「あーっ、ワタシ?」
鏡の中の私は、緊張感もなく、10歳も老けたように見えました。
世の中の流れにさからわず、
春から初夏にかけての美しい季節にお出かけしない自粛生活!

外出は近くにお買い物に行くぐらいでした。
ワンマイルウェアにノーメイク、マスクをつけて。

いつもよりたっぷりの睡眠はうれしかったけれど
すっかり、お顔も身体もリラックス…しすぎました。
「オシャレがしたい!」
家にいることは嫌いでないけれど、
「キレイな服を着て出かけたい!」という衝動にかられました。
やはり緊張感のない日々は女をダメにする。

コロナ禍、暇な時に断捨離をと、服の整理をしていたので、
クロゼットにある捨てられない昔のブランド物の服を着て、
「ひとりファッションショー」を鏡の前ではじめました。
その服を着ていた頃のときめきを思い出しながら、
靴、アクセサリー小物をコーディネートして。

「どうかしら?なかなか素敵なコーディネートでしょう?」
観客は愛犬!
問いかけると嬉しそうに尻尾を振りながらくるくる回ります。
「あなたもそう思うのね、よし!」
そんなことを毎日のように繰り返していたら、
コロナのウツな気分は、すっかり吹っ飛び、
楽しい気分になりました。
キレイに装うことで、身体に緊張感が出てきました。

やはり、ファッションが好き、服が好き!
自分がこんなに服が好きであることに改めて気が付きました。
母の姉が、洋裁学校を経営していて、
幼少のころから、ファッションショーを観て育った私。
20代前半からモデルの仕事をして
有名ブランドの服を着てファッションショーの舞台に立ち、
また、50代の中頃からは
叔母のファッション専門学校の校長として後進を育ててきた身でもあり、
考えてみれば、ファッションは、なによりも私の中心にあるものでした。
たっぷりとした時間が、今更ながら、そのことを思い出させてくれました。

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