現在のCPUにおいて特に重要なスペックなのが、「コア数」と「スレッド数」です。今回はこの2つのスペックについてご紹介いたします。

 現代のCPUは、1つのパッケージ内に演算ユニットの集合体である「CPUコア」を複数備えたマルチコアCPUが主流となっています。PC向けのマルチコアCPUは、基本的に同じ機能を持つコアを複数備えており、その数がスペック表記における「コア数」を指します。

 コア数が多ければCPUが同時に実行できる処理の数も多くなります。複数のアプリケーションの同時実行時の処理速度や、マルチコアCPU向けに処理を並列化したアプリケーションの実行速度などが向上します。

 一方、スレッド数とは、OS上で認識されるCPUの「コア数」です。

 現代のCPUでは、各CPUコアにおける処理の実行効率を高める目的で、1つのCPUコアを疑似的に複数のコアとして扱う「同時マルチスレッディング技術」を採用しています。

 Intelではハイパースレッディング(HTT)、AMDではSMTと呼ばれるこの技術に対応したCPUでは、実際のコア数が6個であっても、OS上では12個のCPUコア(スレッド数)として認識されます。このようなCPUの場合、「6コア12スレッドCPU」と呼ばれます。

 OSやアプリケーションは認識しているCPUコアに処理を割り振って、できるだけ効率的に処理を実行しようとします。これにより、スレッド数が多いCPUであるほど同時処理能力は高いものとなります。

 しかし、同時マルチスレッディングは、あくまでCPUコアの実行効率を高めるための技術であり、演算ユニット自体が増加している訳ではありません。このため、OS上で同じ8コアと認識されている場合でも、同じ基本設計の「8コア8スレッドCPU」と「4コア8スレッドCPU」であれば、前者の方が高い同時処理能力を有することになります。
タスクマネージャー02
 コア数とスレッド数はWindowsのタスクマネージャーの「パフォーマンス」タグで確認できます。スレッド数は「論理プロセッサ数」で表されています。