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本当にあった怖い名無し2011/09/12() 05:17:37.72 ID:k78pnuCeO

子供の頃家族と山にハイキングに出掛けた。
 

で、張り切って先に先にと行ってるうちはぐれてしまった。

誰も居なくて泣きながら歩いていたら、

畑仕事みたいな格好をしたオッチャンが笑顔で歩いてきた。

 

『迷ったんか、ここはちょっとぐねってるもんなあ。』

 

って言葉だけはっきり覚えてる。

俺はその瞬間からそのオッチャンが怖くて怖くて、

心臓がバクバクしていた事しか記憶にない。

オッチャンの顔からはミミズのような触手が何本も生えていて、

ウニョウニョと蠢いていたんだ。

 

オッチャンは笑顔のまま、

俺の横にしゃがんで前の小道を指差し、

ほら、あそこの道を行ったら出られるぞ。

というような感じの事を言った。

俺は今すぐ走り出したい気持ちを抑えて、

親切にしてくれたオッチャンにペコリとお辞儀した。

 

頭を上げたら、オッチャンはやっぱり笑顔のまま、

うんうん、という感じで頷いていた。

オッチャンの目からは触手が何本も突き出していた。

 

あとはもう、教えて貰った道を振り向かずにひたすら走った。

父を見つけた時の安堵感は忘れられない。

その後、あのオッチャンの事は家族には話さず、

俺はただずっと父と母に謝っていた。

 

オッチャンがとても親切だった分、

あの顔から出ていた触手が余計に印象に残ってしまって、

未だにたまに夢に出て来る。

その夢の中でのオッチャンは、笑っていないんだ・・・。



∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part56∧∧

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