本日は、CPUやGPUとヒートシンクの間に塗るサーマルグリスについてのご紹介です。

 サーマルグリスは、CPUなどの発熱源とヒートシンクの間に塗布することで隙間を埋め、熱伝導を助ける役割を果たします。2つの部品を熱的に接続する役割から、英語では「サーマルインターフェースマテリアル(TIM)」とも呼ばれています。

 グリスに使われている素材はさまざまですが、シリコンオイルのような安定した液体をベースに、さまざまな粒子(フィラー)を添加して作られています。酸化銀のフィラーを添加したものは銀グリスなどとも呼ばれます。

 銀グリスを含め、導電性はかなり低いものが多いPC用のサーマルグリスですが、一部には液体金属を用いた導電性のある製品も存在しています。CPUのヒートスプレッダ上やGPUコアの上だけであれば、導電性の有無は特に問題になりませんが、周辺の実装部品やソケット内に導電性のある液体金属が流れ込むと故障の原因となるため、基本的には絶縁性の高い製品の仕様をお勧めします。


●グリスを塗り替えるタイミング
 必然的に高温と乾燥に晒されることになるサーマルグリスは、ある程度時間が経過すると液体成分は揮発してしまいますが、添加されたフィラーは揮発せずその場に残るため、隙間を埋めて熱伝導を補助する役割は果たせます。

 PC用のサーマルグリスとして販売されている製品のほとんどは、このように液体成分が揮発しても長期に渡って役割を果たせる素材を選択しているため、「グリスが乾燥した」という理由で定期的に塗り替える必要はありません。

 ただし、乾燥したグリスは粘性を失って固化しているため、ヒートシンクを取り付けることで押し伸ばされて隙間を埋めるというような流動性はありません。このため、一度ヒートシンクを取り外した場合、再度取り付ける前に固化したグリスを拭き取り、新しいサーマルグリスを塗布する必要があります。


●グリスの除去方法
 固化したサーマルグリスは、グリスクリーナーのような専用の除去液や、薬局で購入できる無水エタノールを使うことで溶解します。綺麗に除去するなら、最後にこれらの液体をしみこませたティッシュペーパーなどで拭き取ると良いでしょう。

 ただ、これらの液体で溶解したグリスは伸びてしまうので、乾燥している状態で拭き取れる分のグリスは先に除去しておいた方が楽に清掃できるでしょう。

OVERCLOCK WORKSのグリスページ
グリス01



OVERCLOCK WORKSサイト
OVERCLOCK WORKS BTO PCサイト