NVIDIAからGeForce GTX 10 シリーズが続々と登場しています。新たなGPUアーキテクチャ「Pascal」を採用し、16nmプロセスで製造された新世代GPUの選び方をご紹介します。
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●Pascal世代共通のポイント 〜 電力効率と大容量VRAM
 Pascalアーキテクチャを採用したGeForce GTX 10 シリーズGPUは、アーキテクチャの刷新と製造プロセスが28nmから16nmに微細化されたことにより、従来世代のGPUよりも優れた電力効率を実現しています。

 これにより、現在日本国内で購入できる最上位モデルのGeForce GTX 1080でも、消費電力は180Wに抑えられており、推奨される最小電源容量も500Wとなっています。GeForce GTX 1080の3D描画性能は、Maxwellアーキテクチャを採用していた前世代の最上位GPUであるGeForce GTX TITAN X(250W)を上回るものなので、この電力効率は驚異的です。

 Pascal世代GPUの特徴である電力効率の高さは、電源ユニットに求められる出力能力を低く抑えることができるため、より低出力で安価な電源ユニットを使うことが可能になるため、PCのトータルコストを抑えることができます。また、電力の低さは発熱の低さでもあるため、PCケースの換気能力やGPUクーラーの冷却能力への要求も低くなり、結果としてPCの動作音をより静かにできるようになります。

 電力効率以外のポイントとして、Pascal世代のGPUではビデオメモリ(VRAM)の容量が大きくなった点があげられます。

 上位のGeForce GTX 1080/1070では8GB、ミドルレンジのGeForce GTX 1060でも6GBのメモリを搭載しており、旧世代のハイエンドGPUであったGeForce GTX 980の4GBよりも多くのメモリを搭載しています。

 近年のゲームでは、フルHD以上の高解像度環境でより美しいグラフィックを描くため、3Dモデルに張り付けるテクスチャも高解像度で大容量になりつつあります。これにより、ビデオメモリの使用量は一気に増加しており、重量級のゲームタイトルではフルHDでも4GB近いメモリを必要とする場面も増えてきました。こうした最近のゲームタイトルの傾向から、Pascal世代の大容量ビデオメモリは心強い仕様となっています。
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●絶妙なバランスのGTX 1060と、1グレード上を目指す方向けのGTX 1080/1070
 さて、大変魅力的なスペック揃いのGeForce GTX 10 シリーズ。どのような基準で選べばよいのでしょうか。

 まず、フルHD解像度(1,920×1,080)のディスプレイでゲームを楽しみたいという目的なのであれば、GeForce GTX 1060は大変バランスのとれたGPUです。前世代のミドルレンジGPUはメモリ容量がやや少なめでしたが、6GBのビデオメモリを搭載したGeForce GTX 1060は、本格的にゲームを楽しみたい方にもお勧めできる素晴らしいミドルレンジGPUです。

 一方、上位のGeForce GTX 1070やGeForce GTX 1080の実力は、前世代のウルトラハイエンドGPUに匹敵しており、フルHDを超える解像度であるWQHD(2,560×1,440)など、より高精細な画面描画でゲームを楽しまれたい方や、今後の普及が期待される「VR」での性能を期待される方向けの製品です。

 もちろん最上位のGeForce GTX 1080の性能がもっとも魅力的ですが、家庭用ゲーム機と一線を画すPCならではの高品位なグラフィックでゲームをプレイしたいという方でも、まずはGeForce GTX 1060から検討されてみてはいかがでしょうか。



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