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本当にあった怖い名無し2012/09/01() 03:08:53.82 ID:LonPQI1+0

その土地とちの風習の中には、

外部の人間からすれば理解不能なものが、

昔は 確かに存在していたと思うよ。

なんつーか、今はそういうまじないとかの習わしを

伝える世代がいなくなっちゃったんだろう。

うちの婆ちゃんの実家が、山がぎゅーんと海に迫った、

里山なんだか漁村なんだかわからない、

おそらくその両方で生計たててたようなとこだけど、

日常的に踏み込むとこ以上に山奥に入ったあとはお払いする。

おかの者が舟に乗り込む前も、海に出るときも、

おかに帰るときも、まじないみたいなことをしたようだ。

あそこの百姓は臆病で滅多に山奥や海には近づかないから

ある種の境界破りをするときに

まじないが必要だったのかも。気分的にも。と父の談。ろ

 

親父がガキの頃

山がぎゅーんで海がある母方実家へ帰省すると、

やっぱ泳いだり山へ入ったりして遊ぶわけだ。

そして山や海から帰る度に親父の婆ちゃん(おれの曾祖母

が、ぶつぶつ唱えながら親父の背やら肩やら脚やらを

握った拳の甲でコンコン叩くんだって。

要するに山や海で拾ってきた

(っていうか憑いてきた?)ものを返すまじない。

山のお化けは山に居ろ、海のお化けは海に帰ろうみたいな。

 

で、町内会の寄り合いで婆ちゃんが留守のとき、

親父は勝手に海へ行って遊んで帰って、

しらばっくれて夏休みの勉強部屋で

ずっとやってますって顔して、

まじない実施せず飯食って風呂入って就寝。

 

その夜、かや張った中で婆ちゃんと親父が寝てると、

何本も脚のあるような生き物が

シャーッカサカサカサカサっと、

ものすごく大量に部屋の壁や天井を高速で移動する音がした。

婆ちゃんは呼んでも起きてくれない。

恐慌状態になった親父がギャアアアと叫ぶと

喉の奥から込み上げてきたものが、

口から出て布団の上へ落ちた。

またギャアーとなったら婆ちゃんが起きて

「わかったか」と一言。

なにも解んないけど、とりあえず涙目の親父は

素直にウンウンうなずいたって。

 

で、その黒い化け物は婆ちゃんが掴んで口から飲み込んで

そのまま朝まで寝て、婆ちゃんが山へ捨てに行ったらしい。

海の化け物を山に捨てると

置かれたところから動けなくなるから、という理屈のようだ



∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part64∧∧

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