モーレツ校正者
2008年12月29日
今年もお世話になりました (ayan)
今年は、30冊近い本の誕生にかかわりました。
誕生途中の本に触れると、いろいろなことが見えてきて、そして想像します。
作家の産みの苦しみはもちろんのこと、
編集者が、この本をひとつの作品として完成させるために、どれだけのことに気を配り、工夫を凝らしているか、
翻訳家が、ひとつひとつの言葉えらびにどれだけ心を砕いているか、
などなど……。
ゲラの端々から、そういういろいろな方々の苦心を跡を見てとるにつけ、思うのです。
ゲラの手入れは、
大きな視野と細心の注意をもって慎重に、かつ率直に。
プロとしての技術と、初めての読者としての姿勢とをもって。
来年も、一冊でも多くの本の“助産師”になりたいと思います。
そして、街の本屋さんでその本たちと対面したいな。
今年一年、お世話になりました。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
2007年04月11日
ゆう●ックを使ってみ…なかった(ayan)
ゲラの納品にゆう●ックを使ってみようかと、ふと思いたち、
さっそく郵便局に行ってみました。
結果は……
Oh! No〜\(◎o◎)/!!
でございました。
東京→神奈川くらいなら、【翌日9:00〜12:00の着指定】は可能とのこと。
そりゃジョーシキだわな。
しかし、問題はここからです。
諸般の事情(物流とかネ)で、この時間帯に届けることが不可能になった場合、
たとえ12:01に地元郵便局に荷物が届いたとしても、
その日のうちに配達をすることはないのだそうです。
なぜなら、
「システム上【9:00〜12:00の着指定】が優先されてしまうためなんですぅ」
と、窓口のおねえさん。
つまり、
荷物は【翌々日の同時間帯】まで、地元郵便局に留め置かれてしまうのですって。
ひぇ〜〜。
さらに、です。
〈翌日の朝10:00までに配達する〉
というサービスもあるそうなのですが、
なんと、これも同様のシステムなんですと。
すなわち、
送付先の郵便局の人に、
「10時には間に合わんな」
と判断されてしまったら最後、
次のお届けは【翌々日の朝10:00】になってしまうとのこと。
私:翌日10時を指定する人って、きっと、けっこう急いでるんですよねぇ。
それでも、たとえば「ちょっと遅くなっちゃったけど、急いで持ってきました!」と11時に配達し
てくれるようなことは、ないんですか?
おねえ:う〜ん。。。ないですね。
私:(しばし絶句)
……じゃあ、なんとか翌日のうちに届けたい場合は、クロネ●●マトを利用したほうがいいってことですね。
おねえ:そうですね。お仕事で利用されるなら、そのほうが安全だと思います。
最後のことば、皮肉をこめて言ったつもりだったのですが、
窓口のおねえさんは、親身にそうアドバイスしてくれました。
郵便局って、
いまだ“郵便局”なのですね。。。
2006年08月14日
夏休みのお知らせ(ayan)
残暑お見舞い申し上げます。
今年もやっぱり暑い夏となりましたね。
オフィス・プレーゴは現在「打ち水大作戦」を敢行中ですが、だめですね、あまり効果はありません。
打った水が、すぐ煮えちゃうんです(ーー;)
さて。
私ayanは、明日から3日間(15〜17日)、完・全・夏・季・休・業♪ とさせていただきます。
海 or 山……迷いましたが、山にしました。
前から行きたかった美術館に行って、温泉に入って、フレンチを食してきます。
道さえ混んでいなければ、きっとステキな休暇になることでしょう。うふふ。
…でも、混んでないわけないですよね。箱根だし。
以上、どうぞよろしくお願いいたします。
なお、オフィス・プレーゴは通常通り業務を行なっております。
ただし、女子プロゴルフの取材など外出が多い予定ですので、ご用の際は各自の携帯電話へご連絡をお願いいたします。
ではでは、いってきまーす☆
2006年05月11日
校正畏るべし(ayan)
ブロ担:フンゾくん、加入2ヶ月目にして早くも怠け病か!?
というわけではありませんが、私ayanの連投で失礼します。
記事のタイトルは
今日の読売新聞「よみうり寸評」に書かれていたことばです。
1字の誤植がとんでもない結果を招くということを戒める
と同時に、
校正という仕事の重要さ
を、示しているのだそうです。
そうそう。
校正という仕事は、地味で目立たなくて、
知らない人に説明すると「なんだ、簡単そうな仕事じゃない」
なんて言われてしまうこともあるのですが、
本作りにあって、端折ることのできないとても大切なプロセスなんですよね。
《本を作るうえでの大切なプロセス》
これを肝に銘じて、心してあたらねば。
「教科書に計208箇所もの記述ミス」
というニュースを見て、
他人事ではないと青くなったayanのひとりごとでした。
2006年02月17日
○○までが校正の仕事(ayan)
過日校正をやらせていただいた本が書店に並び始めたとお聞きし、
校正者としての仕上げの仕事に行ってまいりました。
え? 本になったのに、まだなにかやるの?
そうなんです。あるんです、大事なおつとめが。
遠足は、家に帰るまでが遠足でしたね?
校正は、書店に行って、本を目立つ位置に並べ直すまでが校正なのです。
書棚に置かれて背表紙しか見えないものを、平置きにする
なんてことは、基本中の基本。
書店のオススメコーナーにまで移動させちゃう
とか
同じジャンルの売れ筋本があれば、その横に並べちゃう、とか。
ここまでやらなければ、仕事をまっとうしたとはいえません。
(でも本屋さん、ごめんなさい…)
たまに、
自分がこれまで校正させていただいた本を集めて
「俺マイベスト☆」コーナーをひそかにつくり、
一人悦に入ったりもしています。
あ、これはさすがに元に戻して帰りますヨ。
自分が関わることのできた本が評判を呼ぶ、そして売れる。
これほど嬉しいことはありません。
でもね。
その前に、ちょっとキビシイ儀式が毎度あるのです。
いただいた見本に目を通す、という作業です。
もしここで見落としを見つけちゃったらどうしよう……
かなり手に汗にぎります。
校正の仕事は、100点満点をとって当たり前。
ひとつでも落ちがあったら、校正者として失格ですから。
でも、そのドキドキのひとときがあるからこそ、
一人でも多くの人に読んでもらえますように
と心から思えるのです。
誤字脱字を瀬戸際で食い止めることができた、という充実感
最初の読者である自分の意見が、内容に生かされたときの喜び
出版される前にこの本が読めちゃった、というちょっとした優越感
そして
保ち続けなければならない集中力と
完成品に目を通すときの緊張感……
校正者。
い〜い仕事です♪(←太田胃散のCM風にどうぞ)