スティックライトの波が美しくて札幌ドームは宇宙空間のようだった。
スタンド上部までびっしりと観客が埋まっていた。自動制御される発光変色スティックが幻想的な非日常空間を創り出す。
予想通り満員総立ち。
札幌ドームってあんな使い方、見せ方があったんだね。コンサートの始まりから圧倒されていた。
さすがフクヤマである。

長崎にも行ってみたいと思わせるライブだった。
被爆から復興した長崎。そこで生を受け昭和を生きてフクヤマは育った。
18〜19才で上京するも芽が出ず、オリコンではランク外(計測不能)だったいう。
しかしフクヤマはその頃の「売れなかった曲」をあえて選びドームで歌った。
今は音楽業界でしっかり根を張って活動しているが、若かった頃の迷いや葛藤があったからこそ今のドームツアーがあり、オリコンチャート2週連続1位があるのだと。
フクヤマは初めて来たファンにも細やかな配慮を見せる。演奏している曲が何年に発表されたものか、シングルなのかアルバムの曲なのか、全てわかるようにクレジットを出し、ご丁寧に歌詞まで大型スクリーンに流す。
ニューアルバムの曲はもちろん、1993-94年頃の懐かしい曲も披露し、年月が経って成熟した大人の演奏を堂々と繰り出した。

トークも冴えていた。
ドームツアーで札幌だけが1dayなのを逆手に取り盛り上げまくった。
「記念すべき初日にして最終日なんですよサッポロ!今日しか無いんですよサッポロ!!」
「まだまだ演ってもいいですかサッポロ!」
しまいにはこう言って爆笑を誘った。
「本当は何日でもいたいんですサッポロ!!」

これだけサッポロを連呼したアーチストがかつていただろうか。
「なまら汗びっしょりです。使い方間違っていませんかサッポロ!」
「なまら」(※主に道産子の中年男が好んで使う方言)を連発して、道民の心をくすぐった。
フクヤマ、あっぱれである。男が惚れる男・フクヤマましゃ。


人間はあきらめないで一つの事を頑張っていればきっと誰かが見ていてくれて、応援してくれてやがて一人立ちできる日がやってくる。フクヤマが歌うのは人間が持つ可能性だ。
ダーク(暗闇)にいても、光を追い求めていればいつか根を張って枝葉がついて、やがて大きなクスノキに育つ。
時間を上手に使えば、みんなに大きな可能性があるんだよ、というフクヤマからのメッセージに思えた。

福山は初めて観た。周りは予想通りおばさんだらけで、母娘できてる人も多かったが、男子にこそフクヤマのライブを生で体感してほしいと思った。
あんなカッコイイ45歳、日本のどこ探したっていないって!ハンパないって!!

特筆すべきは音響と光・映像の質がものすごく良いということだ。花火、移動車の演出もすごかった。
あの演出のおかげで全ての席がS席の価値を持ったといえる。(フクヤマとの距離的に)

数年前のボンジョヴィライブの時とは比べ物にならないくらい音質が良かった。
フクヤマはギターの一つ一つの音にものすごくこだわる。だからこそ彼のギター演奏は聴く者の心に響く。

設営に2日半、バラシに1日かかる大掛かりなセット。それを見られただけでチケットの価値は充分にあった。
チーム福山のパーカッションとギターがなんと苫小牧と釧路の出身だった。うれしいカミングアウトであった。道産子が全国各地で人々を幸せにする演奏をしている。道産子としてとても誇りに思う。


明日の☆SHOW   ホントに沁みた。歌詞、メロディ、ちょっぴり人生に疲れている中年にはおおいに響くものがあった。

ましゃ、ありがとう!そして問いたい、あなたは何故そんなに若々しくいられるのですか?笑


2014.05.10 札幌ドームの福山ライブは是非DVD化して販売して欲しい☆