前回、電源ユニットでもっとも重要なスペックが出力(ワット数)であることを紹介しました。今回はそこから一歩踏み込んで、電源ユニットの出力電圧ごとの出力表の読み方を紹介します。

電源ユニットがコンセントから供給される交流を直流に変換するユニットです。電源ユニットが出力する直流は電圧ごとに系統が分かれており、電源ユニットの筐体側面や化粧箱に次のような出力表が記載されています。

出力表


注目すべきはDC出力の各項目です。赤文字で解説を加えていますが、上から順に「出力電圧(出力系統)」、「電圧(系統)ごとの最大供給可能電流」、「電圧(系統)ごと出力可能電力」を表しています。前回紹介した電源ユニットの総出力は、DC出力の下に記載されている「定格出力」がそれにあたります。

さて、この表の読み方ですが、直流において電力(W、ワット)は、電圧(V)×電流(A)で求められます。

+12Vの出力を見てみると、供給可能電流は70.8A、供給可能電力は850Wとなっています。12に70.8を掛けると849.6となり、供給可能電力の850Wとほぼ一致していることがわかります。

一方、+3.3Vと+5Vはそれぞれ25Aずつ電力を供給できると表記されていますが、出力可能電力は2つまとめて150Wと記載されています。この表記は+3.3Vと+5Vの出力を合わせて150Wまで供給可能という意味です。

単体では25Aまでの電力を供給できる+3.3Vと+5Vですが、それぞれが25Aの電流を出力すると、+3.3Vは82.5W、+5Vは125W、合計207.5Wとなり、出力上限の150Wを超過してしまうため、このような使い方はできません。出力可能電力がまとめられている出力電圧(系統)は、各出力の合計が出力可能電力内に収まる必要があります。

出力表の読み方についてはここまでの内容が理解できれば問題ありません。次回は、CPUやグラフィックカード、その他多くのパーツに供給され、この出力表の中でも特に重要な12V出力の仕様について紹介します。

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