もう目前なので。どうもこうもないので。
とにもかくにも、ただ歩むのみだね。風の後ろを。今日はいい日かしら。

どうもみなさまこんにちは。
小石です。
 
『恋愛日記86春』ゴリゴリと場当たっておりまする。
今夜がゲネプロで、明日が初日。劇場入りすると実にスピーディ。
公開ゲネなので、もはや今夜が初日状態なのじゃないか、とも思ったりしつつ。

久しぶりの劇場の舞台で、なんだかふわふわした気分です。
楽しいねぃ。場に満ちる雰囲気とか空気とか。

準備は万端、大丈夫、のはず。

男肉ならばたとえ何を忘れても、
最終的にはジーパン一枚あればなんとかなるだろう、みたいな部分がありますが、
流石に今回はジーパンひとつで躍り出る戦士となる訳にもいきませんので、
何か忘れてやしないか、常にヒヤヒヤ不安に襲われています。

私は家の鍵かけたかどうか、
2、3回はノブをガチャガチャするタイプの人間なのです。

手順を踏み、儀式的にノブをガチャり、
これで開いていたならばもうその時は仕方がない諦めよう全てを。
そんな風にして家を出る毎日です。

日常において何か、過不足なく、
我が正しく物事を遂行せしめた事象があっただろうか、いや、ない。
基本、己を疑うスタイル。首は傾げっぱなし。胸に抱くのは疑問ばかり。

いくつもの何故、が火矢のように降り注ぎます。どうして…。

忘れずにちゃんと用意をしていても、青天の霹靂、ぶち壊れる例もあるし。
人事を尽くしたのちは神の雷。落ちるやいなやは誰ぞ知る。

出番直前に、変更前のキッカケを思い出してしまい、
どっちがいま現在生きているものか分からなくなる、のは脳のバグかな?

時間なんて主観的なものなのや。
昨日が今日で今がこの次よ。空想の泉が枯れて果てるまで。


それにしても、きちんと(?)美術があり、衣装がある現場は良いものだ。
新鮮で、などと言ったら何かがおかしい気がする。

しかし立ち振る舞いがよくよく分からない。
何をどう確認しておけばいいかしら。チェックリストはいかほどかしら。

暗転中にパネルを蹴り穿ったりしそうでとても怖い。

触れた物がみんな砂になる呪いでも受けてるのかな?
ってくらい無駄に周囲を警戒しています。ビクビクと。ビクンビクンと。

床面のリノリウムだけが慣れ親しんだ感触で、とても私に優しい。

とは言え、床の上に陣取って、
長々、延々と柔軟なぞするのもよろしくない気がして。

なるべく邪魔にならないように他の方にスペースを譲って、
僕は隅っこの方で大人しく借りてきた猫状態になります。
猫の手も借りたくなったならば、猿の手をそっと差し出します。

あらゆる願望が悪魔的解釈で、舞台の上は素敵宇宙。ほら、キラッキラや。


本番か、そうか本番が来るのか、と思うとテンションが上がりますね。


わーい、お芝居や。


おわり。