淫らな館

エロス小説<淫らな館>です。お写真はネットからいただいてきます。

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狭い道の左側にそのラブホテルの入り口があります。この前のことはうっすらと記憶があるけれど、初めてだったからよく覚えていません。晴彦に、肩を包まれるようにして寄り添われ、薄暗い受付では顔を伏せ、奥の左、風の間に入ってからです。真理は、ようやく顔をあげ、部屋のなかを眺めます。処女だったこの前の、部屋の中のことは記憶が飛んで、思いだせなかったのが、ベッドの白いシーツを見て、思いだします。
「はぁああ、せんぱいぃ、わたし、どうしたらいいの」
イケメンでダンディーな晴彦の顔が、真理には、不思議な男子に見えます。真理は頭の中が錯乱して、声がうわずっています。
「うううん、真理、また、来ちゃったね、いいんだね」
晴彦は、真理をやわらかく抱いてからだに引き寄せます。キッスを求められて、真理、目をつむり、唇を重ねると、晴彦の舌が唇を割ってきて、真理、自分の舌を絡めてしまいます。
「ふぅうう、ううっ、ふうう、ふうう」
白地に紺の水柄ワンピースを着ている真理です。キッスをうけながら、スカートの部分のうしろから、めくられてきます。ダブルのベッド横は畳一枚半の広さしかなくて、真理は立ったまま抱かれています。キッスを交わしたまま、めくられたスカートから手を離され、背中のファスナーを降ろされると、水玉模様のワンピースを脱いでしまうことになります。
「ううっ、ふぅううっ」
真理の意識は、自分がブラとショーツだけになったことを知ります。キッスを解かれ、からだを離される真理。晴彦がシャツを脱いで、ズボンを脱いで、黒っぽいブリーフだけになったのを知ります。そうして大学二年生、二十歳になったばかりの真理は、男のからだを目の前に視ることになったのです。
「ああっ、せんぱいぃ、ああっ」
ふたたび立ったまま晴彦に抱かれる真理。まるで覆いかぶさられる感じになる真理。晴彦は、左の腕を真理の右わき腹から背中へまわします。右手はフリーにしておいて、薄いピンク色ブラの上から胸をさわってやります。真理は、呼吸を乱して息をあらげ、晴彦に抱きつき、されるがままに唇をかさねます。


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<ラブホテル>
処女を先輩晴彦に捧げてからの真理。初めての体験、セックス、男子に抱かれる、痛かった、真理の頭の中は古典研究会の先輩晴彦の顔が浮かびます。裸の晴彦の顔です。その日から一週間も経つのに、晴彦からの音沙汰がありません。真理は、とっても不安な気持ちです。一回限り、学校へいっても学年が違うし学部が違うから、大きなキャンバスで巡り合うこともありません。
<どないしてるの、晴彦さん、わたし、せつない、あげたのに、会いたい>
痛みがなくなった股間を、ショーツの中へ手を入れて、触ってみる真理。ぐっちょり、濡れている。とろっとした蜜のような粘液が、陰唇の間にお指をいれてみると、指にくっつきます。
<ううん、わたし、おばかさん、一回限りなんだ、そんな関係なんだ>
そうしているときに、スマホにピポンと音がして、晴彦からのメッセージが届いたのです。真理は、晴彦の名前を見ただけで、胸が熱くなってきて、頭がクラクラする感じで、ショーツの中の手指をはずして、股間を整え、喉が渇いたのでアクエリアスをコップに注いで飲み干します。
<どないしてるの、会えますか、このあと、5時に四条のドトールで>
いま午後三時です。二時間あるから、バスで行っても十分に間に合います。真理、ためらうことなく、行きます、と返信します。
<会える、先輩と会える、どないしょ、会えるんや、どないしょ>
真理は、5時前に、四条河原町に着いて、マルイのなかを散策して、ドトールにむかうのでした。
「真理、突然で、ごめんね、会えてよかった」
「せんぱい、わたし、うれしい、また、会えたこと、うれしい」
当然のことといえばいいのか、それとも作為的にといえばいいのか、ドトールをでて、四条小橋のところを下がって、このまえにはいったラブホテルへ、真理は連れていかれます。真理は、こころ乱れているけれど、幸せの方に向いている乱れなので、もう、頬が火照っているんです。


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