華の幹(はなのき)~小田古民家再生&保存への道のり~

つくば市小田、国の指定史跡小田城址のすぐ近くの、築105年の母屋、築141年の蔵を再生し保存維持を目指しながら、ただ、保存するだけではなく、”生きたまま”古民家を次世代へ継いでゆくため、沢山の人々、地域、文化を繋げる場所として、積極的に古民家を開放していく活動、”華の幹(はなのき)”の活動の報告ブログです。  公式FBページhttps://www.facebook.com/oda.hananoki/  住所:つくば市小田3034   メールアドレス oda-hananoki@hotmail.co.jp

久々にこちらもアップです!2017年の能に親しむ会!

こちらにも久々にアップです。

今年もやります
9月30日(土) 能に親しむ会 です
当日は、整理券をお持ちの方のみ入場できます
整理券は、
華の幹賛助会員様(お一人につき2枚まで)
はご希望されれば、お取り置きいたします。
また一般配布は、
9月頭頃になるかと思います。
(後日詳細をUPします)

さて、今年の能に親しむ会は、
これまでの4回とは、また趣向を変えてお送りいたします。

・・というのは、
これまで華の幹で開催してきた能は、
”羽衣(天女)””桜川(失った子を探す母)”
”巴(義仲を愛する巴)””井筒(先に亡くなった夫を恋い焦がれる妻” と、
主役が女性のものばかり。
そのため 会の中でご披露した音楽はお琴でした。

が、今年は、
猛々しい戦闘シーンもある”橋弁慶”、
そうです、弁慶(男性)が主役の演目、
しかも、
これまた華の幹的には、
初となる 子方(子ども)牛若丸が登場します。
(第二部、プロの能楽師の先生方の舞台に、
寺子屋でゼロから能を学んだ生徒(子ども)が
出演するのも初めてのことです)
そして、これまた 初。
お囃子、笛方が舞台に上がられます。(生演奏です~)

物語は
そうです、
かの有名な 京の五条の橋での弁慶と牛若丸の出会いの物語。
ということで、
会の中でのご披露する音楽は、
今年は 勇壮で力強くかっこいい!津軽三味線です!
将来有望若き演奏者は、
国内コンテストで優勝常連、髙橋拓美さん(男性)です。

生徒さんも増え、
第一部の発表会もかなり見ごたえがあるものになります。
 今年もかなり楽しみな会になります!
皆さまこうご期待。
 
・・さてここからは
能の世界に興味がある方へ・・・( ´艸`)
今年の能の題目”橋弁慶”について、あらすじ紹介を。
(。。長いですよ)
後半は、現代語訳もありますので、
このページをプリントアウトすると、
当日の謡も完璧に理解できるとは思います!
では、

今年の演目内容(あらすじ)をご紹介しましょう~。

 

今年の メイン番組は、”橋弁慶“ 

言わずと知れた 
牛若丸(源義経)と弁慶の京の五条の橋の上での出会いの話。

 

・・・が、この言わずと知れた話 が 

能の世界では、一般的に知られた話とは大きく違う点があります。

これを知らずに見ると、大変混乱します。

 

一般的に知られているお話しは、

弁慶が 千本の刀を集めようとして、

夜な夜な京の町で、刀狩りをしていまして、

そしてあと一本で千本だ・・・というときに、

牛若丸が通りかかり、襲うものの逆にやり込められて

長刀を奪われ、参りました・・と弁慶が牛若丸の家来になる。

というものかと思いますが、

(弁慶が 刀狩りをしている悪者、

それを成敗する正義の味方牛若~という感じでしょうか)

 

能のお話しはです。

牛若丸が、千人切りをしている方なんです!

そこに弁慶が(そういう危ない奴が夜の五条の橋に出るよと

家来から聞いてはいたものの、

なにを 弁慶ほどのものが、そんなの怖がるわけにはいかないと)

そこへ征伐に向かい、・・・

でも牛若丸にコテンパンにされて

(ここからは、一般的な話と同じ。笑)

参りました・・・と牛若丸の家来になるわけです。

 

…牛若丸が悪者??と思うかもしれませんが、

調べていくと単純にそうではないような・・・。

 

牛若丸は、

皆さんご存知、平家に征伐された源義朝の子ですが、

まだ幼いということで、殺されることを免れた人。

時は、平家の世。

 

7歳春には、鞍馬寺へ入りますが、

そこに同じように通う平家の子供たちと
トラブルを起こす問題児だったようです。(笑)

母常盤の戒めで、大人しくなる・・と思いきや、
懲りずに

問題を次々起こすヤンチャなお子さんだったようです。

 

伝説や、能の番組“鞍馬天狗”で表されているように、

牛若丸は、鞍馬山の伝説の大天狗に夜な夜な兵法を習い、

その神がかった強さを手に入れたと言われています。

 

実際は、
源氏の残党で山に隠れた武将たちに育てられたのかな?

と思われます。
 

なぜかというと、
鞍馬山の大天狗が、(能”鞍馬天狗“の物語の中でも)

“平家の横暴さ”とか、
“義朝の非業の死について”とか、

果ては、
源氏再興の願いなんかを牛若丸に話聞かせるからです。

 

歴史上では、

15歳になったとき、
(その天狗(とされた残党武将たちの)の

刷り込み教育の成果か、

父の供養のため、千人切りの願を立てたそうです。
 

父の無念を晴らすため とはいえ、

平家だけじゃなくて、
一般市民もその対象だったらしいです(
(;´・ω・)
 

まぁ平家の世に わーいと従っている市民も

牛若丸にとっては、敵だったのかしら・・・。

にしても、
千人切りっていうのは、重い願掛けをしたものです。
 

今、千人切りと聞くと、

通り魔的な悪者のように感じてしまいますが

時代背景を考えると、

ただの悪行というわけではなさそうです・・・。

(でもやっぱり後世にあっては、

千人切りをするというのは、印象悪いので、

通説的には千人切りをしていたのは弁慶と

すり替えられたんでしょうかね・・・)

 

牛若丸が、鞍馬山の天狗に兵法を習う物語は、

能の演目”鞍馬天狗“で見ることができます。

 

ある山伏が桜の花見に行こうかなと出かけます。

そこに僧兵たちが子供たちを連れて花見に来ました。

山伏に気が付いた僧兵たちは、

(山伏なんかと一緒では不愉快だと)帰ってしまいます。

が、そこにぽつーんと残った子どもが一人。

・・それは牛若丸。

山伏に一緒に花見をしようと話しかけます。

一人残った子どもになぜ残ったのか聞くと

牛若丸は”平家の子は大切にされるが自分が違う“という。

山伏は、この少年が源氏の子

牛若丸(沙那王)であることを知り、

その境遇に同情して、

神通力で山の桜を見せてくれます。
(鞍馬山はサクラの名所なんですね~)


牛若丸がその好意に感謝して名前を聞くと、

山伏は、自分は実は、

この山に住む大天狗であると名乗ります。

そして、兵法を教えるから平家を倒せと話をして

再会を約束して飛び去ります。

次の日、牛若丸が山で待っていると、

大天狗が全国の名だたる天狗を引き連れて現れます。

中国の故事(張良の師範を敬う姿勢の話)を語り聞かせて、

そして、兵法の秘伝を伝えます。

夕刻になって、お前が平家を倒すときには

お前を守り、力になるよと約束して飛び去ります。

というお話しです。

 

ふむ。大天狗だけではなくて

全国的に有名な強い天狗たちに秘伝の兵法を習ったので、

牛若丸は若くして

“蝶のように飛ぶ”身軽さと、

天狗のように人間離れした強さを手に入れたわけですね。

 

・・・で話は戻りますが、

そんなわけで、

強くなった自分を試したいし、

お父さんのために願掛けもしたいということで

千人切りの願立てをして京の夜を徘徊してたわけですね。

 

が、お母さん、常盤から窘められます。

(観世流にしかない小書、

”笛の巻“にこの話があるそうですが)

牛若丸の母である常盤に、

従者が、
「牛若丸が千人切りなんてことをしている」と伝えます。

で、常盤はすぐに牛若丸を呼び、

泣きながら、弘法大使伝来の笛を渡して、

牛若丸を説得します。
「武芸なんてやらないで学問に励んでください」と。

牛若丸は、母の言いつけに従い、

明日にも寺に戻って学問に励みますと約束して、

最後の晩、名残の月を拝みに行きます。と

京に出かけます。

 

・・・・が実際は、(この橋弁慶の物語で)

五条の橋で、月を見ると言いながら、

「通る人をぞ待ちにける」と

最後の相手を待っている・・・ って謡ってます。

・・・つまり母の言いつけ、守ってません(-_-;)
まぁ千人切りの相手を待ってるわけです。 

(やんちゃなままなんですねぇ・・・(^_^;))

 

舞台「橋弁慶」で、

牛若丸が登場して一発目の謡、

「さても牛若は母の仰の重ければ。

明けなぱ寺へのぼるべし。

今宵ばかりの名残なれば。

五条の橋に泣立ち出でて。

川波添へて立ち待ちに。

月の光を待つべしと。夕波の。

気色はそれか夜嵐の。夕程なき秋の風。」

(さて、母の言いつけは守らないとならないから、

明日には、寺に戻らなければならないな。

けど、今晩ばかりは俗世最後の名残だ。

五条の橋に今立って、

川波に沿うように すぐ上がる月の光を待とう

夕波の様子は、夜風が吹くからか、
間もなく夕暮れの秋風が吹いてきた)

 

は、

この前話を知っていると、
ふむふむ・・・となります。

(知らないと、??
母なんて登場しないのに、
いきなりなんで 母の仰せ??となります。笑)



と、前振りがここまで。

では、橋弁慶のストーリー読み解いてみます。

能楽師、出演者の皆さんの謡(セリフ)は以下のようになっています。

 

 

シテ詞

「これは西塔の傍に住む武蔵坊弁慶にて候。

われ宿願の子細あつて。五条の天神へ。

丑の時詣を仕り候。今日満参にて候ふ程に。

唯今参らばやと存じ候。いかに誰かある。

シテ詞 はいわば物語の語り部

時は、平安時代末期、京都、
比叡山西塔(さいとう)の近くに住んでいる 武蔵坊弁慶は、 
宿願を叶えるため、五条の天満に丑の刻詣でを行っていました。 

そして、ついにその満願の日を迎え、
五条の天満に最後の詣でに行こうと 従者を呼びます。

「おい だれかいないか」


トモ

「御前に候。

(トモは従者 

はい ここにおります)


シテ

「五条の天神へ参らうずるにてあるぞ。その分心得候へ。

シテは、弁慶、(主役)

天満に詣でる すぐに用意いたせ)


トモ

「畏つて候。又申すべき事の候。

昨日五条の橋を通り候ふ所に。十二三ばかりなる幼き者。

小太刀にて斬つて廻り候ふは。

さながら蝶鳥{てふとり}の如くなる由申し候。

先々今夜の御物詣は。思し召し御止まりあれかしと存じ候。

トモ、従者

わかりました、しかし 

ここ最近、五条の橋周辺で、人間離れした123歳ほどの少年が、

次々と人を切りつけているという噂を聞くのです。

その技は、恐ろしいほど素早く、身軽で、鳥や蝶のように飛び、

太刀捌きは、天狗のようだとまで言われています。

・・・・今日は、参拝を見合わせた方がよろしいのではないでしょうか」 

 


シテ

「言語道断の事を申す者かな。

たとへば天魔鬼神なりとも。

大勢には適ふまじ。おつとり込めて討たざらん。

(弁慶

とんでもないことを言う、たとえ、魔物、鬼神であろうとも

大勢にはかなわないだろう 

なぜ取り囲んで討たなかったのか)

 


トモ

「おつとりこむれば不思議にはづれ。

{かたき}を手元に寄せ付けず。

(従者 

取り囲んでも、不思議にその中を逃れ、

敵を側近くに寄せ付けないのです


シテ「手近く寄れば。

(弁慶 間近く寄っても)


トモ

「目にも。

(従者 目にも)


シテ

「見えず。

(弁慶、従者 止まらない)


「神変{じんべん}奇特不思議なる。

神変奇特不思議なる。化生{けしやう}の者に寄せ合はせ。

かしこう御身討たすらん。

都広しと申せども。これ程の者あらじ。

げに奇特なる者かな。

(物語語り部

人智を越えた神の力か、実に不思議な、

人智を越えた神の力か、実に不思議なこの化け物に遭遇したら、

強いあなたも討たれる恐れがある

都は広いというが、これほどの者はいないだろう

本当に不思議な者だ)


シテ詞

「さあらば今夜は思ひ止まらうずるにてあるぞ。

いや弁慶ほどの者の。聞き遁げは無念なり。

今夜夜更けば橋に行き。

化生の者を平らげんと。

(弁慶 それならば、今夜は思いとどまることにしよう。

いや、この弁慶ほどの者が、聞いて怖気づいて逃げるような真似をするのは

無念である。

今夜世が更けたならば、その橋に行って、怪しいものを退治しよう)

 


地上歌「夕程なく暮方の。

夕程なく暮方の。雲の気色も引きかへて。

風すさまじく更くる夜を。

遅しとこそは待ち居たれ。遅しとこそは待ち居たれ。

(物語語り部 

そういって弁慶は、ほどなく夕暮れ時になり

ほどなく夕暮れ時になり雲の様子も変わる中、

すさまじい風が吹いて夜が更けるのを今や遅しと

今や遅しと待っていた)

**都人が助けてくれ!と叫びながら現れる。

そこに別の都人が来て、安心せよと声をかけ、

何があったか聞く。逃げてきた都人は、

五条の橋で人斬りに遭遇し、逃げ来たと告げる。

都人は、それは千人斬りをしている牛若丸だろうと言い、

逃げてきた人に、背中を切られているぞ と嘘をついてからかう。

逃げてきた人は怒るが、都人はさらにからかい、怖がらせて去り

恐怖に襲われた都人も後を追って去っていく。

 


(場面は変わり、子方の牛若丸が女姿で登場する。)


牛若「さても牛若は母の仰の重ければ。

明けなぱ寺へのぼるべし。今宵ばかりの名残なれば。

五条の橋に泣立ち出でて。川波添へて立ち待ちに。

月の光を待つべしと。夕波の。

気色はそれか夜嵐の。夕程なき秋の風。

(牛若 

牛若は、母の厳しい言いつけに従い、

明日には寺に登ろう。今宵は俗世最後の名残だな

五条の橋に立ち、川波に沿うように

たちまち あがる月の光を待とう)


地上歌「面白の気色やな。面白の気色やな。

そゞろ浮き立つわが心。波も玉散る白露の。

夕顔の花の色。五条の橋の橋板を。

とゞろ/\と踏み鳴らし。

音も静かに更くる夜に。

通る人をぞ待ち居たる。通る人をぞ待ち居たる。

(語り部

面白い景色だよ 面白い景色だよ

落ち着かず心が浮きたち、

玉と散る波は、白露を結び、

さながら夕顔の花の色のよう。

五条の橋の橋板を、

どんどん踏み鳴らし、

音も静かに夜は更け、通る人を待ち受ける

通る人を待ち受ける )

(牛若が佇んでいる橋に弁慶が現れる)

後シテ詞一声

「すでにこの夜も明方の。

山塔の鐘もすぎまの雲の。光り輝く月の夜に。

着たる鎧は黒革の。をどしにをどせる大鎧。

草摺長に着なしつゝ。

もとより好む大薙刀。真中{まんなか}取つて打ちかつぎ。

ゆらり/\と出でたる有様。

いかなる天魔鬼神なりとも。

{おもて}を向くべきやうあらじと。

我が身ながらも物頼もしうて。手に立つ敵の恋しさよ。

(弁慶

既に今夜も明け方近くになり、

山塔の鐘の響きも時の過ぎるのを知らせ、

杉木立の合間より、月の光が輝き出た。

月影の中に、黒革縅しの大鎧を

草摺長(くさずりなが)に着込んで

もとより好む大長刀の 真中を持って打ちかづき、

ゆらりゆらり 堂々と出ていく様子は、

どんな恐ろしい天魔や鬼神でも

面と向かってくることなどできないだろうと 

我ながら頼もしい。 手練れの敵と手合わせしたいものだ)


牛若

「川風もはや更け過ぐる橋の面に。

通る人もなきぞとて。心すごげにやすらへば。

(牛若

川風が吹き、夜更けの気配が漂うなか、

橋の上を通る人もいないなぁと 心淋しく休んでいる)


弁慶

「弁慶かくとも白波の。

立ちより渡る橋板を。さも荒らかに踏み鳴らせば。

(弁慶

弁慶はそうとも知らず、

荒々しく橋板を踏みならす)


牛若

「牛若彼を見るよりも。

すはやうれしや人来るぞと。薄衣{うすぎぬ}なほも引き被き。

傍に寄り添ひ佇めば。

(牛若

牛若は彼を見るな否や、

おお うれしいぞ 人が来た と薄衣をさらに頭の上にまですっぽり被って、

傍らに寄り添って、佇んだ)


弁慶

「弁慶彼を見付けつゝ。

立廻り、詞をかけんと思へども。

見れば女の姿なり。われは出家の事なれば。思ひ煩ひ過ぎて行く

(弁慶

弁慶彼を見つけて、立ち廻り、

言葉をかけようと思ったが、

見れば女の姿である 自分は出家の身だからと ためらいながら通り過ぎる)


牛若

「牛若彼をなぷつて見んと。

行き違ひざまに薙刀の。柄元をはつしと蹴上ぐれば。

(牛若

牛若か、彼をからかってみようと、

すれ違いざまに、長刀の柄元をぽんと蹴り上げた )


弁慶

「すはしれ者よもの見せんと。

(弁慶

何だ くせ者め 目にものを見せてやる)


(二人の 長刀(弁慶)と刀(牛若)の戦いが始まる)

「薙刀やがて取り直し。薙刀やがて取り直し。

いでもの見せん手なみの程と。

斬つてかゝれば牛若は。少しも騒がず突つ立ち直つて。

薄衣引き除けつゝ。しづしづと太刀抜き放つて。

つつ支へたる薙刀の。切先に太刀打ち合はせ。

つめつ開いつ戦ひしが。何とかしたりけん。

手許に牛若寄るとぞ見えしがたゝみ重ねて打つ太刀に。

さしもの弁慶合はせ兼ねて。

橋桁を二三間しさつて。

肝をぞ消したりける。

(物語語り部

すぐに長刀を取り直し、すぐに長刀を取り直し、

腕前を見せてやろうと
切ってかかるが、牛若は、少しも騒がず、態勢を立て直し、

薄衣を脱ぎ捨てて、ゆっくりと太刀を拭き放ち

構えた長刀の切っ先に打合せ、

間合いを詰めたり広げたりしながら戦った。

そのうちに、どうしたことか

一気に牛若が弁慶の側近くに来たかと見える間もなく

畳みかけて太刀を打ち込んできた

さすがの弁慶も併せ損ねて

橋げたを二、三間も退き、呆然とした。 )

 

 

あら物々しあれ程の。あら物々しあれ程の。

小姓一人を斬ればとて。手並にいかで洩らすべきと。

薙刀柄長くおつ取りのべて。

走りかゝつてちやうと切れば。そむけて右に。

飛びちがふ取り直して裾を。

薙ぎ払へば。跳りあがつて足もためず。

宙を払へば頭{かうべ}を地に付け。千々に戦ふ大薙刀。

打ち落されて力なく。

組まんと寄れば切り払ふ。

すがらんとするも便なし。

せん方なくて弁慶は。

希代なる少人{せうじん}かなとて呆れはててぞ立つたりける

(物語語り部

何を仰々しい あの程度の 何を仰々しい 

あの程度の小童一人 この俺様の腕前で打ち漏らすことがあるものか

と長刀の柄を長めに出して持ち直し、

走りかかって鋭く切りつけると、背を向けて右に飛んで避けてしまう

長刀を再び取り直して、

裾を薙ぎ払うと、躍り上がって足を地に着けず、

空中を払うと、頭を地につけて避ける

そしてさんざん繰り出して戦ってきた大長刀を

打ち落とされてしまった

弁慶は、さてはと組みつこうとするが

太刀で払われ、すがる術もない

どうしようもなく、弁慶は

全く珍しい強い少年だとあきれ果てて立ちすくんだ)



弁慶

「不思議や御身誰なれば。

まだ稚{いとけな}き姿にて。かほどけなげにましますぞ。

委しく名乗りおはしませ。

(弁慶

大不思議だ 一体貴方はどういう方ですか?

まだ幼い身であるのに、これほどまでにお強いとは。

詳しくお名乗りください)

牛若

「今は何をか包むべき。我は源牛若。
(牛若

今は何を隠そう。私は源牛若だ)

 

弁慶

「義朝の御子か。
(弁慶

では源義朝殿の御子なのですか)

 

牛若

「さて汝は。
(牛若 

さてお前は誰だ)

 

弁慶

「西塔の武蔵。弁慶なり。

(弁慶

西塔の武蔵弁慶です )

 

互に名告り合ひ。互に名告り合ひ。

降参申さん御免あれ少人の御事。

われは出家。位も氏もけなげさも。

よき主{しう}なれば頼むなり。

粗忽にや思しめすらんさりながら。

これ又三世の奇縁の始。今より後は。

主従{しうじう}ぞ。と。

契約堅く申しつゝ。

薄衣被{かづ}かせ奉り弁慶も薙刀打ちかついで。

九条の御所へぞ参りける。

(物語語り部

お互いに名乗りあい、互いに名乗りあい、

弁慶は、『降参致します どうかお許しください。

私は出家の身であり、あなたは官位といい、お家柄といい、

お強いことと言い、

まことによい御主人だと思ってお頼みします。

軽率だと思うかもしれませんが、

これも三世の因縁の結ばれる機会でございます。

今後は主従でございますぞ。』

と固く誓いを結び、

薄衣を牛若に着せて、長刀を打ちかつぎ、

九条の御所へ一緒に行くのであった。 )

 

 

・・・とこんな話でございます。

 

最後の突っ込みどころ、

あれあれ?牛若は 

お母さまの言いつけに従い、お寺(鞍馬寺)へ戻るのではないの?

なんで九条の御所へ行くのかい??

(母の言いつけ守らないんかい!)というところ。でした。笑。

 

何はともあれ、

この三世の契りを弁慶とかわし、

強力な従者を得た牛若丸は、

成人し、源義経としてその後世に出ていくわけですね・・・。

 

 


 

お知らせ

このブログでは 
しばし失礼しております・・・(;゚Д゚)

最近は、動画もUPできる、
FBページで、毎回の活動を報告しております!

 https://www.facebook.com/oda.hananoki/

*全公開ページですので、
FBアカウントがなくても閲覧できます!
どうぞ、
活動報告はそちらでご確認くださいませ! 

明けましておめでとうございます!

2017年快晴で明けましたね!!!

皆さんのご多幸の年となりますように!

華の幹も、
活動を6日から開始します。
(といいつつ、
それぞれの場所では、
華の幹のために
すでに活動始動しているメンバーたちが
おりますが。( ´艸`))

今年は、原点へ戻る年、
NPO法人華の幹らしい、
自分たちが楽しめる、参加される皆さんが楽しい
そして、
それが、
華の幹古民家、みょうがや古民家の
再生保存活用維持に繋がっていく活動とする。
それを中心に据えて
活動をしていきたいと思います。
また、
昨年小田城址の開場時に裏方でサポートしたように
地域のために、
できることは、やっていこうと思います。


また、
本気で、一歩前進できるように、
また気を引き締めていきたいと思います。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします!
 

12月23日 冬の古民家体験会に参加の皆さまへ!

12月23日(金) 冬の古民家体験参加者の皆さまへ
 

当日は、13時までに、会場(つくば市小田3034)までお越しください。
敷地内に駐車できますが、満車になった場合には、
徒歩3分、筑波山麓小田駐車場(無料)をご利用ください。
 

持ち物 
手提げ(工作で作ったもの、また、プレゼントを持ち帰るため、少し大きめのものをご用意ください)
防寒具(天体観測時は、とても冷え込みます。暖かい恰好ができる用意をお願いします)
双眼鏡(家にあれば。天体観測講師が、双眼鏡を使った☆の観察方法を教えてくれます!)
MY箸(エコ活動にご協力ください)
飲み物(お茶は会場でもご用意しますが、気兼ねなく飲める水筒などお持ちください)
お手拭きタオル(工作終了後食事前に使用します)
*懐中電灯 
*毛糸ボンボン作り体験の方は、お家に”よく切れるはさみ“があれば持参してください。


 

当日の大体のスケジュール

13時~受付、スタッフ紹介、一日スケジュール説明、華の幹ルール説明

13時半~ 工作体験各種

15時~ (工作が終わった人から)天体観測望遠鏡設置のお手伝い

15時半~ 天体レクチャー

16時半~夕食(トン汁 & 釜焚きご飯)

17時半~ 天体観測!

18時半~ 片づけ 最後のご挨拶 プレゼント渡し

19時解散

となっております! 当日は、電子おもちゃ持ち込み一切禁止です! 一日古民家で、楽しみましょう!
雨天の場合には、
天体観測は、室内プラネタリウム になります。

最近の活動の様子は・・・

毎週月曜日、金曜日、
相変わらず、
通常活動を続けております!

毎回の活動の様子は、
華の幹FBページにて
https://www.facebook.com/oda.hananoki/
(FBのアカウントがなくても見られるページです)
ご報告しています! 

動画などが、UPできるので、
このブログより、
FBを多用するようになってしまいました。( ´∀`)つ

こちらも、月に数回は、
更新するようにいたします!!

しばらくは、
この記事をトップに固定します! 
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