2008年03月16日

三浦半島山中に消え行く理想郷を見た!

去年の4月初旬の頃の話だ。

高い位置から湘南の海を撮りたいと思っていたおいらは、カメラを抱えて
三浦半島の山中を歩き回っていた。
愛車のミニは途中で停めて足で移動することにしたのだった。

眺めの良さそうな場所を探して歩いていると言えば格好良いのだろうが、
正直 道に迷っていたのだ(^^;;
きちんとした道のあるところだけでなく、雑草の生い茂るような場所にまで
足を踏み入れてしまい、マムシでも出てきやしないかとびくびくしながら
歩いているうちに、すっかり方向感覚を失ってしまったのだ・・・。

hayama_HILL02

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

かなり高台まで歩いてきた時に、アスファルトの道が目の前に現れた。
・・・が、アスファルトはひび割れ、随分と長い間車が通っていないだろうことは
明らかだった。
草がひび割れの間から顔を出して、見捨てられた道路の雰囲気がぷんぷんだ。

この道の先に何があるのだろう?
アスファルトを敷いてあるということは、何かの施設がある可能性は高い。
そして何より嬉しいのは、草が密集していないので、マムシと遭遇する可能性が
少ないことだ(*^。^*)

道の先は簡単な鎖で閉ざされていたが、またあの草むらに戻る勇気は
無かった。
勝手に入ってしまって申し訳ないと思いつつ、鎖をまたいで坂道を登る。
坂道を登りきって眼下に広がった景色にほっとするとともに、驚いた。

hayama_HILL06

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな山の中にアパートがある!」

坂を下っていくと、かなりくたびれたアパート群にたどり着いた。
これでやっと道がわかるなぁ〜!

hayama_HILL01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プールを中心に囲むようにアパートが建てられている。
プールの周りには芝生になっていて湘南らしいリッチな雰囲気のアパートだ。
アパートというよりはアパルトメントって感じだろうか?
(↑フランス語にしたらお洒落な感じになると思い込んでいるようだ┐(-。ー;)┌)

hayama_HILL05

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも不思議なことに人の気配が無い。
青空の下、聞こえるのは鳥のさえずりと、木々をゆらす風の音だけだ。
なのに芝生はきちんと刈られているし、植木もきちんと手入れされている。
きっと誰かが管理しているのだろう。

hayama_HILL03

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしどう見てもこのアパルトメントに人が住んでいるようには見えない。
建物自体が相当に老朽化しており、一部の手すりなどは崩壊寸前に見える。
ここは廃墟なのだろうか?

しばらくぼんやりと見回していると、何か作業をしている音が聞こえてきた。
誰かがいるのだ。
この場所の話が聞きたいし、写真も撮りたいと思ったので、音のする方向に
向かった。

建物の裏手に回ると、初老の作業着を着た男性がいたので思い切って
声をかけた。

「あのぅ・・・道に迷っちゃってここにたどり着いたんですけど、ここどこですか?」

hayama_HILL04

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ちょっと怖かったが尋ねてみたところ、その男性はこの場所の管理人で
色々な話を聞かせてくれた。

このアパルトメント(リゾート倶楽部)の生い立ちや、住人が数名しか
いなくなってしまった現状のこと。
昔は結構な高級リゾート住宅だったこと、一時期はアーティスト
何人も住んでいたことなど・・・。

写真を撮らせて欲しいと話すと、
「こんなところ撮って何がいいのかねぇ〜?
どうせならこんな建物よりも風景撮りなさいよ。
冬なら空気が澄んで江ノ島や富士山が綺麗だから、その時撮りに来たら?」

首を傾げていたが、
「建物の中に入らなければ好きに撮っていいよ」と言ってくれた。
(変な写真趣味のやつだなあと思われたに違いない(-。−;) 

でもね〜この雰囲気は被写体としては最高なんですよ!(*^。^*)


早速このリゾート倶楽部の辺りを歩き回りながら、色々と写してまわった。

中には1985年〜90年あたりのまま時を止めてしまったような部屋もあった。
(↑ガラス窓から中が見える部屋もあったのだ)

このままこの場所は、静かに朽ち果てていくのだろうか?
暖かい日差しの中、芝生に仰向けになって青空を眺めていると
この世界にまるで一人ぼっちでいるような錯覚にとらわれた。
なんていっていいのだろう?
不安というよりは思考が停止してしまったような不思議な感覚。

現代の迷い家にでも迷い込んだような気分だ。
(みなさん迷い家の伝説をご存知だろうか?詳細は上のリンクから)

しばらく芝生で休憩してから、家路についた。

帰りも迷い迷い帰ったので、2度とたどり着けない気がする。
本当に迷い家みたいだなぁ・・・・。
次に行って見たら跡形も無く消え去っていたりして(笑)

この場所を撮ったフォトアルバムはこちら
興味がある人はどうぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



Posted by oceanslowwalker1 at 19:06│Comments(20)TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/oceanslowwalker1/51294025
この記事へのコメント
>住人が数名しかいなくなってしまった現状のこと。

今でもこの状態で住んでいる方がいるんですか?
広い中庭にプール、住めたら快適そうな雰囲気ですね。
背景見ると交通の便が悪いのかな?

廃墟同然の建物と、キチンと手入れされた植木の
アンバランスさが余計に不思議な雰囲気を
かもし出していますね。
夜だったらちょっと怖いかも・・・

迷い家の伝説(?)初めて知りました。
確か「まよいが」ってマンガのタイトルで見たような
気がするのですが、私は「迷い蛾」と思い込んでいた(苦笑)
Posted by miux at 2008年03月17日 20:26
空が映えて、すごくキレイな写真ですね〜。
miuxさん同様、廃墟っぽい建物に、手入れされた庭と
ちょっと違和感がありますが、人が住んでるんですね。
高級リゾート住宅も、月日が経つと寂しくなるのねぇ。
でも、数少ない住民は、静かな生活が気に入って
落ち着いているのかもしれないですね。
Posted by ともみん at 2008年03月17日 21:35
miuxさん どうも!
たぶんできた当時はお洒落な物件だったと思うんです。
とにかく高台にあって海が見渡せるんです!
今では管理人さん以外には2部屋くらいしか
使われていないようです。
でも本当に不思議なところでした。
迷い家とかマチュピチュッみたいでした(笑)

ともみんさん どうも!
とても非日常的な場所でした。
マンガで「よこはま買出し紀行」っていうのがあるんですが
近未来で日本の大半が水没した後の三浦半島を舞台に
しているのですけど、なんかそんな雰囲気もありました!
このまま朽ち果てるのはもったいないですよね〜!
Posted by おいら at 2008年03月17日 22:06
一枚目からまさしくヨコハマ的風景だと思ったのですが(笑
なんともステキな場所を見つけましたね!!
探しても見つからない場所なのかも・・・
(迷い家のことは知りませんでしたが、まさに
そんな感じですね・・・@@*)

以前自分が行った「ダムに沈む町」や長崎の軍艦島を少し
思い出しました・・・
個人的には朽ちた旧いクルマもたまりません。
いつかこういうところを旅するオフをしたいですなあ。^^


Posted by coniglia at 2008年03月18日 05:13
追記:アルバム、思わず息を停めて見てました。
スライドショーで見たのですが、ショートムービー
みたいですごくよかったです。
ワタシこの場所凄く好きです!!!
Posted by coniglia at 2008年03月18日 05:19
conigliaさん どうも!
結構山の上にあるんで「ヨコハマ買出し紀行」のように
水没しても、この場所は残るでしょうね・・・。
かつて一室を改築して、お店をやっていたと思われる
建物もあったりするんですが、当時はどんなだったろう?と
非常に好奇心がわきます〜!
迷い家も昔から結構好きな話なんです。

フォトアルバムも見ていただいて有難うございます。
むしろ最初にフォトアルバムをつくってから、このブログの
記事にしたので、カット的にはアルバムの方が
この場所のイメージを掴んでもらい易いと思います(*^。^*)

Posted by おいら at 2008年03月18日 09:48
久しぶりにお邪魔します♪

いや〜 すっかり旅した気分になれました。
不思議な所ですねぇ。
妙に惹かれます。
Posted by 月 at 2008年03月23日 08:47
月さん どうも!
お久しぶりです。
ここで本など読んでいると現実を忘れられます(笑)
ただし・・・お腹がすくとすぐに引き戻されますが(^_^.)
浮世離れしている場所ですね。
Posted by おいら at 2008年03月23日 11:09
迷い家
初めて聞きましたヽ(゚ー゚*ヽ)
おいらさんは何か持ち帰らなかったのですかぁ?
Posted by あいりっしゅ at 2008年03月26日 11:59
おいらさん、こんばんは☆
さっそく遊びに来ました!
リンクの件、OKですよ〜ヨロシクです^^

それにしても・・・
三浦にこんな場所があったなんて・・・
実は私、15年ほど前に一時期、三浦に住んでたのですが、知りませんでした^^;
まさに、廃墟萌え〜って感じです♪

こちらのブログの写真も素敵ですね!
久々に”惹きこまれる”写真にめぐり合えた感じです。

また遊びに来ますね^^v
Posted by RISKY at 2008年03月26日 20:09
あいりっしゅさん どうも!

>おいらさんは何か持ち帰らなかったのですかぁ?

ふふふ・・・持ち帰りましたよ。
想い出と言う大切な宝物をね・・・。
(↑カリオストロの城の銭形警部みたいに読んでください)

RISKYさん どうも!
早速ありがとうございます〜!
リンク貼らせていただきました。
廃墟萌え〜!
本当にそうなんですよねw
RISKYさんの廃墟写真すごそうですよね。
是非拝見したいです(^_^)
Posted by おいら at 2008年03月26日 23:00
おいらさん、おぼえてますか? 私はきっときっと、間に合うと信じています。昨夜の『グリーン・マイル』を改めて看て、確信(犯?)しつつある、ワタクシちばっちけい、なのでした〜♪m(__)m×100
Posted by けい at 2008年05月12日 00:07
う〜〜〜む・・・。
随分前に良くコメントしていただいた、あの”けい”さんと
同じ方なのだろうか・・・?
もしそうだとすると本当にお久しぶりですね〜(^_^)
Posted by おいら at 2008年05月12日 20:08
そうですよ〜♪『言の葉っぱ』の…けいですよ〜(^^)v
Posted by mikuside は ↑ at 2008年05月13日 00:28
まいど。なんだかすごい所を見つけてしまったね。実は、幻だったりして。おいらさん、アトリエ用に一戸購入したら?(^^;
Posted by 多摩男 at 2008年06月11日 01:12
多摩男さん どうも!
本当にどのくらいの金額で借りられるのか気になる
今日この頃(*^。^*)
なにか古きよき湘南の時代を感じさせる物件です。
Posted by おいら at 2008年06月11日 09:12
通りがかりの者ですが、
面白い話でしたので読んでしまいました。
私の記憶では、この物件は10〜15年位前に、
雑誌「ブルータス」で、やはり理想の物件として
取り上げられた物件だと思います。
たしか、その頃は、まだ人が住んでいて、
こんな所に住んでみたいと思ったので、
覚えてました。
懐かしいです。

kiyokiyo
Posted by kiyokiyo at 2011年03月12日 23:02
kiyokiyoさん どうも!はじめまして!

ブルータスに取り上げられていたんですか?
それは知りませんでした。
とにかく静かで時が止まっているような場所でした。
今でもあるのでしょうかね・・・?
また行ってみたいなあと思います。

コメントありがとうございました。
Posted by おいら at 2011年03月12日 23:50
この青空すてきですね。こんな写真が撮りたい。
Posted by riyo0093 at 2011年04月16日 12:42
riyo0093さん どうも!はじめまして。
ブログにコメント有難うございます。
この写真を撮った日は本当に良い天気でした。
まためぐり合いたいと思っています(^・^)
Posted by おいら at 2011年04月16日 18:26