「白紙の暦」

新年明けましておめでとうございます。
毎年お正月は快晴になりますよね。
正月に雨が降ったというのは記憶にありません。
大晦日はあんなに風が強かったのに。
不思議ですよねえ。

まったく監督というポジションはイメージが勝手に独り歩きして、あああでもないこうでもないと勝手に言われてしまいます。
思えば私の年が46歳で、学生の年が21歳前後だとして、もう親子ほどの差がある訳ですね。
その親子ほどの差がある人間が、自分の価値観や経験を元に、あたかも学生が選択しているかのような体裁を取って動かしていく。
そんなことは、恥ずかしいし、みっともないことだと思っています。

子供が好きな監督とか書かれていますが(苦笑)
学生は大人なんだから、自分達のことは自分達で決定して自分達で責任を負えばいいんですよ。
ただし関東連盟が学生だけで責任を負うことを認めていない。
だから監督という役目が必要なだけだと思っています。
これも変な話で、学生は大人なんですから、監督も学生がやれば良いんですよ。
この仕組み自体が学生から社会人が搾取するための仕組みだと思っています。

その中で監督がやるべきこことしては、オーディンは社会人チームとは違う訳ですから、まずは単位を取り健康に留意させる。
今年はここができていなかった。だからエリアリーグに落ちたのだと思います。
そして学生は親が学費を支払い、親の元から通っている訳ですから、監督としてまず第一に意見を聞かなければならない、尊重しなければならないのは親なんだと思います。
親からすれば自分の子供とは関係ない時代の未来のチームのために、自分の子供が犠牲になるよりかは、自分の子供の四年間の充実を願うのはこれは当然ですから、そういうチームを作ることが本筋なのであって、大学の宣伝や監督の名誉欲のために学生を扇動して行くやり方は僕はやりたくありませんね。

エリアリーグの上に三部があり、三部の上に二部があり、二部の上に一部がある。

一見そういう風に見えますがそれは違うと思います。
それはチームの差ではなく、チームの作り方の「違い」ですよ。
もし僕が今年も監督をやるのであれば、オーディンは一部リーグを目指さないし、関東リーグで日本一を目指しませんよ。
今の学生にとって最高だと思えるチーム。
今、会場に応援に来てくれる人が最高だと思ってもらえるチーム。

今、今、今。ライブが大事です。
そういうチームを目指そうよと言います。

そしてそれは日本一とか一部である必要性は全くありませんよ。
それとこれとは別の物差しです。
他人から与えられた物差しか、自分の心にある物差しかという違いです。

今の学生にとって魅力のあるものを提示したい。
それがずっと私が卒業してから思っていたことでした。
そのためにああでもないこうでもないと色々やってきましたが、究極の形は

「何もしないで見守ること」
「過去や未来に拘束されない今の学生の自由を尊重すること」

この二つだと思いました。
結局のところ、これよりも魅力のある物は提示できなかったです。

年が変わって新たにカレンダーをめくります。
そのカレンダーには何も予定が書かれていません。
大学生にとってそういう白いキャンパスこそがもっとも自分達を表現できる魅力的なチームなのだと思いますね。

今日の四字熟語は「白紙の暦」。

「地方から」

酔っ払っています(笑)

オーディンは来年からエリアリーグでプレーをすることになりました。

恐らく大半の学生や関係者は
「3部に復帰をしよう!3部に戻ろう!」
みたいに考えると思うのですね。

しかし、過去の報われなかった努力に捉われるというのは仏教的に言うと「執着」であり「貪欲」でありロクなことにはならないとされているんですね。
ハッキリ言って来年の1年生にとっては「復帰」とか「戻る」とかどうでも良い事なんですよ。

僕はですね、正直エリアリーグの方がリーグ戦の日程にも余裕がありますし、下の入替戦を気にする必要がないですから、チームで色んな事ができるので今までよりも面白いことができると思っています。

関東連盟は1部、2部、3部、エリアとヒエラルキーを作って

「はいみなさん、この山を登って下さいね」

という設定をしています。
ハッキリ言ってこれは支配構造でしかないと思っています。
さらに一番下位リーグを「エリア=地方」などとネーミングしてあたかも「えたひにん」みたいな扱いをしていわゆる「パレードの法則」を使って組織化しているに過ぎないと思っています。

さらに一部リーグをトップとかビッグとか訳の分からないネーミングを付けています。

これは恐らく大学から予算を得るために一応「一部」という名前は必要であるとか、学生の就職の時の履歴書とか、分からないですけどそういう競技とは関係のない大人の事情なのでしょうね。

もうハッキリ言って今の時代は「日本一」を目指すことに価値はないと思っています。
アメフトを見てもXリーグは外人をどんどん獲得すれば「日本一」を目指せますし、大学チームもいかに良い選手や良いコーチを集めるかでそれを企業ぐるみでやっています。
もはや愛校心とか、一緒にやってきた仲間とか、そういうこととは関係ない所で勝敗が決まっています。

芸能界もレコ大とか紅白とかそんな物には昔の様な価値は無く、芸能事務所に入らずとも、自分達でグループを作ってファンを募り、会場を探し、チケットを売る。
そういう自分達の等身大で自分達の魅力を生み出して人を巻き込んで行ける。
そういう時代です。

僕も最近ランニングを始めて1月に10キロのマラソン大会に出ることになりまして毎朝走っています。
目指すはフルマラソンです。
タイムとか順位とかは関係なく、自分の持てる力がどこまで出せるんだろうと、そういうことを楽しみにしていますし、ランニングのサークルにも入りました。
同じ志を持った仲間も昔よりも簡単に作れます。

ハッキリ言ってオリンピックの金メダルが何個取れるとか、日本シリーズがどこが優勝したかとか、そんなことには全然興味が無いです。
だって所詮他人ですし、同じ日本人と言っても、幼児の頃から英才教育で、外国人のコーチに指導を受けてとか、全然同朋と言う感じがしません。
しかも日本語も喋れず肌の色も違うし育った場所も日本じゃないとか。
そんな人がいくら活躍しようが自分とは全く縁を感じません。
その人が日本一になろうが世界一になろうがどうでも良いですよ。

オーディンはせっかくエリアリーグで下の入替戦を気にすることもないですし日程も余裕がありますから、一応リーグ戦は軸として考えはするけれども、自主活動として色々なことをやってみると良いと思うんですよね。
例えば試合はアメフトイベントみたいな形にして、試合前に子供たちが遊べるようなフットボール体験コーナーみたいなブースを作ったり、屋台をやっても良いし。
練習ももっと人を集めるために合同練習は土日のみにして後はパートごとの活動にして自由参加にしてみるとか。
アメフトはアサイメントも全然分からないけど筋トレだけは凄いとか、走るのだけは速いとか、運動神経はないけどそういう企画に関しては凄いやる気があるとか、色んな学生が参加できるようにして。

トレーニングの一環でテニスとか水泳とかバスケとか柔道とか、チームとして他のスポーツにチャレンジするのも良いと思うんですよ。
3グラ繋がりで軽音サークルなんかも巻き込んだりしても良いし。
学生の工夫で色んな事ができます。

それでドンドン人を巻き込んでドンドンチームを大きくして、エリアリーグではブッチギリの活躍をする。
毎回、横綱相撲で、ファンも昔の巨人や千代の富士を観るつもりで毎回スカッとする。
他の2部辺りのチームとオープン戦やって勝っちゃうとか。
だけど3部の入替戦は毎年辞退するとか。
そんなチームがあったら面白いと思いますよね。

今まで3部で「2勝」とか「3勝」とかの目標を立てて、下も上も気にしながら戦わなければいけなくてって、理不尽に戦力が違う相手と勝ち目のない試合組まされてって。
こんなの全部連盟の都合じゃないですか。
もうそういの可哀想だし、無意味なんじゃないかと思って来ました。

プロ野球でも地方リーグが面白いし、テレビよりもユーチューブの方が面白いし、プロレスラーもアイドルも誰でも名乗れる時代になった。
もう、日本一を目指すことに魅力を感じる時代ではないし、勝てもしない試合や登れもしない登山に労力を費やすよりも、今の自分達の価値、魅力を表現することに全力を注いだ方が学生生活も充実するし、将来の勉強にもなると思いますね。

最強に魅力あるフットボールチームを目指して、むしろ中央ではない「エリア」という地方から「え!?こんなチームがあるの!?」っていう価値を発信して欲しいなと思いますね。

まあ多分共感はされないでしょうけど。
体育会系は日本一とか権威が好きですからね。

今日の四字熟語は「地方から」

「盛上げろ」

駒沢第二競技場。
今から16年前、2003年のシーズン。
当時エリアリーグだったオーディンは3部リーグとの入替戦を戦いました。
結果は敗戦し、エリアリーグ残留。

その後2006年のシーズンにもう一度入替戦に駒を進め、3部昇格をしました。
その時の入替戦で初めてグングニルが誕生し、それはそれはスタンドを盛り上げ、3部リーグで苦戦を強いられ青息吐息の江戸川大学に対して圧倒的な声援を浴びせて3部に昇格。
その後13年間3部リーグにいました。

入替戦に勝利したオフ、OBの経営するお台場のレストランで夜景を見ながら料理に舌鼓を打ちました。
一方で敗戦した江戸川大学のアメフト部はもう廃部になってしまいました。
まさに明暗です。

オーディンが3部からエリアリーグに落ちてしまったのは2000年のシーズンで、僕がオーディンのコーチに就任した年でした。
当時のオーディンは前年も下の入替戦に出ており苦しい状況でしたので、オフェンスのテコ入れをしようと、僕がコーチになり、当時の法政大学のシステムであったフリーズオプションを導入して革新を図ろうとしました。

その2000年のシーズンに掲げた目標は前年度最下位で入替戦を出たのにも関わらず「3部優勝」としました。
「それは無理じゃないか」
という声が学生から上がったのですが、幹部を巻き込み、強引にチームを推し進めました。
僕が持ち込んだフリーズオプションのシステムは当時弱かった法政が日大を倒したシステムであり、そのシステムを導入した日産プリンスが、Xリーグ昇格1年目にシーガルズを倒し、僕はそのチームに在籍し、奇跡の瞬間を体験させて頂きましたから、「これをやればオーディンも間違いなく強くなる!」
そう確信してチームを推し進めました。

しかし結果はシステムの消化不良を起こし、優勝どころかエリアリーグに落ちてしまいます。
僕は、「システムが消化不良を起こしたのなら、それをかみ砕けば良い」と思い、オーディンに合ったやり方に変更を加えたのですが3部相手のチームでは通用せず、負けてしまいました。

その後僕はコーチを辞めてOB会を充実させようとOB戦を運営したりグングニルを運営したりという役目になった訳ですが、その「オプションシステム」は引き継がれることなく、何がオーディンに引き継がれたかと言うと「外部のチームからのアサイメントを参考にして運営する」ということでした。
そこだけは残ったのでその後オーディンはドンドン外部からのシステムを導入し3部でも通用するチームとなって行きましました。

そして13年間3部リーグで戦った訳ですが、僕は今回の敗戦は、19年前の2000年シーズン、3部からエリアリーグに落ちたオーディン、そのレベルに戻ったなと思っています。
そして当時の状況と非常によく似ていると思います。

システムの消化不良、少ない人数、先鋭的なチーム運営、高すぎる目標設定。

そっくりです。

今年の敗戦の原因は一言で言えば人数が少なかったことだと思います。

そしてなぜ人数が少なかったのかというと、そこには非常に根深い問題があると思います。

学生はブログでこんなことを書いています。
http://blog.livedoor.jp/b_odin/archives/51986189.html

「今やっている以上の情熱が必要である」

僕は思いますが、今年の学生程髙い意識で頑張ったシーズンはないと思います。
これ以上、情熱だ、やる気だ、意識だと言えば、間違いなく病む学生が出てきます。
ずっとオーディンはこれを繰り返しています。

ある学生がこんなことを言っていました。

「人数が少ないから辞めさせるわけにいかないから強く言うことができない」

それは逆に言えば
「人数が多ければ多少辞めさせても問題がないから強く言ってもいい」

そういうことなんでしょうか?

人数が少ないチームというのは意識が高いです。
なぜなら自分がやらなければならないことがたくさんあるからです。
そして競争相手がいないので自分が一番だと思うことができます。

なぜオーディンは人数がここまで減ってしまったのか。

人数が少なかった代として31期の代がありました。
今から9年前です。
当時は選手が2人しか卒業していません。
その選手の一人が石田淳也。トランペットを吹いてくれたOBです。
石田は今日も試合に来てくれました。
なぜ、この年に選手が2人しか卒業できていないのか。
それは石田に聞いてみると良いと思います。
当時の状況にそっくりだからです。

4年生とはこれでお別れになってしまいました。
4年生は本当によく戦ったと思います。
他の代と比べて怠けていたとか、真剣でなかったとか、そんなことは全然ないと思います。
しかし、色んな巡り合わせや、タイミングや、運や、そんなものが色々と組み合わさって貧乏くじを引いてしまったと思います。

試合前の会場入り前に2年生の選手がこんなことを言っていました。
「試合で辛くなった時にスタンドを見るとプレッシャーになる。だから空を見ると頑張れる」

試合前のハドルで4年生がこんなことを言っていました。
「試合で辛くなったら俺を見ろ。」

その言葉、今年の4月から言えたら、もっと言えば2年生で「先輩」になったときから言えていれば。

4年生はみんな良い先輩になりました。
しかしなるのがちょっと遅かった。
でもそれはこれからの長い人生で考えれば誤差みたいな物なのでこれから活かして欲しいと思います。
もうお別れなのは寂しいですが、また元気な姿を見せて欲しいと思います。

対戦相手の高千穂大学はそれはそれは大人数で一丸となりまさに恐竜のようでした。
アメフトは人数が多いチームが圧倒的に有利です。
毎回合同練習をやっているようなもので、しかも秋のシーズンには下級生はスキルアップのトレーニングに時間を割くことができます。

終わりの挨拶で高千穂の幹部は泣いていました。
ここまで来るのに様々な苦労、努力があったのでしょう。

僕は監督としてもっと学生を良い環境で活動させてあげたかったです。
しかし、監督というのは、ひとつ言えばひとつ学生の自主性の芽をつみますから、「学生主体」のチームの監督は何も言えない何もできない。ただただ祈るしかない。
ああ、この結果は僕がが祈りを捧げる人間としての器が足りなかったです。

スタンドからは池内の「盛り上げろ!盛り上げろ!」という声が盛んに聞こえました。
エリアリーグからのスタート。オーディンの火を絶やすことなく前に進まなければいけません。


今日の四字熟語は「盛上げろ」。
























読者登録
LINE読者登録QRコード
アクセスカウンター

    記事検索
    プロフィール

    odinurajimukyoku

    カテゴリ別アーカイブ
    タグクラウド
    QRコード
    QRコード
    • ライブドアブログ