BTO TIPSでは、BTO PCを購入を検討されるお客様向けに、パーツの役割や選び方を解説いたします。

 今回は、基幹パーツの一つ「電源ユニット」の役割について紹介いたします。

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●電源ユニットはPCの心臓!
 電源ユニットの役割は、家庭用コンセントから供給される100Vの交流電圧を、PCパーツが使用する5Vや12Vの直流電圧に変換するというものです。CPUがPCの頭脳であるなら、全てのパーツに電力を供給して動作させる電源ユニットは、PCの心臓にあたる重要な基幹パーツです。

 製品のグレードがPCの性能に直結するCPUやグラフィックカードとは違い、高価で高品質な電源ユニットを利用したからと言って、PCの性能自体が向上する訳ではありません。しかし、各パーツが安定して動作するためには安定した電源供給が必要不可欠であり、その電源供給を担う電源ユニットの品質は、PCの安定性という要素に大きく影響します。

 安定して動作することは、どんなPCにとっても前提となる要素であり、それを大きく左右する電源ユニットの品質は、自作PC、BTO PC問わず、重要な要素であると言えます。



●750Wや1200Wと言った数字は供給可能な総電力(容量)
 電源ユニットの仕様でまず目につくのは、750Wや1200Wといった数字でしょう。電源ユニットの容量とも言われるこの数字の単位、W(ワット)は電力を表す単位で、電源ユニットが供給可能な総電力を表しています。よく勘違いされがちなのですが、消費電力を示す数字ではありません

 電源ユニットは、PCを構成する各パーツが消費する分の電力を交流(AC)から直流(DC)に変換して供給するだけなので、1200Wの電源ユニットを搭載したからと言って1200Wの電力を消費し続けるという訳ではありません。

 電源ユニットの容量を選ぶ際は、PCパーツが消費する電力が、電源ユニットの容量を超えないようすることが重要です。PCパーツの消費電力が電源ユニットの容量を超えてしまうと、電力供給を維持できず不安定になったり、最悪の場合は電源ユニットが焼損してしまいます。ある程度ゆとりを持って選びましょう。



●80PLUS認証は、電源ユニットの変換効率を示す指標
 PCの消費電力と電源ユニットのワット数(供給可能な総電力)は別物であると述べましたが、ではPCの消費電力はどうやって決まるのかと言いますと、「PCを構成するパーツの消費電力 ÷ 電源ユニットの変換効率」で決まります。

 電源ユニットがコンセントから供給される交流(AC)をPCパーツに供給するための直流(DC)に変換する際、どうしても100%変換することは出来ないため電力のロスが生じます。PCパーツが実際に消費した電力と、電源ユニットがそれを賄うために使用した電力の差が、電源ユニットの変換効率ということになります。

 この変換効率について規定した指標が「80PLUS認証」です。80PLUSでは、BRONZE → SILVER → GOLD → PLATINUM → TITANIUMと、変換効率の高さに応じてグレードが分けられており、上位グレードになるほどAC→DC変換効率の高い電源であるということになります。

 例として、PCパーツが合計で500Wの電力を消費している際、電力を供給する電源ユニットの変換効率が80%だった場合、PC全体としての消費電力は500/0.8=625Wとなります。この場合は、電源ユニットの変換ロスで、125Wの電力を消費していることになります。より変換効率の高い電源ユニットを利用すれば、この変換ロスで消費する電力を抑制できるという訳です。

 消費電力の少ない環境では、変換効率差による消費電力差も少ないのですが、先ほどの例のように消費電力の高い環境になればなるほど、変換効率の差が消費電力差に響いてきます。消費電力の大きい強力なCPUやグラフィックカードを搭載するPCでは、80PLUSのグレードの高い製品がお勧めです。



●当店オリジナルBTOでは、高品質な電源をチョイス!
 当店のオリジナルBTO PCでは、各モデルに合わせて品質の高い電源ユニットを選択しております。

 先日ご注文受付を開始したDevil's Canyon搭載ゲーミングBTO PC「OCW-GAMING for 1150DC シリーズ(マイクロATX/ATX)」では、ハイパフォーマンスモデルとハイエンドモデルに、常時連続稼働が可能なSilverStone製の750W/80PLUS GOLD電源を採用。

 さらに上位に位置し、2基のGPUを搭載するウルトラハイエンドモデルには、80PLUS PLATINUM認証を取得したCorsair製の1200W大容量・高効率電源(※ATXのみ)を搭載。高効率な電源ユニットの搭載で、2GPU稼働時の消費電力を抑えるよう設計してあります。

 構成に合わせ、出力、変換効率、コストの観点から、バランスの良い電源ユニットを標準構成にしておりますので、電源ユニットでどれを選ぶべきかわからない場合は、安心して標準構成の電源ユニットをお選びください。

 また、電源ユニットにこだわりのあるお客様には、当店のお見積りフォームよりお問い合わせいただくことで、カスタマイズプランにないパーツでBTO PCをお作りできる場合もございます。ぜひお気軽にお問い合わせください。