情報不足が原因か
杉浦由美子 2016年08月15日

『ネット保守はなぜ反SEALDsなのか(上)』

マスコミと理研に叩かれた小保方氏を擁護したのは中年層か
杉浦由美子 2016年08月09日

『なぜ「不倫」がいま注目されるのか(下)』
不倫は当事者以外の人へのセクハラにもなる
杉浦由美子 2016年05月23日

『受験に失敗した子供を親はどうケアするべきか』
不本意な進学先で、花を咲かせるためには
杉浦由美子 2016年3月28日

『なぜ小保方氏への同情論が消えないのか(下)』

マスコミを利用したツケを払うのは当たり前では
杉浦由美子 2016年03月16日

『なぜ小保方氏への同情論が消えないのか(上)』

「女は責任をとらなくてもいい」という弱者意識
杉浦由美子 2016年03月14日

『上野千鶴子氏の一番弟子が語る小保方氏手記(下)』

「女の子」を売りにすることは果たして得なのか?
杉浦由美子 2016年02月24日

『上野千鶴子氏の一番弟子が語る小保方氏手記(上)』

STAP細胞問題をジェンダーの視点で読む

杉浦由美子 2016年02月23日


 この杉浦由美子という人物については、WEBRONZAの著者紹介でこのように紹介されています。
 

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

 

 杉浦由美子氏が書いた上記の記事には、思い込みと決めつけに基づき小保方さんに対するあらゆる誹謗中傷の言葉が並んでいて、とてもまともに読む気にはなれませんが、WEBRONZAでは、昨年「あの日」が出版された際には、この杉浦由美子氏の一連の記事の他にもこういった記事が掲載されています。

『小保方さんの「文章」、ほんと面白かった』

科学少女マンガ版も読みたくなる読後感
青木るえか 2016年02月17日

『おぼちゃん『あの日』は「先生と私」トークだらけ』
「褒められたい」というモチベーションを切り替えられなかった研究者
矢部万紀子 2016年02月17日


 いずれのライターの文章も、小保方さんへの人格攻撃の言葉が並んだ読むに堪えないものばかりでしたが、これも朝日新聞社が掲げる「明日をひらく、多様な言論の広場」としての「言論の自由」ということなのでしょう。
 

 ところで、このようにWEBRONZAには小保方さんの手記出版や雑誌連載に対する論評が並んでいるわけですが、ライター達のラインアップがこれではあまりに一方向に偏り過ぎではないでしょうか。「異なる立場の論者による多面的な言論」である為には、例えば瀬戸内寂聴氏のような立場の方の意見があって初めて「多様な言論の広場」と言えます。しかし、そのような論調の記事はWEBRONZAにはただのひとつもありません。手記出版に際してはひたすら小保方さんを誹謗中傷する記事だけを並べるのがWEBRONZAの編集方針だったということなのでしょう。これの一体どこが「明日をひらく、多様な言論の広場」だと言うのでしょうか。
 しかし実は「あの日」出版以降WEBRONZAで一貫していた小保方さんへの人格攻撃路線とはまったく毛色の異なる記事が一本だけ出ていました。

『米国とドイツでSTAP細胞関連の論文発表』
不都合な事実を無視するマスメディア
湯之上隆 2016年07月13日

http://webronza.asahi.com/science/articles/2016071100001.html

 

 この記事では報道の偏りと不自然さについての論考がされていて、この記事が掲載されたことについては「多様な言論の広場」としての機能を果たしているのかなと一瞬見えたのですが、その裏では編集部との間のゴタゴタの末に、湯之上隆氏がWEBRONZAの執筆陣から外されるという事態となってしまいます。このゴタゴタを簡単に言えば、小保方さんを誹謗中傷する記事だけを並べる編集方針に添わない記事を書かせろと湯之上氏がうるさかったので外されたということのようです。そしてこれは「編集権がきちんと機能している」のとは正反対の話で、この顛末の詳しい事情は、湯之上隆氏本人が別の媒体に書いています。

 

『朝日新聞、「海外STAP細胞論文発表」記事の掲載を一旦拒否…何度も執筆者に修正要求』

http://biz-journal.jp/2016/08/post_16176.html

『私が朝日新聞の意向に反する記事を書いてクビになるまで…異論抹殺体質で誤報連発』

http://biz-journal.jp/2016/08/post_16419.html

 この朝日の対応には「多様な言論の広場」としての機能不全が如実に出ていて、朝日はジャーナリズムの精神すらもなくしてしまっているようです。朝日新聞社は、「明日をひらく、多様な言論の広場」の看板を掲げたウェブサイトに杉浦由美子氏らの一方的な誹謗中傷だけを垂れ流しながら、異論を排除していることについて、自ら掲げた理念に照らして恥を知るべきでしょう。 


WEBRONZAとは?

 今月初めに新聞各紙で一斉に報道されましたが、匿名による告発を受けて東京大学の複数の研究室で不正疑惑が持ち上がり、現在予備調査がされています。

東大:医学論文に不正疑惑 4研究室対象、本部が予備調査 - 毎日新聞  2016/09/01 
http://mainichi.jp/articles/20160901/k00/00m/040/177000c

論文不正調査、22本に広がる 東大  :日本経済新聞 2016/09/05
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO06910140V00C16A9CR8000

東大論文、別の11本にも不正疑い、予備調査開始:朝日新聞デジタル2016/09/05
http://www.asahi.com/articles/ASJ956WZ6J95UBQU009.html

 本調査が開始されるかまだ不確定ですが、STAP騒動で有名な元東大特任教授の上昌広氏によると、完全アウトな不正だとのことです。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47797

 新聞各社の報道では、匿名による告発があり予備調査に入ったという大学本部の発表と自社に送られてきた告発文を基にした報道があるのみで、識者・専門家に取材してコメントを取っているメディアは見当たりません。また、NHKでは報道自体がまったくされていないようです。STAP騒動では上昌広氏はマスコミに引っ張りだこでしたが、今回の不正問題についてはマイナーなネットメディアに記事が載っているのみです。

 科学の最高権威東京大学で起きた論文不正問題については、しっかりとした本調査を期待したいところですが、この不正疑惑に関して今までのところネット上でもあまり目立った議論は見当たりません。
科学ジャーナリストや研究者達の反応が、同じように匿名告発から始まったSTAP細胞論文不正問題の狂騒とこれほど違うのは一体どういうことなのでしょうか。


 STAP騒動初期からマスコミと研究者社会の問題を取り上げている「DORAのブログ」に今回の不正告発に関する詳しい記事がありますが、そ
の中でDORA氏はこう書いています。

http://blogs.yahoo.co.jp/nx3262p0yz057j/folder/79935.html
 「小保方氏の論文不正に対しては、場外乱闘も何でもありで、あれほど喧しく騒ぎ立てたマスコミも、この件に関してはいたって静かである。しっかし、東大の不正、巨悪に関しては見て見ぬふりしている人間が、「小保方の不正は許せん!」などと正義を気取って拳を振り上げてもなあ。しらけるよな。」

 結局、不正は許さないと言って小保方さんを叩いた人達は、何の権力もない個人に対しては徹底的に叩き続けても、権威・権力のある相手に対しては何もモノ申すこともないのでしょう。

 NHKのSTAP細胞報道に対するBPOへの人権侵害申し立てについて、放送人権委員会による審理がほぼ終了し、委員会決定の起草に取り掛かったようです。
http://www.bpo.gr.jp/?p=8715&meta_key=2016
 どこまで踏み込んだ委員会決定が下されることになるか分かりませんが、NHKの報道が及ぼした小保方晴子さんに対する人権侵害は明白であり、何故そのような不正な報道が横行したのか、きちんとした調査と報告が指示されることを期待します。
 今回審理の対象となっている「NHKスペシャル」では、ドキュメンタリー番組の過剰演出問題があり、その点では昨年BPO勧告が出された「クローズアップ現代」と通じるものがありますが、STAP細胞報道の
人権侵害の限りを尽くした問題の大きさはその比ではなく、前回のような内部調査でやらせはなかったと誤魔化して済ますことにならないよう、第三者による立入調査が指示される事を期待します。

 また、「小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会」発足時に、私達はNHKの偏向報道に対する「公開質問」を出していますが、NHKではこの誤報問題に対しても未だに何の対応も取られていません。改めて、STAP細胞問題についてNHKがどれだけ大きな影響を与えたのか知っていただくためにも、昨年4月に出した公開質問を再掲したいと思います。

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去る
320日、NHKは昼の全国ニュースで以下の内容を報道しました。
 STAP細胞の問題で、万能細胞作製の決定的証拠とされた緑色に光り出す細胞について、小保方晴子元研究員が去年11月、STAPと判断するための確認が十分できていなかったという内容の証言を調査委員会にしていたことが分かりました。4月の記者会見の発言とは異なる内容で専門家は、理研は、詳しい証言内容を明らかにすべきだとしています。緑色に光り出す細胞は、体の細胞が、万能細胞に変わったものだとされ小保方元研究員らが去年1月の記者会見でもSTAP細胞が出来た決定的な証拠だと映像などを発表しました。

 これに対して、多くの専門家からは細胞が死んだ時に光る「自家蛍光」という現象でSTAP現象とは関係がないという指摘が出ましたが、小保方元研究員は、4月の記者会見で自家蛍光ではないことを確認していると否定していました。

 ところが、NHKが去年11月に小保方元研究委員が調査委員会に証言した内容を入手したところ「自家蛍光なんじゃないかとかそこまで思ってなかった」と話し、委員から「調べれば簡単に分かりますよね」と尋ねられると「やってなかった」「甘かった」などと答え、STAPと判断するための確認が十分できていなかったという内容の証言をしていました。 

 映像は、自殺した笹井芳樹元副センター長がSTAP細胞を信じる根拠だと話していたもので理化学研究所の対応にも影響を与えたと指摘されています。東京大学医科学研究所の上昌広特任教授は「真相解明が遅れるなど重大な影響が出たおそれがある。STAP細胞は否定されたが小保方氏自身がどう説明したのか理研はもっと明らかにする必要がある」と話しています。これについて小保方晴子元研究員の見解を、代理人の弁護士を通じ求めましたが、回答はありませんでした。

これは、小保方氏の記者会見での発言と調査委員会での証言が矛盾していると指摘する内容で、小保方氏が「記者会見で嘘をついた」という印象を強く視聴者に与えました。そして324日には、NHK NEWS WEBに[『小保方証言』STAP問題の真相]と題して、証言内容の詳細について、科学文化部の藤原淳登記者の署名記事が掲載されました。

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2015_0324.html
(註:上記リンク切れに付きhttp://archive.fo/spqpk参照のこと)

ここに書かれた調査委員と小保方氏のやり取りを見ると、小保方氏はスペクトルによる赤緑判別をしなかったことを「甘かった」としていますが、笹井氏が証言した方法による確認を否定しているわけではありません。そこに書かれた会話の前後の文脈も分からず、(中略)とされた部分は会話を歪曲して伝えるためにマスキングした疑いもありますが、時系列で見れば若山研でマウスが光りキメラマウスが出来たことで「もう私それがもう嬉しくて、本当に嬉しかったんですよ。なので、あんまりそれが、自家蛍光なんじゃないかとか、そこまでは思ってなかったんです。」と、自家蛍光の判別もしなかったことを「甘かった」と言っていて、その後に笹井氏と丹羽氏が参加し論文を仕上げる段階では
FACSによる確認をして「自家蛍光でないことを確認した」ということになります。

つまり、調査委員会での証言と記者会見での発言は矛盾するものではなく、3月20日のニュースは誤報もしくは、悪質な印象操作であったことが分かります。藤原記者は[『小保方証言』STAP問題の真相]の記事内でも、「矛盾」という表現を使っています。また、『小保方元研究員が去年4月の会見で堂々と話した「自家蛍光ではないことも確認しております」という発言は、STAP細胞問題の解明に大きな影響を及ぼしたと多くの専門家が指摘する。』とした記述は、時制が狂っており因果関係が捏造されています。
問題の「自家蛍光」については、NHKの報道姿勢に対し匿名ではありますが研究者からも厳しく追及されています。
http://blog.livedoor.jp/pyridoxal_phosphate/archives/25547477.html
http://blog.livedoor.jp/pyridoxal_phosphate/archives/25882868.html

NHK
に対して以下のことを求めます。

1.3
20日のニュースについて、調査委員会での小保方氏の証言と記者会見での発言は矛盾するものではなかったと訂正しそれを公表すること。

2.
このニュースが視聴者に対して「会見で嘘をついた」と誤解させる内容であったことを謝罪すること。

3.
ニュースウェブに載せた[『小保方証言』STAP問題の真相]について、NHK科学文化部の藤原記者が、矛盾しないものを「矛盾」があると表現して印象操作を図り、さらに時制を狂わせた書き方で因果関係を捏造したことを認め謝罪すること。

4.
この記事が読者の誤解を誘導する悪質な印象操作であり、不当に個人攻撃をする内容であったことを謝罪し、記事を撤回すること。

以上、NHKの誠意ある回答を求めます。
===================
(平成27年4月2日 小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会より)

 元理研職員が刑事告発したES細胞窃盗容疑について、神戸地検は「事件の発生自体が疑わしい事案」だとして、嫌疑不十分の不起訴としました。
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201605/0009097092.shtml

 神戸地検が「事件の発生自体が疑わしい事案」という表現をしていることを、マスコミは重く受け止める必要があるでしょう。つまり、神戸地検はこれを「デッチ上げの事件」だったと言っているようなものであり、この刑事告発により著しく名誉を傷つけられた小保方さんに対して、犯人扱いの報道をしてきたマスコミにはきっちり責任を取っていただきたいものです。

 小保方さんの代理人である三木秀夫弁護士は、神戸新聞の取材に対して『当然の判断。小保方氏は研究室に残されていた物を処分できずに保管していただけで、刑事告発により著しい名誉毀損(きそん)を受けた。告発者には謝罪してもらいたい』とコメントしていますが、NHKの報道では告発者石川智久氏の『立件できると思っていましたが非常に残念です』というコメントを紹介し、小保方さん側のコメントとしてこのような紹介をしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160518/k10010525941000.html
 『これについて、小保方晴子元研究員の代理人を務める三木秀夫弁護士はNHKの取材に対し、「研究室が引っ越しをした際に残されていたES細胞を保管していたことはあったが、窃盗に当たらないのは明白で当然の結果だ」と話しています。
 そのうえで、「小保方元研究員に伝えたところ『事実を理解していただけてよかったです』と話し、ほっとした様子だった」と話しています。』

 神戸新聞の表現との違いが分かるでしょうか。「処分できずに保管していただけ」と言っているものについて「ES細胞を保管していたことはあったが、窃盗に当たらない」とだけ表現されたときに受け取る印象の違い。このニュース原稿の構成では、石川氏のコメントと合わせて「ホッとした」についても憶測する人は憶測を膨らます人たちがいることでしょう。NHKの相変わらずの印象操作的な報道は、小保方さんからBPOに提訴されているのが面白くないからでしょうか。

 このES窃盗事件デッチ上げの源流は、現在BPOで審理されているNHKスペシャルにあります。
NHKには、不正報道に対する公開質問を出しましたが回答はありません。この不起訴のニュースが、改めてSTAP問題に大きな影響を与えたNHKの問題を考えて行く機会になればと思います。

NHKの報道に対する公開質問」
http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/archives/1023340333.html
「クローズアップ現代よりも深刻な問題」
http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/archives/1024104532.html



 有志の会は一周年を迎えました。
有り難うございます。小保方晴子氏のHP
『STAP HOPE PAGE』開設により、「STAP現象」は科学的議論の現場にやっと戻りました。そして、わたくしどもはこれからも粛々と淡々と小保方氏への報道不正について検証していきます。

 「有志の会」は小保方晴子氏への報道不正の「源流」をたどる事を追及して止みません。 
そして正確にその事実を記録し、後世に伝えて行く事を目的としています。

 小保方氏のHPは復活しましたので、ミラーサイトのアドレスは削除しました。




有志の会 代表 上田 眞実 木星通信 <mjp@mbr.nifty.com>




 50)

  2014年4月12日の朝日新聞朝刊より。

若山照彦博士が岡崎明子記者の取材に「STAP幹細胞はオスだけ」と答えています。

しかし実際はメスもありました。STAP幹細胞とFI幹細胞を作成したのは若山照彦博士です。
メスのSTAP幹細胞は存在した、と主張した小保方氏は正しかったのですが、何故かそれはまったく報道されません。

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 で、小保方氏の反論は結局正しかったのですが、理研が出した検証結果(メスのSTAP幹細胞も存在)をふまえ、「小保方氏の本誌への反論は正当だった」と訂正記事を出されたのでしょうか。

 若山照彦博士はSTAP幹細胞を43株も作っていたんですね。知らなかった。随分沢山作ったんですね。私にも分けて下さい。それなら小保方氏は200回くらいは成功出来てますよね?確率的に。

ああ?


43株も作って8株しか調べなかったのに、全部オスだと思ったってそれ大丈夫ですか?
確率5分の一なんですけど?
突っ込まない記者は科学なのでしょうか。記事中の「論文や共著の」という表現も変ですね。「論文の共著者の」ではないですか。


 だいたい、STAP細胞を作って来るのは小保方氏なので「メスの幹細胞を作るのは難しい」って変でしょ。細胞塊にオスメス関係ないでしょ。何を支離滅裂な事を言ってるんでしょうか。
辻褄合わなくて後から解った事実を照らし合わると嘘ばかりついているのは若山照彦博士なんですけど?
世間の評価はどうして逆なんでしょう?




 小保方晴子さんが筆頭著者になっている論文が撤回されたと報道されています。
これはイギリスの科学雑誌「ネイチャー・プロトコルズ」に掲載されていたもので、2011年に投稿したものを今年の1月13日付けで撤回したという事です。

 論文撤回理由は論文のデータを示す図に問題があるとしたもので、撤回を決めたのが共著者の
日本再生医療学会前理事長の岡野光夫・東京女子医大特任教授 と、大和雅之・東京女子医大先端生命医科学研究所長、常田聡・早大教授らの三人です。三人とも小保方氏は教え子に当たります。

 撤回された論文内容は再生医療の治療に使用できるとした「細胞シート」の性能に関する物でした。


 これについて、各報道機関は「ネイチャー・プロトコルズ」は小保方氏と連絡が取れなかった、または論文共著者達が小保方氏と連絡が取れなかった、かのように報道されています。

 しかし、小保方氏の代理人である三木秀夫弁護士によると
「小保方さんは、今回の報道を通して、初めて論文撤回の事実を知ったようです。ネイチャーから自分に何の連絡もなく決定された事でとても悲しんでいます。」という事でした。
論文共著者らは小保方氏に無断で論文撤回を決め、「ネイチャー・プロトコルズ」に通達したようです。

 論文共著者は小保方氏と以前のメールでは連絡がつかない、という事もあるでしょうが、代理人である三木弁護士に問い合せするか、伝言を頼めば、100%小保方氏に連絡する事が可能です。小保方氏の代理人が三木弁護士である事は衆知ですので、あえて、意図的に小保方氏に無断で論文撤回を決めたようです。

 論文撤回は日常茶飯事の事であるのに、既に博士号を失った小保方氏に論文撤回の責任を追わせるかのような報道は(ただの事情聴取が犯罪者のように報道される事とともに)小保方氏のイメージを損なうキャンペーンとして使われているように見えます。

 「ネイチャー・プロトコルズ」は小保方さんの連絡先が解らなかった可能性もありますが、共著者達が代理人の連絡先を伝える等できるはずです。
細胞シートの論文発表で当時岡野氏が役員を務める「セル・シード社」の株が上がった、などという噂も聞いていました。儲ける時は若い女性を使って論文を書かせ、用済みになったら無断で撤回する。
報道されるのも、共著者達のリークがないと無理でしょう。


 この無責任で保身に満ちたシニアの研究者達こそが日本の科学の信頼を損ねている、研究者がその道を目指す事を諦めさせている、(特に女性)と感じるのはわたくしだけでしょうか?


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 [文責:上田 眞実]

 関連記事「全面戦争?よもや真話」 山田三男
「全面戦争の構えにも見えるが、小保方さんはこれを相手にする必要はない。論文全体の責任はラストオーサーが負うべきものであり、瑕疵がある論文を出した責任はラストオーサーの岡野氏にある。」
 

17日深夜、兵庫県警が小保方さんから参考人聴取したというニュースが報道されました。最初にスクープ報道があったのが、JNN系列のニュースでした。

JNNニュースでは「捜査関係者によりますと、兵庫県警は16日、東京都内の警察の施設で小保方氏から参考人として任意で事情を聴いたということです。」と報道され(註1)、「東京都内の警察の施設」と思われる映像には小保方さんのようにも見える女性が足早に歩く不鮮明な映像が映し出されていました。(0分55秒頃)
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye2705799.html 

この報道に対し、小保方さんの代理人である三木弁護士は報道各社に向けて「この報道は事実ではありません。事情聴取などありません」と答え、「ガセネタです」と全面否定をしていました。

ところが、後追い取材をした報道各社から「参考人として事情聴取があった」という報道が一斉に流れたため、それらの報道に対して「日時と場所については控えたいが、私も立ち会って説明した」と答えることとなりました。前言を翻したように見えるこの発言は、最初のJNN報道と他の報道との違いを確認していただければ分かると思いますが、嘘をついていたわけではなく、JNNの誤報に対する答えが誤解を受けてしまったものでした。

今回の報道は警察のリーク情報によるものですが、各社の報道内容を見ればリークされた情報は「小保方さんが参考人として事情聴取を受けた」事のみで、昨年5月の刑事告発から今月17日までの9ヶ月間のうち、「いつ、どこで」行われたかの情報はありません。それに対してJNNだけが、映像つきで「兵庫県警は16日、東京都内の警察の施設で」事情聴取をしたとスクープしたのです。


JNNが翌日流したニュース映像をご覧下さい。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2706234.html
「東京都内の警察施設。兵庫県警は昨日までにSTAP細胞論文を執筆した小保方晴子氏から参考人として任意で事情を聞いていたことがJNNの取材で明らかになりました。」

東京都内の警察施設の映像は映し出されていますが、そこで事情聴取が行われているとは言っておらず、16日としていた日時も「昨日までに」という表現に切り替わっています。この日に報道された情報は他の報道各社と同じ内容になっているのです。つまり「16日、東京都内の警察の施設で」事情聴取が行われたとしたスクープ報道は誤報であり「ガセネタ」だったということです。
こちらの「東京都内の警察施設」の映像からは、小保方さん風に見えた女性の映像も消えています。報道内容とは無関係のこの映像は、資料映像としてもお粗末かつ無意味なものになってしまっています。

警察リークによる一斉報道の皮切りは、このJNNの不正確な報道だったのですが、マスコミ報道の情報は良く吟味して受け取るように気をつけたいものです。

※註1:動画を再確認したところ、「捜査関係者によりますと、兵庫県警は16日、東京都内の警察の施設で小保方氏から参考人として任意で事情を聴いたということです。」の中で「16日」の部分が編集でカットされていました。テキストにはまだ残っています。(2月19日17:00現在)

 THE PAGE でサイエンスライターの粥川準二氏が小保方晴子氏の告白本「あの日」について評論しておられますが、事実誤認をしている個所がいくつかありました。

 粥川氏はアメリカの研究者が発見した「損傷性により体細胞が初期化する」事とSTAP細胞は同じではない、と記事を書いておられましたが、STAP細胞の実験は弱酸性の液に浸けるだけではなく、外傷ストレス実験も試されており、その部分をご存知なく、記事を書いておられるようで、以前から有志の会ではオフ会などで「
サイエンスライターがSTAP細胞論文を読まずにSTAP細胞を否定している?」と問題視していました。


 
それでは粥川氏の評論を検証してみましょう。
「理研に保存されているはずの凍結細胞サンプルが山梨で解析されたという報道から、私はこの時、初めて若山先生が冷凍庫内の私の名前が書いてあるサンプルボックスから、凍結保存されていた細胞サンプルを抜き取って山梨に持って行ったことを知った」(154頁)。「はじめに」に若山氏への感謝はありません。この本に書かれている「騒動の真相」には、筆者には検証不可能なことも数多くあります。(中略)STAP細胞問題を知るために、この本だけを読み、小保方氏の言い分だけを信じることは賢明ではありません。」『小保方晴子氏が手記出版 混濁する真相 「STAPあります」は撤回せず』 より~


 それを言うなら、若山博士の言い分も検証不可能です。
若山博士は山梨大に運んだSTAP幹細胞を「第三者機関に解析に出し、解析の結果、若山研には居なかったマウスである」、という結論に達し、論文撤回を共著者達に呼びかけました。しかし「第三者機関」ではなく、「お友達の研究者に解析を頼んだ」事が解っています。第三者機関は千葉にある放医研でしたが、正式な解析依頼は受けておらず、公文書でその解析内容、解析結果を「第三者」が検証する事が出来ないのです。

 STAP細胞事件の始まりであった若山博士の論文撤回は若山博士が自分の実験室から友人の研究者に細胞を送り、自分で解析結果を公表した。つまり、客観的な検証がない解析結果だったわけです。
若山博士の身内解析は一方的に信じて良く、当時者の告発は信じるなというのは「サイエンス」なのでしょうか。

「たとえば小保方氏は、2014年4月9日の会見で、自分はSTAP細胞を200回つくった、と発言しました。そのことに対して、それはOct4という遺伝子の発現を示す発光現象を見ただけであって、多能性を確認するテラトーマ実験やキメラマウス作成に成功したわけではない、という批判が相次ぎました。このことについて小保方氏は「Oct4陽性の細胞隗を作成したところまで」をSTAP細胞ができたことの根拠であるという、当時のコメントを繰り返しています。ようするに「STAP」の定義が異なるということです。小保方氏は会見で有名になった「STAP細胞はあります」という言葉を撤回していないのです。」『小保方晴子氏が手記出版 混濁する真相 「STAPあります」は撤回せず』より~

 
STAP細胞の定義が「体細胞にストレスをかけて初期化、多能性を有する細胞になる、そうなった証拠のGFP(多能性を持つと緑色に光るように挿入された遺伝子の事。)が実験中に発現すれば、それは「ストレスで細胞が変化した証」として「STAP細胞が確認出来た」と言っていいでしょう。

 小保方氏の実験パートは細胞にストレスを与え、生き残った細胞を探すまでです。
それだけなら「200回成功」も誇張ではないのではないでしょうか。
若山博士はSTAP細胞を培養して作るSTAP幹細胞を「43回成功させた。」とコメントしていますから
あながち、おかしな数字ではないと思われます。

 粥川氏はSTAP細胞論文やそのプロトコルの理解がないようですし、当時「多能性を確認するテラトーマ実験やキメラマウス作成に成功したわけではない、という批判が相次ぎました。」というような事は確認出来ませんでした。管理人の記憶にもありません。この部分はあきらかに創作なのです。

「100歩譲って「STAP」の定義を小保方氏のものに限定したとしても、2014年12月19日付で結果がまとめられた、理研による「STAP現象の検証」(いわゆる再現実験)では、Oct4の発現を示す発光現象を、細胞が死ぬときに見られる「自家蛍光」と区別して確認することはできなかったとされました。責任者であり共著者でもある丹羽仁史氏の実験でも、そして小保方氏自身の実験でも、です。」
『小保方晴子氏が手記出版 混濁する真相 「STAPあります」は撤回せず』より~

 これも事実ではありません。
丹羽博士はSTAP細胞塊をちゃんと出現させています。http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/preview/edit/ad2a28bee877e379b11dbbad6590bef3

 粥川氏はサイエンスライターですが理研の公式発表に目を通してないのでしょうか。
このような元の事実関係と異なる評論をする事がとても多いのです。

「小保方氏は会見で有名になった「STAP細胞はあります」という言葉を撤回していないのです。」
『小保方晴子氏が手記出版 混濁する真相 「STAPあります」は撤回せず』より~

 この会でも度々主張するように、STAP現象は確認されています。小保方氏によると山梨大で若山博士が丹羽博士が出現させたSTAP細胞塊を成功させているという事ですから、撤回をしないのは当然でしょう。


 「また2015年11月には、世界各国の研究室7カ所が同様の再現実験を試みたところ、自家蛍光以外は見られなかったことを確認し、『ネイチャー』の「BREIEF COMMUNICATIONS ARISING」というコーナーで発表しています(Nature 525(7570):E6-9, 2015)。」『小保方晴子氏が手記出版 混濁する真相 「STAPあります」は撤回せず』より~

 これは毎日の須田桃子記者が「ネイチャーでSTAPの不存在が立証された」とデマカセ書いたのと同じ論調です。
「BREIEF COMMUNICATIONS ARISING」
とは「クリティカル・コメント(評論)」の事でネイチャーでは論文への「コメント」扱いになっています。つまり、投稿され発表された論文への「評論コーナー」に「STAP細胞実験の追試の感想」が載っただけなのです。
それなのに論文に寄せられた「評論」で「これによりSTAPの不存在が立証された」と書き出すのですからとんでもないミス・リード、事実の歪曲です。
http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/full/nature12968.html
より~画像引用~
41)
(ピンクの矢印が「BREIEF COMMUNICATIONS ARISING」コーナー)
これでネイチャーによりSTAPの不存在が論文によって立証されたと書いた須田桃子記者は事実関係を歪曲させていますし、粥川氏も反論コーナーにSTAP再現実験が失敗した報告を掲載された事をあたかも科学的に厳密な立証がされたように報道するのは間違いです。
というか私が実験して書いても載せてくれるでしょう。査読はあるにしてもコメントコーナーなので。
須田桃子氏、粥川氏が紹介したSTAP細胞論文の「BREIEF COMMUNICATIONS ARISING」が掲載されるに至ったネイチャー編集者の意見ですが、STAPの存在を否定しているでしょうか?

STAP revisited より~
52)


「遠藤氏も若山氏も、小保方氏がES細胞を意図的に混入したとは述べていないはずです。」
『小保方晴子氏が手記出版 混濁する真相 「STAPあります」は撤回せず』より~

 これも事実ではなく、若山博士は『週刊新潮』にはっきりと「小保方氏のねつ造だった」とコメントしています。「もらい事故」とも。
遠藤氏もSTAP細胞から作られたFI幹細胞は「二種類の細胞の混合物、誰かが意図的に混ぜた疑いがある」と解析結果を公表しました。STAP細胞実験をやっていたのは小保方氏と若山博士ですから、
このようなコメントを発表すれば当然、小保方氏に細胞ねつ造の疑いがかかるようになるでしょう。
いまBPO審議入りした「NHKスペシャル STAP細胞不正の深層」も若山博士と遠藤博士が出演していますから小保方氏に細胞窃盗の疑義がかかる情報提供は若山博士である事は確かな事です。

「また、このままでは若山氏の立場がきわめて悪いことも確かです。」
『小保方晴子氏が手記出版 混濁する真相 「STAPあります」は撤回せず』より~

 
今まで小保方氏の人権を無視した報道によって小保方氏の立場がどれだけ悪くなった、と思っているのでしょうか。もしも、実験ねつ造が若山研側にあったとしたら小保方氏は自分の発明を潰されたばかりか、実験詐欺、細胞窃盗の濡れ衣を着せられている訳ですから、ここは厳しく検証しないといけない所です。

 日経サイエンスも、毎日の須田桃子記者も、このように粥川氏も極めて若山博士側に有利な視点でしか記事を書いていません。もしも、STAPがねつ造であれば、双方を疑うのが筋ですし、不正に実験を潰された可能性を小保方氏側から検証するのが公平な報道でありましょう。
若山博士の名誉が毀損される事には敏感だが、小保方氏がどれだけ叩かれようが、本人にかけられた疑惑に反論しようが否定する_粥川氏の記事に不公平感を持つのは管理人だけでしょうか。

 如何でしたか?みなさん、少しづつ、小保方氏にかけられたメディアスクラムの構図、浮かび上がって来たような気がしませんか?
みなさんも小保方氏の著書を読み直して、今までの報道を検証して頂ければ幸いです。


 文責 上田 眞実 木星通信  mjp@mbr.nifty.com 




 

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