今回は、静音性の高いPCケースを選ぶ際にチェックしておきたいポイントを紹介いたします。 

●冷却ファンを使うならケースの開口部の少なく、ファンレス狙いなら多く

 PCケースはパーツの発熱によって上昇するケース内温度を抑制するため、換気用の開口部を備えています。静粛性の高いPCを構築する上で、ケースが備えている開口部の多少は重要です。

 一般的なPCであれば、CPUやグラフィックカードの冷却に冷却ファンを利用しています。冷却ファンは騒音源であり、そこで発生するノイズをケース内から外になるべく漏らさないためには、PCケースの開口部は少ない方が好ましいと言えます。ただし、それは各パーツを十分に冷却できることが前提となります。

 近年では単に開口部を減らすだけでなく、フロントパネルの前面をパネルで多い側面から吸気するものや、使用していないファンステイを塞げるカバーが付属しているなど、開口部から漏れるノイズを減らす工夫を採用したものも登場しています。
Corsair Case Carbide Series 678C
▲開口部が広いケースの例「Corsair Carbide Series 678C」

 一方、冷却ファンを用いることなく各パーツの冷却を狙う「ファンレス」を目指す場合、騒音源となる冷却ファンがケース内になく、また冷却ファンに頼らない換気を実現する必要があるため、開口部の多いケースを選ぶことになります。

●材質と重量にも注目

 PCケースの材質と重量も静粛性に影響します。もっとも、これらはケースの設計などに左右されるので絶対的な指標ではありません。

 静粛性の高さを期待するのであれば、基本的には重量の大きなケースの方が良好な場合が多いです。軽量なケースはシャーシや外装の板厚が薄いものが多く、こうしたケースでは冷却ファンやHDDから発生する振動を十分に吸収できず、場合によってはビビリ音が発生することもあります。

 重量は使われている素材によって比重がことなるため、肉厚パーツを使用したケースであってもアルミ製であればスチール製のものより軽い場合があります。なるべく重たい方が良いですが、素材が違えば比較は出来ない点に注意しましょう。

●吸音シートなどの追加装備やスペックからは読み取れない要素

 このほかにも、静音性を売りにしているPCケースには、外装に吸音シートを貼り付けたり、振動吸収性に優れた素材のインシュレーターを装備しているものもあります。これらは後からカスタマイズできる要素ですが、自分でやると結構なコストがかかります。

 また、ケースには剛性や外装とシャーシのガタツキの有無など、実物を触ってみないと分からない要素も少なくありません。可能であれば、購入前に一度実物を見てみることをおすすめします。