今回は、Intelが新たに発売する第13世代Coreプロセッサ(Raptor Lake-S)の製品ラインナップを紹介します。

●第13世代Coreプロセッサ(Raptor Lake-S)

 Raptor Lake-Sこと第13世代Coreプロセッサは、Pコアの設計をRaptor Coveにアップグレードしつつ、Eコアの搭載数を増加させたIntelの新世代デスクトップ向けCPUです。

 CPUソケットは第12世代のAlder Lake-Sと同じくLGA1700を採用しており、対応BIOSを導入することで既存のLGA1700マザーボードでも利用できます。

 最初に発売される製品は、型番に「K」が付与されたCPU倍率ロックフリー仕様のKモデル6製品で、そのうち3製品はCPU内蔵GPUを無効化したFモデルとなっています。
Intel Raptor Lake

●Pコアはアーキテクチャ更新、Eコアはコア数増量

 Raptor Lake-Sでは、第12世代Coreからの主な強化ポイントとして「キャッシュ容量の増加」と「Eコア数の増量」が挙げられます。

 Raptor Lake-SがPコアの設計に採用したRaptor Coveでは、L2キャッシュ容量が前世代のGolden Coveの最大1.25MBから2MBに増加しました。また、Eコアのアーキテクチャは従来と同じでありながら、こちらもL2キャッシュ容量は4コアモジュールあたり最大2MBから4MBへと増加しています。

 Eコアに関しては、第12世代CoreのKモデルが搭載していたEコア数から倍増しており、最上位のCore i9は16基、Core i7とCore i5は8基のEコアが利用できます。

●メモリコントローラがDDR5-5600対応に強化、消費電力指標の増加に注意

 CPUコアの強化に加え、Raptor Lake-SではDDR5メモリコントローラの対応メモリクロックがDDR5-4800からDDR5-5600に強化されました。

 また、強化されたCPUコアが十分なパフォーマンスを発揮するためか、最大消費電力の指標であるMTPが最大253Wまで増加しています。

 メモリクロックや最大消費電力の増加に対応するためには、マザーボード側が相応の設計であることが求められます。

 実際のところ、既存のLGA1700対応マザーボードの中でもIntel Z690チップセットを採用した上位グレードの製品の多くは、Raptor Lake-Sを動作させるのに十分なスペックは備えていると思われますが、確実にこれらの要件を満たし、Raptor Lake-Sの性能を可能な限り発揮させたいのであれば、新チップセットであるIntel Z790を搭載したマザーボードの検討をお勧めします。