2011年01月07日

「バイロケーション」 法条 遥

ずっとブログを放置していたので、mixi日記に書いていたような内容もこっちで書いてみる。


いわゆるドッペルゲンガーというか「もう一人の自分」が出てくる世界。
一人の主婦・画家が主人公である。
途中でトリックみたいなものは分かってしまうのだが、それでもどんでん返し的な結末はまあまあよかった。

この手のSFというかホラーというか、そういうテイストが好きな方ならば、暇つぶしにはよいだろう。


★★☆☆☆
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
☆☆☆☆☆:壁投げつけ本(怒)
★☆☆☆☆:ま、読んでもいいかも。
★★☆☆☆:ふつーに面白い。趣味が合えば。
★★★☆☆:なかなか面白い。割と推薦。
★★★★☆:かなり面白い。強めに推薦。
★★★★★:超〜面白い。メシ抜いてでも読め


odgisan12 at 19:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 本とか映画とかTVとか 

2010年07月04日

日本にスアレスは要らない

ワールドカップ準々決勝、ウルグアイxガーナ戦。
 
皆さんご存知のように、ガーナの決定的シュートをウルグアイのスアレスが手で止めてしまった。
サッカーには(ラグビーのような)「認定ゴール」はないが、決定的な得点の機会を阻止したことによりスアレスは一発退場。もちろんPKである。
 
しかしガーナは、このPKを外してしまう。
ピッチを出たところだったスアレスはガッツポーズで大喜び・・・そして結局のところ試合はPK戦までもつれこみ、ウルグアイが準決勝進出を決めた。

(以下、スアレスのハンドが意図的だったとして話を進める。思わず手が出てしまったということもあるだろうが、公衆の面前でガッツポーズしてしまった以上はそう仮定してもいいだろう)


さてスアレスの行為について、ウルグアイでは英雄扱いであるようだ。
ひとさまの国の文化や思考形態についてとやかく言うのはおこがましいが、まあ何となく「そうなんだろうな」と思える。南米というところは、そういうメンタリティなのだろうし「勝てば官軍」ということもあるだろう。
ところが日本においても「W杯は『戦争』なのだからあれは当然だ」「スアレスは自分を犠牲にした好判断だ」という意見を散見する。


僕はこれに与しない。少なくとも日本の選手にはして欲しくない。


もしこれが日本代表の試合だったら、と仮定する。それこそパラグアイ戦だったとしよう。
後半ロスタイム、パラグアイのシュートを大久保(名前に他意はない^^;)が手で止めて一発退場、しかしPKは外れた・・・そして延長で決着が付かぬままPK戦。川嶋が神憑りセーブを連発して、日本が準々決勝進出を決めた。
 

さて、僕らはこの「勝利」に喜べるだろうか?


少なくとも日本においては「大久保のハンド、是か非か」という大論争が巻き起こるだろう。もしかしたら、すでに南アのスタンドからブーイングが起こっていたかもしれない。
日本のサポーターひいては日本人というのはそういうメンタリティなのだ。僕はそう思うのである。

我々はフェアプレイを重んじる。
正々堂々と戦い、その上で全力を出し切って敗退したのであれば、それを受け入れる。


それでいいではないか。また、だからこそ今回の代表を賞賛したではないか。


サッカーの技術や戦術に「世界基準」はあるかもしれない。しかし、矜持というものは国それぞれでいいではないか。
ウルグアイxガーナ戦を見て、そんなことを考えたことであった。



odgisan12 at 09:58|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 見てみる | 考える。

2010年07月01日

上を向いて歩こう

都内のPV会場を出ると、外は雨が降っていた。
思わず連想したのが、2002年W杯での雨の宮城スタジアムである。

あのときも「終わり」はR16だった。
しかし、あの時と比べて・・・と自問自答してみると、明らかに違う。今回の敗退(正確には前回とは違い「次に進めなかった」というべきだろうが)の方が、なぜだか爽やかなのである。


なぜなんだろう? 再び自問自答する。


ひとつには、今回の代表は最後まで「自分たちのスタイル」「闘う姿勢」というものを見せていたからだろう。
前半から続くロングボールを相手陣内にわざと蹴りこんでいくのも岡田監督の考え抜いた作戦だろうし、選手達は献身的に本当によく走ったり文字どおり体を投げ打って相手のシュートを止めたりし続けた。

また、松井⇒岡崎の交代までは「通常どおり」だったが、その後の中村憲剛そして玉田の投入には良い意味で驚いた・・・これが切り札だったのか、と。そして期待に応えるべく彼らはよく働いた。


そして、長く苦しい延長を終えたあとのPK戦。


この大会の4試合を見つめ続けていた者ほど、「彼」に優しかった。PV会場ではコールさえ起こったほどである。


サポ仲間のT君とも話したのだが、「きっとサッカーの神様は『まだベスト8には早いよ。けど良くがんばったから引き分けにしといたよ』と言ってるんだろうね」と。要はそういうことだろう。
けども彼はこうも言った。「これでやっとW杯の仲間だと世界に認められた気がする」・・・これまた同感である。


思えば僕が「サポーター」を始めた30余年前は、口では何と言おうとW杯は所詮は夢物語であり、所詮は観賞するものだった。
そしてJリーグ発足直後の17年前。僕らはようやくW杯の入口に立ち、13年前のジョホールバルでやっと切符を手に入れた。

僕らがW杯の舞台に立って、まだ「たった」12年なんだ。まだまだ、これからじゃないか。
そして僕らは本気で「胸を張って帰って来い」と代表にも現地入りした仲間にも言えるようになったんじゃないか。


PV会場からの帰り道、ずっとW杯本大会の日本戦だけで使っていた代表カラーの靴がこわれた。
たぶん修理すればまだ履けるのだろうが、「これもきっとサッカーの神様のおぼしめし」だろうと、思い切って捨てることにした。
 
新しい代表作り、そしてブラジルW杯への道は、またけわしいものになるだろう。
だけども、僕らが下を向いていては始まるものも始まらない。また代表と一緒に、一歩一歩登っていくために、新しい靴を買おう。
 
 

上を向いて歩こう・・・涙がこぼれないように。





odgisan12 at 01:06|PermalinkComments(4)TrackBack(0) ダイヒョー 

2010年06月27日

一緒に歴史を作ろう

まず素直に土下座する。もちろん代表チームに対してだ。
 
今回のW杯に行かなかったのは家族の入院ということが一番の理由だが、それに加えて君たちへの期待感が薄かったというのも正直あった。

サポ暦30年余、まだまだ目利きが足りない。

しかしこのような「良い意味での意外な展開」であれば大歓迎である。

 ◆

さてデンマーク戦。
 
僕は、若者中心の代表サポグループ主催のPVに出かけていった。そこでの熱気は、おそらくほとんどが「本物」であっただろう。
僕と同様に各自の事情で行けなかった者、南アから一足先に帰ってきた者、などなど立場は異なれ、代表を応援する気持ちは本当に伝わってきた。
 
試合は出だしこそデンマークの急襲への対応がオタオタしてしまいヒヤリとしたものの、その後は今回の本大会チームの特徴である「必死に守りシンプルに攻める、弱者のサッカー」を堂々と展開。

前半のうちに本田・遠藤と2本の直接FKが決まり(※ちなみに彼らのゴール以前では今大会ではFKからの直接ゴールは1つだけだったそうな)、2:0とリード。
この時点でデンマークは最低3得点が必要となり、ハーフタイムには「これでいけるぞ」との気持ちが頭をもたげてくるが、それを必死に打ち消しつつ後半も締めていこうと自分に言い聞かせる。
 
 ◆
 
後半になっても日本の勢いは止まらない。
前述したように「弱者のサッカー」であるためボール支配率こそずっと4:6程度と劣勢なのだが、とにかくボールが取れる、ボールが収まるのだ(※特にこの試合での本田のボディシェイプは特筆すべきだろう)。
 
後半もなかばになり、電池切れになった松井(しかし今大会の松井は本当に走る!電池切れも覚悟や計算の上なのだろう)に替えて岡崎。

その約5分後に不運なPKで1点を献上したが、ここでは点を取られたものの一度止めた川嶋を褒めたい。彼がいったんシュートを弾き、こぼれ玉へも反応し、そして子供のように(笑)悔しがったからこそ、チームがまったく落胆することもなく「残り時間も一緒に闘おう」と団結したのだ・・・と僕は思っている。
 
試合終了の10分ほど前には、さらにエンジンがかかったのか(というか気持ちの差だろう)とうとう日本のお家芸のひとつである1タッチ・2タッチのボール回しからの攻撃が始まった。
このような攻撃ができたからこそ、岡崎のゴールが生まれたのだろう。

直後の43分には大久保に替えて今野、ロスタイムには遠藤に替えて稲本という2つの交代も非常に良かった。選手だけでなく岡田監督も日々進化しているようだ…と言ったら失礼かもしれないが、筋の通ったチームにも僕らにもメッセージが伝わりやすいものだった。
 
 ◆
 
そして長いロスタイムが終わり、歓喜が爆発した。

PV開場での万歳三唱の楽しかったこと、嬉しかったこと。
文字どおり老若男女の区別なくハイタッチやハグを繰り返す僕らは、そのとき間違いなく南アに心を飛ばしていただろう。

さあ次は決勝トーナメントだ。
パラグアイは意外とやりづらい相手のように思えるし、その次はスペインxポルトガルの勝者が待ち構えている。

しかし僕らに失うものは何もない。
チャレンジャーとして正々堂々と胸を張っていこう。元気出していこう。南アでも日本でもどこでも、ブルーを身にまとい応援しよう。
2002W杯のときに「UG」氏が作ったビデオ、そのメッセージを思い出そう。


「N O  F E A R」


何も怖れることなく、ぶつかっていこう。

そして歴史を一緒に作ろう。

 


odgisan12 at 21:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ダイヒョー 

2010年06月20日

弱者のサッカーを貫け

「弱者の◎◎」という言葉はよく使われるが、サッカーの場合にはこれは必ずしも否定的な意味ではない。

日本xオランダ戦。
代表はカメルーン戦に続いて「弱者のサッカー」しかし果敢なそれを実践した。

逆説的な言い方になるが、我々サポーターほど「日本は世界では弱い、まだまだヘタクソだ」ということを自覚している者はいないだろう。
その意味において、代表が展開したサッカーはリアリズムに徹しかつ日本の特徴を活かしたものであったと言える。
 
松井・大久保の奮闘振りは言うまでもなく、長友や駒野も積極的に上下動を繰り返し、それを中央の選手たちが支える。
いわゆる「濃い」友人たちと一緒に見ていたのだが、「こんなに走ったら電池切れしちゃうよ」「いやそれでいいんだよ。走れるだけ走ったら誰かが骨を拾ってくれる(交代して奮戦してくれる)と信じてやってるんだよ」という会話が印象的だった。

そして、代表はそのとおり必死に走り続け、体を張り続けてくれたのである。
それは(残念ながら)失点したものの、その後2度の決定機を文字どおり体で止めた川嶋もしかりであろう。
 

 
岡田監督の采配も基本的には良かったと思う。
 
カメルーン戦と同様に「電池切れ」の選手を入れ替えつつ、リードしていた前戦とは違い攻撃的な選手を次々と投入したり、闘莉王を上げて「攻める姿勢」を堅持したこと。
オランダの快速FWエリヤが入ったのに即座に対応して、長友と駒野の左右をスイッチしたこと。

まあ前者については、デンマークxカメルーン戦の結果次第では「諸刃の剣」になりかねなかったのではあるが、攻撃することによってオランダに圧力をかけ続けたのは評価できよう。

総括すれば、この2試合で代表はジーコ時代の「失われた4年」を脱し、集団的守備戦術をベースとした「みんなで闘うサッカー」という日本らしさを思い出したのではないだろうか。

一方で残念でならなかった、いや正直に言えば落胆したのが中村俊輔である。 
彼のプレイスタイルは十分承知しているつもりではあるが、あの状況においてあれだけの走りしかせず、あれだけ消極的な姿勢を見せることについては、どうにも受け入れがたい。
  


まあしかし、それはさておこう。

最終節については、皆さんご存知のとおりデンマークに引き分け以上で日本の決勝トーナメントが決まる。
しかし残念ながら(というべきなのだろうか)、日本にはまだ最初から引き分けを狙って取れるだけの力も経験も無い。 したがって、引き分けを意識するのは、たまたまスコアが同点のときの残り15分・20分でよいだろう。

要は、このままでいい、と思う。
怪我人や病人さえ出なければ先発を替える必要はない。後は残り時間とスコアに応じた選手を投入していけばいい。

我々には稲本も今野もいる。そして森本だっている。
そして僕らがついている。


さあ、正々堂々と「弱者のサッカー」を貫いて勝利しようではないか。









odgisan12 at 21:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ダイヒョー