観た!聴いた!読んだ!作った!食べた!
2008年10月04日
特別なみょうが (ayan)
苦節2年。長い道のりでした。うぅぅ

収穫した実がこちら。
ちっこ!

爪楊枝にもおよびません。
しかも、収穫はこれ1つ。
我が家は2人家族です。
どうしよ、こりゃケンカになるゾ。食べ物の恨みはおそろしや〜

というわけで……
買ってきたみょうがと混ぜちゃいました!
ほーら、どれが家で採れたみょうがか、わからないでしょ?
星の王子さまも言ってました。
ぼくの星を、君は知らないほうがいい。
知ってしまったら、その星だけが特別になるけど、
知らなければ、すべての星が、君にとって特別な存在になる。
そうそう

知らないほうが幸福が倍増するってこと、たくさんあります。
よかったね、相棒。
今夜のみょうがは格別だったでしょう。
……でも、混ぜた私にはわかっていました。どれが“特別”なみょうがか…。
いや〜、ウマかった


2008年10月03日
P.S.アイラヴユー ※ネタバレ注意 (ayan)

「P.S.アイラヴユー」の試写会に行ってきました。
いやんもう、ジェリーかっこよすぎ〜



こんな夫をもって、そして失ってしまったら、
そりゃ落ち込みます。
立ち直れません。
でもね、
そんな主人公の前に現れて、再生への小さなステップとなってくれる男たち(ジェリーの他にあと2人)が、
揃いも揃っていいオトコなのです。
目移りしちゃう

こんなオトコたちが支えてくれたら、立ち直らないワケがありません。
また、ママもお友達も、みーんなとってもいい人たち。
つかず離れず絶妙な距離をたもって、主人公を見守ってくれるのです。
特にママ。
ママも、主人公とはかたちは違うけれど、やっぱり夫を失っています。
娘の痛み・つらさはいちばんよくわかっているはずなのだけど、
彼女は娘を甘やかしません。突き放すのです。
でも、その厳しさの裏には……。
そんな、ぶっとくてコワくて大きな愛をもったおかあちゃんを、
キャシー・ベイツが見事に体現していました。
キャシー・ベイツって、どうしても「ミザリー」のイメージがつきまといませんか?
私は、「タイタニック」でも、いつ斧を振り上げるんじゃないかとドキドキしてしまって、
彼女が出てくるとなんとなく目を伏せてしまっていました。
でも、今回、見事に〈ミザリーの呪い

これからはもう、キャシーを直視できます!!
そんな見事なキャスト陣の中でも、いちばん拍手を送りたいのは、やはり…
主人公を演じた ヒラリー・スワンク

この映画の正しい鑑賞法は、ずばり「プリティー・ウーマン」方式、
つまり、
主人公の女優を、頭の中できれいに消し去り、自分に置換して観る
という観方なのだと思うのだけど、
ヒラリー・スワンクはそれを十分に承知して、仕事してました!
女優然としていない、フツーに可愛くしてる見た目。
ナチュラルででしゃばり過ぎず、でありながら、
心の動きを繊細に、生き生きとかたちにした、その演技。
私たちが主人公を自分に置き換える手助けを、実に見事にしてくれています。
ヒラリー・スワンク。
彼女のいぶし銀の仕事によって、
た〜っぷり「P.S.アイラヴユー」の世界を
トリップすることができました。
あぁ、目を閉じれば、あの抱擁と口づけがよみがえる…

オススメ度




2008年09月26日
2008年01月23日
「ムコウカタ」 ※ネタバレ注意 (ayan)
その方の名は…
佐藤二朗さん。
佐藤二朗さんが主宰する劇団「ちからわざ」の舞台を観てきました。
二朗さん作&出演、「ムコウカタ」です。
子宮を舞台にした、“オタマジャクシ”ちゃんたちの物語。
世の中の本質をいちばんよくわかっているのは、オタマジャクシちゃんで、
その本質とは、「人の命は地球より重い。だから闘う価値がある」ってこと。
そこに輪廻もからんで…。
そんなお話でした。
注:これはayanの超勝手な解釈です。
一緒に観た人からは、まったく賛同されんかった (゚Д゚≡゚д゚)エッ!?
観ていて、正直最初はどうなることかと思いました。
演者さんの中に、ものすごくコンディションの悪そうな方がいたのです。
目は充血して虚ろ、鼻はぐずぐず。
台詞はトチるし、意味のよくわからない動きもあったから、もしかしたら立ち位置なども間違えていたのかもしれません。
きっと発熱をおしての出演だったのでしょう。ほんとうに辛そうだった…。
そんなこんなで、舞台はまとまりがなく、漂流気味。
あらら、この舞台、いったいどこに流れていってしまうの? と思いながら観ていました。
それが、です。
佐藤二朗さんが登場した途端、きぱっと、締まること締まること。
一気に引き込まれました。
二朗さんは殺人鬼だったのですが、
テレビで観るままの軽口をたたきながら、飄々と殺める様子が、ほんとうに怖い!
背筋がゾクゾクしてきて、思わず隣に座っていたE.T.に腕を絡めてしまいました。
風変わりな演技で、もともととっても気になる役者さんだったのですが、
初めてナマ佐藤二朗さんを観て、
しかも
その狂気に言いようのない恐怖を植えつけられて、
今後絶対に目が離せなくなりました。
マジですごい!佐藤二朗さん

2007年08月20日
Beerはおしえてくれる、秋の訪れを(ayan)
https://livedoor.blogimg.jp/office_prego/imgs/3/7/37537024.jpg
秋(または晩夏)の風物詩としてすっかり定着しましたね、「秋味」。
今シーズン初の秋味です。
紅葉がド派手に配されたデザインといい、こくまろな喉ごしといい、いや実に秋らしいビールです。
つまり。
団扇を手放せないこの時期にはまだちょっと早い味…かな。
と自分に言い訳をして、今日は「THE GOLD」も追加。
この夏、もっともお世話になった一品です。呑み込んだ後にせり上ってやって来る、苦味に惚れました。
人に喩えるなら…
「秋味」は、いい感じに齢をとった、かつての深窓の令嬢
「THE GOLD」は、仕立てのいいブレザーにアスコットタイで、パイプを吹かす老年の男性
です。
どちらも、永くお付き合いしてもちっとも私を飽きさせません♪
……というわけで、今夜も痛飲してしまう私なのでした…。
2007年08月11日
エレンディラァァァ(ayan)
9日に開幕したニナガワの新作「エレンディラ」。
その初日に行ってきました。
すごかった(゚Д゚≡゚д゚)エッ!?
素晴らしかった(゚∀゚)
泣いた。・゚・(ノД`)
蜷川幸雄さんの舞台を観るのは初めてだったのですが、
絵画が何枚も重ねて置いてあって、それがパタン、パタンと倒れて次々に変わって行くような……
そんな、連続した大きな動く絵を見ているようでした。
主役の中川晃教さんと美波さんも、清廉ではかなげで、それはそれは美しかったです。
特に、
「人は借りを返さなくては自由になれない」
「私には永遠はない。あるのは瞬間だけ」
(ちょっと違うかもしれない…)
という美波さんの台詞、
「エレンディラァァァァァ」
という中川さんの魂の叫びには、
胸が締めつけられるようでした。
この作品には、私の大大大好きな俳優・品川徹さんが語り部役で出演していらっしゃるのですが、
品川さんは、演技のスケールがほんとうに大きい!
780席ある会場の後ろから2列目という、とっても遠い席にいた私にも、ハートがちゃんと・確実に届いてきます。
面と向かって、ごく目の前で話して聞かせてくれているようなのです。
こちらも、思わずいちいち相槌を打ちながら聞いてしまいました。
衝撃を噛み締めながら会場を出ると、道端にしゃがみこんで号泣している女性が…。
「さすがに泣きすぎだろ…」と思いつつも、その気持ちは私にもとてもよくわかりました。
本当に切なくて、心に小さな波がたくさんたったような思いです。
観てから2日たつのに、まだ余韻にひたっています。
2006年08月27日
八木重吉ヴァージン(ayan)
八木重吉、という詩人をご存知ですか?
明治生まれのクリスチャンで、
29年という短い生涯の間に、2200編を超える詩を世に生み出した人です。
彼の命日(10月26日)は「茶の花忌」と呼ばれ、
2004年の七十七回忌はけっこう盛大に催されたとか。
また、
NHK朝ドラ「天花」では、
美子先生が、大好きな詩だと言って彼の作品を朗読したとか。
あ、ちなみに美子先生を演じたのは、ワイドショーで「不幸のズンドコ」といいまつがいしちゃった(と噂の)、あの 富司純子 だそうです。
とまぁ、八木重吉という人は、世間ではかなりメジャーなのですが……
恥ずかしながら、私、昨日生まれて初めて触れました。
詩は なにゆえに とうといか
なにものも うばうことのできぬ せかいであるゆえ
かなしい日は かなしみの みちを ゆきくらし
よろこびの日は よろこびの みちを ゆきくらし
たんねんに いちねんに あゆんできたゆえ
かすかな まことが みえてきた
じぶんで みつけねば たれも 力を かしてくれぬ
この ひとすじの たびは つらかった
こわたれぬせかいが すこし みえてきた かたじけなさ
わたしを 殺さねば このせかいは うばえぬ
わたしのように くるしみ
わたしのように めぐまれてあらねば このせかいは みえぬ
いつの日か らんらんと みえてくるだろう
いつの日か はっきりと うたを みることができるだろう
自分の心の移ろいを、ただひたすらに見つめ続けて日々を送る…。
かなしいことなんて、早く忘れたいでしょう。なのに、「かなしみのみちを ゆきくらす」んです。
ハッピーなことがあったら、ただただその嬉しさに浸りたいでしょう。なのに「よろこびのみちを ゆきくら」そうとする、もう一人の自分がいるんです。
24時間365日自分自身を観察し続ける、もう一人の自分。
そんな自分を心の中に飼いながら、人生を送っていく。
…過酷な生き方ですね。
現に重吉だって「つらかった」といっています。
でも、そうしなければ、どんな圧力にも揺るがない自分の世界は、見えてこないのです。
重吉は、この詩を26歳くらいで作ったようです。
なんとまぁ。。。ものすごい老成ぶりですね。
ひとすじの気持ちをもちつづけること。
そのたいせつさに、改めて気づかせてくれた彼の詩でした。
生活していかなきゃならないし、
誘惑は多いし、
つきあいも大事だし…。
ひとすじの気持ちをもちつづけることは、なかなか難しいけれど、
それでも、頭のどこかにいつも置いておこうと思います。
だって、やっぱり自分の花を咲かせたいもんね、いつかは。
2006年06月07日
お問い合わせの件につきまして(ayan)
ブログ更新をお休みしていたこの3週間ほどのあいだに、
複数の方から、同じ内容のお問い合わせをいただいておりました。
「ヘルシア緑茶のCMで香川照之氏の相手役をしているのは、お宅のE.T.氏ではないか」
というお問い合わせです。
「きっと間違いない。昔から、あのサムアップポーズ(親指を立てたポーズ)をしてたもんね」
「いよいよ俳優業に! 華麗なる転身ですな」
「もうライター業は卒業? ウチがお願いしてる記事は今後どうしたら?」
等々、あたたかく、そしてありがたいメッセージもたくさんいただきました。
しかし、そんな話は寝耳に水。
で、問題のCMを確認してみました。
…ほんとだ、似ている。
というか、まさしく彼です!
急いで本人に聞いてみました。
私 :最近さ、テレビとかには…出てないよね?
E.T.:もしかして、ヘルシア緑茶のこと?
そうか気づいてくれたか。
2月頃にたまたま取材で花王に行ってたとき、広報部の人から、
「今度香川照之を起用してTVCFを撮る。で、同期の男性社員役を探してる」という話が出て、
香川照之と2歳違いの俺に打診があったというわけ。
自転車の走行シーンの撮影で、天安門広場に行けたし、ギャラもよかったんだけど、
セリフが声優の吹き替えになったのは納得いかない。
「ばっちしよ! 体脂肪とか」
「始めたからにはやるよ、俺は!」
って何回も練習したのに…。
げっ。いつの間に…\(゜ロ\)(/ロ゜)/
…と、うろたえまくったその数日後。
「ごめんなさい。ついイタズラで言っちゃいました。
ほんとに俺と似てるんだもん」
ですと。
ほっ。
みなさまには、たいへんご心配をおかけしましたが、
これでオフィス・プレーゴもひとまず安泰です。
「これまで以上にがんばります」
と本人も申しておりますので、
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします☆
ちなみに、
問題のCMは↓コチラでご覧いただけます。
2006年05月10日
GOAL!(ayan)
5.27公開のサッカー映画「GOAL!」の試写会に行ってきました。
小ネタで笑わせ、要所要所で泣かせ、バックにはつねにビートのきいた音楽が。
ハリウッド流の、とっても楽しめる作品でしたよ。
ちなみに、監督は「CSI科学捜査班」のダニー・キャノンです。
「スポーツ選手の嫁だけは、ぜったいにつとまらん」
と常々思っている私。
だって、試合に負けて帰ってきたダーリンをどんな顔で迎えたらいいか…。
そんな私の胸に響いたのは、主人公サンティ
ではなく、その彼女でした。
崖っぷちに立たされたサンティに
さりげなく、深刻にならずに、とってもいいことを言うんです。
で、このシーンで発見。
その際、彼の首もしくは肩・膝などにさりげなく手を置く
というのも、きっとポイントなんですね(^^)!
肌と肌が触れ合うと、ココロはつながるのです。
ふむふむ、なるほどねー
と、本題からは逸れまくったところで大いに学び、感心してしまった私なのでした。しかも既婚なのに。
とにかく。
なにも考えずに泣き笑いできて、観終わった後スッキリ爽快
な映画でした。
ちなみに
サッカーライターでもあるE.T.に言わせると
「おいおい、ちょっと待て」と
つっこみたくなる箇所満載のオモシロ映画
なんだそうです。
酒の肴になりそうな作品でもあるんですね。
2006年02月12日
E.T.の骨格と眉と鼻(ayan)
先日、事務所近くのスペイン料理屋さんに行ったときのこと。
その店のオーナーシェフは、
「コクセキハイギリス人。血ハフランス人。心ハスペイン人ネィ」
と自己紹介する、ちょっと変わった人です。
ダバディを1.5倍くらい太らせて、金八先生みたいな髪型にした感じ。
その彼が、ニコニコしてE.T.に話しかけてきました。
「ニホンジン?」
え……とうろたえつつ why? とE.T.が聞き返すと
「いやぁ、俺の知ってるジプシーに似てるからサ」(翻訳:ayan)
だって。
そうなんです。
E.T.は、この辺ではちょっと見ない顔をしているんです。
私は、長いことずっと、彼を鹿児島の人だと思い込んでいました。
なんていうか…南の風を感じさせる顔立ちなんですね。
「黒潮にのってやってきたゼ」と心の声が聞こえてくるような。
北京の街角で道を聞かれたり、石鹸の値段を聞かれたりしたこともあるくらい
大陸由来顔の私とは、油と水、カレーともりそばくらい違います。
その彼が、私と同じ埼玉の出身であることを知ったときは、ほんとうに驚きました。
人間、やはり外見だけではわかりませんね。
スペイン料理屋さんのオーナーには、これで完全に覚えてもらいました。
今度行ったとき何かオマケしてくれないかな〜、とひそかに期待している私。
でも…
E.T.のこと、ちょっとヤバイ気に入り方だったなぁ…。