612
本当にあった怖い名無し2007/12/17() 15:15:30 ID:WwbmqKLf0

友人の話

 

そいつは一人でバイクで旅するのが趣味で、

長い休みはいつもふらりと

行き先もきっちりとは決めずにでかけていた。
 

彼の旅の楽しみは温泉、

それも秘境っぽいとこが好きでその時も東北の

ほうへ走って、山の中の温泉に入って

そこで仲良くなった地元の人の家に

泊めてもらったりして大いに楽しんでいた。

 

親切な人の家を出て、次の秘湯へ行き、

夕方になったけど周りは何も無い山の中なので

町に出てどっか泊まるとこ探さなきゃなと走っても走っても、

なぜか全然着かなくて人っ子一人いない山道から

まったく抜け出せなくなっているのに気づいた。

町へたどり着きたい一心で飛ばしていたけど、

そのうち日が暮れて来てしまった。

 

しかたなく道の脇に単車をとめて、

今日は野宿か?しかし気味悪いな、やだなぁ・・・と

考えているとふっと目の前を女の人が通った。

 

 

613 本当にあった怖い名無し2007/12/17() 15:16:19 ID:WwbmqKLf0

(やった!人が居た!)とほっとして

「あのー、ここって大体どのへんですか?」

と話しかけるも彼女は無視して

山のほうへずんずん歩いていく、

それがよく見ると結構な美人ですらりとした体に

ふわっとしたワンピースにハイヒールがよく似合っている。

 

なぜか彼は(彼女家に帰るんだな、ついていって親御さんに

道に迷ったって言ったら泊めてもらえるかも、

そんで彼女とも仲良くなっちゃったりしてね~)

などと虫のいいことを考え、彼女のあとを付いていった、

がその足の速いこと、あっというまに林の中に入って、

ちょっとした丘の向こうに見えなくなってしまった。

 

「ちょっとまってよー、道にまよっちゃって困ってて・・・」

などといいながら走って追いかけて

丘のうえに出て見通しが開けたら、

その向こうには何にも無かった、

藪と林がひろがってるだけで

人が住めるようなとこではなかったそうです。

なにより、追いかけていったとこには獣道すらなく、

ブーツの彼でも歩きにくいような斜面なのに、

ハイヒールの女性があんなに

すーっと登って行けるなんておかしすぎる。

 

そう思いついたとたんものすごく怖くなって、

丘を駆け下りてバイクで走り出した。

半泣きで走っていると急に周りが開けて

下のほうに人家の光が見えてきて、心底ほっとしたそうです。

その後も旅はしているそうですが、

宿を予約して早めに休むことにしているそうです。

それとどんな美人でも山では

ついて行かないって決めたんだそうです。



∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part35∧∧

http://hobby10.2ch.net/test/read.cgi/occult/1188165789/