301 :1:2013/05/25(土) 10:38:54.28
ID:mxw7WION0
霊ってどんなものかその時まで知らなかったけど、
通り魔みたいに理不尽な存在だと思う。
十年くらい前に日本全国をブラブラ旅歩いていたときの話。
T県のとある海鮮料理を出すお店で昼飯を済ませ、
当てもなく郊外の広い道路脇を歩いていたら
突然眩暈がして立っていられなくなった。
生ものにあたったのか、吐き気と腹痛が同時に襲ってきて、
その場に倒れこんでしまった。
幸い付近の住人らしき人が気付いて
様子を見に来てくれたので救急車を手配してもらうことに。
どのくらいの時間を
横になったまま待ったのか覚えてないけど、
気付くと周りが野次馬だらけ。
恥ずかしさと同時に
何かいいようのない違和感を覚えてちょっと不安になった。
担架で運ばれる最中にチラッと横目で見た
野次馬の人たちの中に一人だけ雰囲気のおかしな人がいる。
見た目はその辺によくいる五十歳代くらいの
クシャクシャパーマ頭のおばさん。
だけど何か変なの。
頭が異様に大きくて四頭身くらいにしか見えない。
大きく目を見開いて俺を凝視してるんだけど無表情だった。
302 :2:2013/05/25(土) 10:39:37.91
ID:mxw7WION0
救急車に乗せられ、
そのまま近くの大きい病院に搬送されて、
思ったより大げさな処置を受けたな。
胃の洗浄と尿道カテーテルを突っ込まれたのは
人生初体験だった。
症状は単なる軽めの食あたり。
今まで健康しか取り柄が無かったから、
精神的なショックで大きく体調を崩したんだろう。
一晩苦しんだけど、
翌日には父親が病院に迎えに来てくれて
退院できることになった。
父親の運転する車の助手席に乗り込んだときには
安心したのか、かなり体調も良くなってきていたけど
ボンヤリと遠ざかる病院を見ていたら、
またあの変なおばさんを見ちゃった。
病院の門扉の前に立って、
見開いた目でじっと俺のことを見ていた。
もう怖くて気持ち悪くて、早く家に帰りたい、
帰りたいってそればかり頭の中で考えてた。
何が怖いって、おばさんの何を考えているのか
まったく読めない表情が生きてる人間らしくなかった。
303 :3:2013/05/25(土) 10:42:07.83
ID:mxw7WION0
その後、特に何か大変なことが起きたわけじゃないが、
度々あのおばさんを色々な所で見かけた。
最初は怖くて、お寺の住職さんにお経を上げてもらったり、
何人か霊能者を名乗る人にも祈祷してもらった。
けど何の効果も無かったな。
住職さんはともかく
霊能者なんて多分ほとんどインチキなんだろう。
今でも遠くの人ごみの中に
あの奇怪なおばさんの姿を見つけたりする。
根拠の無い憶測だけど一定の距離から
近づいて来られないんじゃないのかと思う。
最初の担架の上で見て以来、
少なくとも50m圏内で見たことはない。
オチが無くてスマン。
でも実際理不尽で、簡単には祓われてくれないんだな霊って。
そんな話。
以上です。
304 :本当にあった怖い名無し:2013/05/25(土) 12:07:12.52 ID:qaXVV7Dw0!
確かに霊っつうのは理不尽だわなあ。
ただそこを通っただけでとり憑いたりするしさ、
何が楽しいんだか知らないけど、
突然登場して人を怖がらせるよね。
車に勝手に乗り込んできたりすんのはやめて欲しい。
招待してないのに家に上がり込んで、
挙げ句の果ては許可なく長期滞在するのも迷惑なんだけど、
こちらの都合なんてお構い無し。
>>301が言ってる、「霊は理不尽」ってさ、
今まで意識した事なかったけどすごく的をえてると思う。




