最近のマザーボードには、USB 3.1ポートを搭載した製品が増えてきています。USB 3.1という規格には、最大転送速度が5GbpsのGen 1と、最大転送速度が10GbpsのGen 2が存在しており、10Gbpsの転送速度を謳っているUSB 3.1ポートはGen2準拠のUSB 3.1ポートです。

現在のところ、USB 3.1 Gen 2に対応したマザーボードでは、USB 3.1コントローラとして、ASMedia ASM1142、またはIntel DSL6540(Alpine Ridge)が搭載されています。今回はこの2製品の違いについて解説します。

ASMedia ASM1142は多くのマザーボードで採用されているUSB 3.1コントローラです。チップはPCI Express 2.0 x2レーン(1GB/sec)、またはPCI Express 3.0 x1レーン(1GB/sec)で実装されています。
asmedia_asm1142
一方、開発コードネームAlpine Ridgeとして知られるIntel DSL6540は、USB 3.1 Gen 2対応コントローラであると同時に、Thunderbolt 3対応コントローラでもあります。Thunderbolt 3はUSB Type-Cと同じ端子を採用しつつ、最大で40Gbpsをサポートする高速インタフェースです。Intel DSL6540は、PCI Express 3.0 x4レーン(4GB/sec)、またはPCI Express 3.0 x2レーン(2GB/sec)で接続されます。
intel_dsl6540
2つのUSB 3.1コントローラは、実装しているバスの帯域が異なっていることが分かります。どちらもUSB 3.1 Gen 2がサポートする10Gbps≒1GB/secを実現できる程度のバス速度は持っていますが、ASMedia ASM1142 コントローラの接続バスは1GB/sec止まりであるため、2基以上のUSB 3.1 Gen 2 ポートが同時に10Gbpsで転送を行うことはできません。

USB 3.1 Gen 2 ポートを複数同時に使用するという機会はあまりないかもしれませんが、接続バスがボトルネックになりにくいIntel DSL6540を搭載したマザーボードのほうが、USB 3.1 Gen 2ポートの速度面では優位であるといえるでしょう。USB 3.1 Gen 2 ポートの性能を活かして使用したい方は、コントローラと接続方法をチェックしてみることをお勧めします。

どのコントローラーを使っているかは、基板でチップを確認する必要はなく、マザーボードのスペック表に記載してあります。


OVERCLOCK WORKSサイト