さて中級編です。
現在、GALAX DDR4メモリハイクロックコンテスト実施中です。この記事を参考にぜひエントリーお願いいたします。
マザーボード写真01
メモリクロックをアップする方法をまとめてみました。まずは「メモリクロックをOCするには〜第1弾 初級編〜」をご覧ください。第1弾ではDDR4-3600をDDR4-4000までクロックをアップすることができました。第2弾ではさらに伸ばす方法です。
今回、いろんな用語が出てきますので、めげずについてきてください。

(4)BCLKを上げる

最後の一歩を詰めるのかここです。メモリクロックの設定はDDR-4133、または4266までというマザーボードがほとんどのため、これ以上はBCLKを上げないと設定できません。BCLKとはCPUの動作のベースとなるクロックです。7700KはBCLK100MHz×42倍=4.2GHzで動作します。BCLKを上げると、クロックが相対的に上がります。

BCLKのアップはWindows上のツールを使いましょう。BIOSからの設定でもいいのですが、限界値に近づく最後の詰めですので0.1MHz単位の調整となり、Windows起動時のPCへの負荷を回避するという意味もあります。つまり、Windows起動しツールで変更してOCするのと、BIOSでOC設定してWindowsを起動するのとでは後者のほうが厳しく、クロック限界値が低くなるということです。

ASUSにはAi Suite3というマザーボード付属のツールがあります。これで設定できます。付属のDVD、またはWebよりダウンロードしてインストールしてください。他のマザーボードも同様のツールが用意されているので、それを利用してください。

ASUS Z270F Gamingのユーティリティダウンロードページ

CPUのBCLK、倍率、電圧はAi Suite3などのツールを使うとWindows上で即時適応されます。そのため、OCを行う上で必須のツールとなります。

Ai Suite3を起動し、TPUタブをクリックしてください。
この画面で「BCLK Frequency」が100.0MHz」になっていると思いますので、まずは0.5MHzアップしてみます。
「適応」ボタンを押すと「すべてのVRMの動作周波数、電圧、電流を初期設定値に戻します。よろしいですか?」というメッセージが出てきますが、「はい」ボタンを押せば適応されます。
aisuite3_01
同時にCPU-Zを起動して「Memory」タブを表示させておいてください。Ai Suite3でBCLKをアップしたとき、ここでメモリクロックが変化するのを目視してください。少しずつBCLKをアップしていきます。限界のクロックになると、Windowsがフリーズするか再起動がかかります。この手前が限界クロックということです。

BCLKをアップするのにはいくつかの問題点があります。それはCPUクロックと、内蔵GPUを使っている場合、GPUクロックも同時に上がっていくということです。
メモリクロックより先に、CPUやGPUのクロック限界が来てしまうと、メモリの限界を見る前にPCがフリーズします。回避するためには、CPUやGPUの倍率を少し下げておく必要があります。7700Kであれば、とりあえずBIOSで

CPU Ratio=40
Max CPU Cache Ratio=40
Max GPU Clock Ratio=20

にしておけばいいかと思います。
core ratio
▲Core Ratioの設定
gpu ratio
▲Cache RatioとGraphics Ratioの設定

(5)メモリ電圧を上げる(※注意)

スペック電圧以上にメモリ電圧を上げることは、パーツ破損のリスクもあるため、ショップとしては推奨しません。実際のところは、今のマザーボード、電源は保護回路が付いているので、メモリ電圧を上げて簡単に壊れてしまうということはほぼないのですが、リスクがあることを理解した上で設定は慎重に行ってください。

メモリ電圧をアップすることでより上のクロックを狙える場合もあります。
dram voltage
Ai TweakerのDRAM Voltageに設定する数値を入れます。1.35Vから1.40Vに変更してみました。1.40Vにすると電圧表示が紫に変わります。ASUSのマザーボードでは電圧の設定数値によって表示の色が変化します。Z270F Gamingでは

白(1.30V未満)→黄色(1.30V〜)紫(1.40V〜)赤(1.65V〜)

となっています。
1.35VであればそこまでDRAMチップの温度は高くなりませんが、それ以上では温度が高くなり、破損のリスクもでてきます。メモリ電圧を紫色以上のレンジにアップする場合は、メモリクーラーをつけたり、冷却ファンを当てるなどして、メモリを冷やしならが行うことをおすすめします。
メモリ電圧はAi Suite3で変更することもできます。

今回のテストでは1.40Vでは限界値に差がでませんでした。
もしかするとマザーボードのメモリクロック耐性限界が先に来てしまったのかもしれません。
galax08
この順番でチューニングをしていって、得られた結果の最高値はDDR4-4217(2108.6MHz)となりました。
タイミングはCL20-25-25-45、BCLKは102.0MHz、メモリ電圧1.35Vとなっています。DDR4-3600のメモリですから、かなり伸ばすことができたといえます。しかしながら、クロック表示のスクリーンショットを撮るだけの一発芸ですので、実用するにはクロックを下げての負荷テストが必要です。

今回、ASUS Z270F Gamingを使用しましたが、メモリクロック耐性もBIOSがアップされたことでかなり上がっているように思います。メモリクロックの対比設定としてはDDR4-4266もあるのですが、この設定で起動させることはできませんでした。

メモリOCといえども、冷却を十分行うことも必要です。CPUクーラーはなるべくハイエンドのものを使用してください。メモリコントローラーがCPU内にありますので、CPUを冷やすことがメモリクロックをアップする上でも重要ポイントです。またメモリにも直接ファンを当てるなどして、冷却すると、よい結果が得られます。