相続が開始した後であっても、相続財産である土地を分割して相続することができます。土地家屋調査士に測量を依頼、分筆予定図面を作成してもらい、それに基づく遺産分割協議で相続人全員が同意すれば、分割後の状態で相続することができます。

 同じ土地であっても、相続人が一人で相続する場合と、相続人二人以上で相続する場合では、分割の仕方によって相続財産の評価額に違いが生じることがあります。路線価方式(接する路線の単価を基に土地の評価を行う方式)の場合、その土地が正面だけではなく側方や裏面で路線に接するとき、二つ以上の路線に接することによって利用価値も上がりますので、一般的に評価額は高くなります。そのような土地を分割し、分割後に接する路線が少なくなれば、評価額を下げることとなることがあります。

 ただし、不合理分割には注意する必要があります。これは、土地の分割後に道路に接しない土地や極端に形がいびつな土地を生み出すような分割で、現在および将来において有効な土地利用を図ることができないと認められる分割です。この場合には、全体を一つの土地として評価することになります。

 土地を分割して相続するためには、測量費用や登記費用が余分にかかります。これらの費用が余分にかかることを踏まえて、相続開始後に、土地をどのように利用したいのかの相続人の希望を反映した遺産分割協議を行い、その上で分割による節税メリットを受けることがいいのではと考えます。