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本当にあった怖い名無し2011/11/11() 03:31:09.57 ID:YcDjMLU70

箱根は歴史も古く、多くの観光客で溢れていますが、

最高峰の神山周辺は意外に閑散としています。

無謀にも十五時過ぎに、大涌谷から登り始めて、

神山から駒ケ岳へと歩いた時の事です。
 

大涌谷に立つと頭上にそびえ立っているのが冠ヶ岳です。

神山はその奥に隠れて見えません。

展望台の横から登山道に入り、

火山性ガスの危険地帯を抜けて、小一時間で神山山頂です。

遅い時間なので誰にも会わないだろうと思っていたら、

途中で子供の声がします。

まさかと思ったら本当に子供。

 

7歳?位の女の子が、祭りの晴れ着のような赤い振袖を着て、

風車をふぅふぅ回しています。

 

非常にあり得ない状況です。

最初、何かの撮影かと思いましたが、

すぐに違うと分かりました。

できれば係わりたくなかったのですが、

かと言って無視するわけにも行かず、

仕方なく「こんにちは」と声をかけると、

気の無い返事で「こんにちは」

「何処からきたの」「あっち」

「お父さんお母さんは」「いっしょ」「じゃあね」「ん」

 

取り合えず、最低限の義務は果たしたので、

早々に退散することに。

神山山頂に親御さんがいるかと思いましたが、誰もおりません。

一旦下って、鞍部の防ヶ崎分岐から登り返してすぐ駒ヶ岳。

山頂のロープウェーで降りる事にしました。

多分あの親子も、七五三とかで山頂の箱根元宮に参拝し、

足を伸ばしたのでしょう。(ちょそれ無理)

 

ところが、ロープウェーは強風で本日運休との掲示が。

止むなく鞍部の分岐から直接芦ノ湖へ下ることに。

途中で熟年夫婦と外人カップルに追いつきましたが、

二組ともロープウェーの当てが外れてバテ気味。

このままだと明るい内に下山できないので、

お先に失礼して、何とか日暮れ前に県道まで降りました。

 

熟年夫妻は自分とほぼ同じコースを歩いたそうですが、

親子連れの事は知りませんでした。

二人は冠ヶ岳にも立ち寄ったそうです。

冠ヶ岳は女の子の居た所から分岐して、

往復十分程の所にあります。

実は自分も冠ヶ岳に寄るつもりでした。

しかし、あの少女が「あっち」と指差した方向が、

冠ヶ岳だったので…止めたのです。

 

だって、もしあっちに行って誰もいなかった場合、

その状況でまた少女の元に戻るのは、

正直ちょっと怖いじゃないですか。

冠ヶ岳には小さな鳥居と社があるそうです。



∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part57∧∧

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