第7世代Intel Core シリーズこと、Kaby Lake-Sの製品ラインナップを確認し、その選びどころを探ってみたいと思います。
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●5ブランドで展開されるKaby Lake-S、Pentiumの強化に注目
 Kaby Lake-Sをベースにしたデスクトップ向けCPUは、いずれもソケットにLGA1151を採用したCPUとなっており、ローエンドモデルのCeleronからハイエンドモデルのCore i7まで、同じマザーボードで利用することができます。

 現在、Kaby Lake-Sを採用する製品は、Core i7を頂点とする5つの製品ブランドで展開されており、CPUコア数とAVX拡張命令の有無によってブランド分けが行われています。

 Intel Core i7 (4コア8スレッド、AVX2.0対応)
 Intel Core i5 (4コア4スレッド、AVX2.0対応)
 Intel Core i3 (2コア4スレッド、AVX2.0対応)
 Intel Pentium (2コア4スレッド、AVX非対応)
 Intel Celeron (2コア2スレッド、AVX非対応)

 同じくLGA1151ソケットで展開されていた第6世代のSkylake-Sとの大きな違いは、PentiumブランドのCPUがHyper-Threadingに対応して2コア4スレッドにパワーアップした点でしょう。これにより、Core i3とPentiumのコア/スレッド数の違いはなくなり、AVX拡張命令の有無が両ブランドの新たな差となりました。

 AVX拡張命令は、特に動画のエンコードなどで大きな効果を発揮する拡張命令セットであり、これの有無によって処理時間の差は最大2倍近く開くことがあります。ただ、こうした処理を行わないのであれば、Pentiumブランドは安価な2コア4スレッドCPUとして魅力的な選択肢となりそうです。


●オーバークロック対応のKモデルは3モデルに増加
 さて、Kaby Lake-Sでは、オーバークロック対応のKモデルが3製品用意されました。

 Intel Core i7-7700K
 Intel Core i5-7600K
 Intel Core i3-7350K

 Skylake-S以前には無かったCore i3ブランドのKモデルが追加されたことで、より低価格帯にオーバークロックが楽しめるCPUが追加されたことになります。

 現実的に言って、2コア4スレッドCPUのCore i3-7350Kをオーバークロックしたとしても、上位ブランドのKモデルを逆転するほどの効果を期待するのは厳しいですが、今後価格が落ち着いてくれば、オーバークロックを学ぶ入門用CPUとして手軽に楽しめる製品になるかもしれません。

 上位のCore i5-7600KやCore i7-7700Kについては、単にオーバークロック動作をサポートしているのみならず、標準でかなり高い動作クロックが設定されているため、オーバークロック機能を抜きにしても、性能を求める方に特におすすめのCPUとなっています。


● 性能重視なら上位Kモデル、低コスト重視ならPentiumは魅力的
 Kaby Lake-S世代のCPUについても、上位のKモデルが特に高い動作クロックを設定されており、オーバークロックをするしないに関わらず、性能を重視される方には特におすすめのCPUであることに変わりはありません。

 一方で、やや影の薄い感の否めなかったPentiumブランドが2コア4スレッド化したことで、これまでCore i3を選択されていた方であっても選ぶ価値のある製品へとパワーアップしました。Core i3に対してAVX非対応という不利はありますが、このクラスのCPUの用途を考えれば、価格的なメリットでPentiumの方が有利なことも多そうです。

  上位と下位に魅力ある製品がラインナップされたKaby Lake-SベースのCPU製品群。性能を求める方にはもちろん、安価でなおかつ費用対効果の高いPCを組みたいお客様にも魅力あるラインナップとなっています。


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