人生について問えば、彼はこう答えると思う。
自分の思うように、好きにやればいい。
責任をもってな。・・・と。
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プラットホームに上がる階段から見上げる空はいつもそう言っているようだ。
そう言われると、何をしていいのかわからなくなる。
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旭川方面も、
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夕張方面も、
見たってわかるものじゃない。
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「自分探し」はもういいんじゃないのか?
と、たしなめられた気持ちになる。
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軌道など探すだけ時間の無駄だと。
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彼はそうたたずんで、お茶を出すに違いない。
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何かしらに生き詰まると「自分探し」をする癖があるが、
答えはないように思える。
脳が、「自分」など虚像に過ぎないと言い聞かせてくる。
その場、その時、その様に、それらしく、丸め込むように
「自分探し」は、自分に都合のいいように答えを出してくる。
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腹が減っているからか?
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悩んだり困ったりするときには「自分探し」をして、
順風満帆の時には、そんなこととは縁遠い生活をして、
人間とはほとほと自分に都合よくできている。
そんな自分に嫌悪感を抱いたり、
そんな自分を取り繕ったり、
そんな自分を何とかしようとしたり、
そんな姿が、「自分探し」の出す回答だ。
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無駄ではない。
無駄ではないが、
自分の思うように、好きにやればいい。
責任をもってな。・・・と。
この答えに従順になる歳になったのかとも思う。

そういいつつ、健さんに答えを求める懦弱な自分が
自分の正体だと、自分で自分の鼻をつまんだ。