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本当にあった怖い名無し2011/09/06() 05:05:40.68 ID:K+97K1/D0

ちょっと長くなるかもしれないけど書かせてください。

小学生の時の話。
 

あまり大きくは無いんだけど、私有地として山を一つ持ってる。

半分は私と弟の遊び場になるように祖父お手製の遊具があったり、

お花見ができるように桜を並べて植えてあったり、

藤なんかもあったりした。

もう半分は放置。雑草も伸び放題で、昼間でも薄暗くて怖かった。

 

で、整備されてない方に入るのは禁止されてた。

理由を聞いたら、昔その山の一番奥にお城があったんで、

お堀があるから危ないとのこと。

 

行くなと言われると興味がわいてきて、

弟と二人で山の奥まで探検しにいこうってことになった。

いざ実行に移して山に登っていったら、

祖父の作ったベンチに祖母が座ってニコニコ笑ってた。

悪戯がばれたと思ったんで弟ともども素直に謝ったんだけど、

「じゃあ一緒に行こうか。」って。

許してくれたのが嬉しくて、元気に返事したのを覚えてる。

 

 

294 本当にあった怖い名無し2011/09/06() 05:14:35.87 ID:K+97K1/D0

あっちがお城、あっちがお堀って

教えてもらいながら奥の方まで行って、

実際にお堀らしき深い溝が続いているのを見つけて、

弟とはしゃぎながら中に入ってみたりしてた。

 

しばらくしたら雑草で足を切ったらしく弟が泣き出したんで、

慌てて駆け寄って

いたいのいたいのとんでけーとかやってたんだけど、

ふと気付いたら祖母がいない。

遊んでいるうちにはぐれたんだと思って

急に心細くなったんだけど、もと来た道がわからない。

お堀を辿っていけば整備されている側に着けたはずなんだけど、

どうしても着かない。

 

で、泣きそうになってたら、後ろから肩をたたかれた。

祖母かと思って振り向いたら、なんか毛むくじゃらだった。

青みがかった黒っぽい毛で、大きさは1mくらい。

肩を叩かれたのに手も足も無いどころか、顔も無い。

まっくろくろすけから目を取って

巨大化させたような毛むくじゃら。

 

 

295 本当にあった怖い名無し2011/09/06() 05:22:21.46 ID:K+97K1/D0

不思議と怖くもないしびっくりもしなくて、

その毛むくじゃらがちょっと動いた方向を指差して

「あっち?」って聞いたら、なんとなく頷かれた気がした。

今思うと、どうしてそういう解釈になったのか

自分でもわからない。

でも弟もうんうん頷いてたんで、

毛むくじゃらに教えてもらった方に二人で歩いていった。

 

しばらく歩いたら、何故か隣の山の神社に続く道に出た。

これも今考えたら一回下って登らなきゃ

そこには着かないはずなのに、

当時は知ってる道に出て安心しかしなかった。

 

で、急いで家に帰ったら祖母は家にいた。

というか、その日は一日祖父の手伝いで

裏庭の整備をしてたらしい。

勿論山には行ってないし、

山の奥にも行ってないと言ってこっぴどく叱られた。

 

祖母に見えたものも毛むくじゃらも

何だったのかわからないけど、

後から聴いたら、弟には毛むくじゃらが

小さい女の子に見えてたらしい。

怖くは無いけど凄く不思議な体験だった。

長くなってごめんなさい。以上です。



∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part56∧∧

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