従来製品に比べ半分程度の容量単価を実現したPlextorのM8Peシリーズの登場によって、高性能なNVMe SSDがぐっと身近なものとなりました。TLC NANDフラッシュを採用した低価格NVMe SSDであるIntel 600p シリーズの登場もあって、今後、NVMe対応SSDは、特にハイエンドな製品というものではなくなっていくものと予想できます。

 NVMe対応SSDの特徴は高いデータ転送速度にあります。SATA 6Gbps対応SSDであるCrucial MX300と、NVMe対応SSDのPLEXTOR M8PeとIntel 600pのスペックを以下の表にまとめてみました。
160921

 読み出し速度が530MB/secのCrucial MX300に対し、Plextor M8Peは1,600〜2,500MB/sec、Intel 600pは770〜1,800MB/secと大きく上回るスペックとなっています。

 書き込み速度については、容量の少ない128GBモデルからラインナップしているNVMe製品の方が低い場合もありますが、基本的に同容量以上ならNVMe対応製品の方が高くなっています。ただし、TLC NANDを採用するIntel 600pの最大書き込み速度は、大容量モデルであってもSATA 6Gbpsの最大転送速度(600MB/sec)を下回る数値であり、NVMeに対応しているからといって、必ずしもSATA 6Gbps対応SSDより高性能であるとは限らないことを示しています。

 ランダムアクセス性能については、命令の発行や同時処理数の拡張と効率化を図ったNVMeの強みが発揮されており、MLC NANDを採用するPlextor M8Peでは大変高い数値となっています。基本的に、同程度の容量で同種のNANDフラッシュを採用していれば、NVMe対応SSDの方が優位な場合が多いようです。

 Plextor M8Pe
 http://www.goplextor.com/jp/Product/Detail/M8Pe(G)#/Spec

 Intel Solid State Drive 600p Series
 http://www.intel.com/content/www/us/en/solid-state-drives/solid-state-drives-600p-series.html

 Crucial MX300 Solid State Drive
 http://www.crucial.com/usa/en/storage-ssd-mx300



●導入にあたってはM.2スロットの仕様に要注意
 ストレージのパフォーマンスが遅くて困ることはあっても、速くて困ることはそうそうないと思われます。したがって高速なNVMe SSDが安価に入手できるならそれに越したことはありません。

 ただし、NVMe対応SSDの多くが採用するPCI Express 3.0 x4というインタフェースについては、Intel 100 シリーズチップセットや、Intel X99チップセットを採用する最新のプラットフォーム以外では利用できない場合が多い点に注意が必要です。

 少し古いプラットフォームでは、M.2スロットであってもPCI Express 2.0での接続しかできない場合が多く、その場合x4レーン接続での転送帯域は最大2GB/sec止まりとなるため、M8Peのように高速なNVMe対応SSDのパフォーマンスを十分に発揮することはできません。

 M.2スロットはマザーボード毎に実装されている仕様が異なるため、単にM.2スロットを搭載しているからと油断せず、マザーボードメーカーの製品情報やマニュアルをチェックして、PCI Express 3.0 x4接続が可能であることをおすすめします。


※Facebookページに「いいね!」お願いします。
OVERCLOCK WORKSサイト
OVERCLOCK WORKS BTO PCサイト