AMDは、ハイエンドデスクトップ(HEDT)とワークステーション向けの最新CPU「Ryzen Threadripper PRO 7000 WXシリーズ」と「Ryzen Threadripper 7000シリーズ」を発売しました。今回はこれらのCPUについて紹介します。

●Socket sTR5対応の最新鋭Ryzen Threadripper

 AMDのRyzen Threadripper PRO 7000 WXシリーズとRyzen Threadripper 7000シリーズは、Zen 4アーキテクチャを採用した最新鋭のHEDT/ワークステーション向けCPUです。CPUアーキテクチャの刷新に伴い、DDR5メモリやPCIe 5.0といった新機軸も導入されており、CPUソケットも新型のSocket sTR5を採用しています。

 プロフェッショナル・ワークステーション向けとされる「Ryzen Threadripper PRO 7000 WXシリーズ」は、8チャネルのメモリコントローラや最大128レーンのPCIe 5.0を備えています。

 一方で、「Ryzen Threadripper 7000シリーズ」はHEDT向けとされており、メモリコントローラは4チャネル、PCIe 5.0は最大48レーンに削減されています。
Ryzen TR PRO 7000
Ryzen TR 7000

●HEDT向けのRyzen Threadripper 7000でも導入のハードルは高め

 Zen 4世代のRyzen Threadripperは非常に強力なスペックのCPU揃いですが、プロフェッショナル向けのRyzen Threadripper PRO 7000 WXシリーズの機能をフル活用するには、専用のWRX90チップセットを搭載したマザーボードのほか、DDR5世代のRDIMM(Registered DIMM)を用意する必要もあり、導入は費用面でのハードルが高いものとなっています。

 HEDT向けのRyzen Threadripper 7000シリーズは、より安価なTRX50チップセット搭載マザーボードでフル機能を発揮できます。もっとも、安価と言ってもTRX50マザーは10万円を超える製品ばかりで、DDR5 RDIMMが必要な点は変わりないため、導入のハードルは一般ユーザー向けのSocket AM5などより高いものとなっています。

 マルチスレッド性能や大容量・広帯域幅のメモリ、多数のPCIe 5.0レーンといった強力な装備が魅力の新型Ryzen Threadripperは、Socket AM5をはじめとする一般ユーザー向けプラットフォームでは満足のいくワークステーションを構築できないパワーユーザー向けの製品です。高価ではありますが、それだけのパワーを必要とされているのであれば、ぜひご検討ください。