サラリーマンの方は、毎月の給料やボーナスから所得税が源泉徴収されます。徴収される所得税の金額は概算なので、一年間に源泉徴収された所得税の合計額は、その人が一年間に負担すべき年税額とは一致しません。年末調整は、源泉徴収された所得税と負担すべき年税額の差額を精算する処理で、源泉徴収された所得税の方が多ければ還付が、少なければ徴収が行われます。

 年末調整では、原則年末まで勤務している人が対象となります。年の中途で退職した人については、一定の場合を除いて年末調整の対象とはなりません。年の中途の退職者で年末調整の対象となるのは、①死亡により退職した人、②著し い心身障害のために退職した人で、退職時期から本年中の再就職が不可能と認められ、かつ、退職後本年中に給与の支払を受けないこととなっている人、③12月に支給期の到来する給与の支払を 受けた後に退職した人、④パートタイマーなどが退職した場合で、本年 中の給与の総額が103万円以下である人(退職後、他の勤務先から給与の支払の見込みのない人)です。

 なお、年の中途で退職した人で同じ年に再就職した人は、新しい勤務先で前職の給与を含めて年末調整を行いますので、源泉徴収された所得税の精算はそこで行われます。(前職の源泉徴収票が必要)

 中途退職したまま同じ年に再就職しない場合は、年末調整を受けることができませんので、翌年になってから確定申告をすることにより過不足が精算されます。