海外のアニメーションシアター WAT2010の「ヨーロッパショート」は2つのテーマで作品を選びました。
一つは、注目作品ということで、国際映画祭の受賞作品やノミネート作品です。
もう一つは、「In-school/After-the-school」。創作力や技術力がきらりと光る学生作品を国際映画祭にバンバン送り出し、その卒業生がアニメーション界で大いに活躍しているスクールをピックアップしました。荒削りな作品もありますが、今後脚光を浴びる逸材のデビュー作かもしれません。
今回はドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミーとデンマークのアニメーション・ワークシップから作品を提供してもらいました。
それぞれのスクールを簡単に紹介します。
Filmakademie Baden-Wuerttemberg
バーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミーは、1991年に設立された州立高等専門学校(4年制、単科大学に近い)。
映画やTV番組制作に携わる専門家を養成する総合高等教育機関としては、ドイツ国内では他校よりも歴史がある。カメラ撮影、脚本、演出、アニメーションとビジュアルエフェクト(映像特殊効果など)、サウンドデザイン、編集といった専門コースがある。
入学の条件に実務経験があり、学生の平均年齢は他のスクールよりも高い。卒業生は“幹部候補生”としての期待が業界から寄せられる。
アニメーション専攻の学生は、総合的な映画制作教育環境の中で最先端の3DCGのキャラクターアニメーションからドローイング、ストップモーションまで種々のテクニックに挑戦する。
米アカデミー賞ノミネート作品『Das Rad』を筆頭に、学生作品は国際映画祭の常連校。
第83回(2011年)の米アカデミー賞にも、『Urs』(監督 Moritz Mayerhofer)がノミネートされている。
所在地:ドイツ南西部バーデン・ヴュルテンベルク州のルードヴィッヒスブルク(Ludwigsburg)
The animation Workshop
アニメーション・ワークシップは、実務者の再トレーニングや独立系作家の支援を目的に1989年に設立された。
当初は民間運営であったが、2003年にCVU Midt-Vest(デンマーク中西部の統合大学)傘下の国立機関となり、バチェラーコース(学部レベル)を開設。
デンマークには、アニメーションの作家・監督養成をおこなうデンマーク国立映画学校(Den Danske Filmskole、コペンハーゲン)があるが、アニメーション・ワークシップは伝統的なドローイングアニメーターと3DCGアニメーターを養成する。
常勤の教授や講師をおかず、世界中に250名ほどの実務者や専門家を客員教授や非常勤講師として招く。ヨーロッパのスクールの特徴であるインターン研修を重視しており、デンマーク国内はもとよりヨーロッパに150以上の受け入れ先を持つ。
学生の水準が高まり、国際映画祭で近年注目される作品が出ている。マスターコースを近く開講する予定。
また、創立時からおこなう"オープンワークショップ"、いわゆるアーティストインレジデンスは、デンマーク中央政府の予算で、独立系作家に創作環境を提供する。作家・監督はフレキシブルで、国籍を問わない。
オープンワークショップで制作するアーティスト>>
所在地:デンマーク ユラン半島のヴィボー(Viborg)
2009年に訪問した際のレポート
躍進する北欧アニメーション デンマーク・アニメーションの力
http://animeanime.jp/review/archives/2009/08/2_6.html
一つは、注目作品ということで、国際映画祭の受賞作品やノミネート作品です。
もう一つは、「In-school/After-the-school」。創作力や技術力がきらりと光る学生作品を国際映画祭にバンバン送り出し、その卒業生がアニメーション界で大いに活躍しているスクールをピックアップしました。荒削りな作品もありますが、今後脚光を浴びる逸材のデビュー作かもしれません。
今回はドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミーとデンマークのアニメーション・ワークシップから作品を提供してもらいました。
それぞれのスクールを簡単に紹介します。
Filmakademie Baden-Wuerttemberg
バーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミーは、1991年に設立された州立高等専門学校(4年制、単科大学に近い)。
映画やTV番組制作に携わる専門家を養成する総合高等教育機関としては、ドイツ国内では他校よりも歴史がある。カメラ撮影、脚本、演出、アニメーションとビジュアルエフェクト(映像特殊効果など)、サウンドデザイン、編集といった専門コースがある。
入学の条件に実務経験があり、学生の平均年齢は他のスクールよりも高い。卒業生は“幹部候補生”としての期待が業界から寄せられる。
アニメーション専攻の学生は、総合的な映画制作教育環境の中で最先端の3DCGのキャラクターアニメーションからドローイング、ストップモーションまで種々のテクニックに挑戦する。
米アカデミー賞ノミネート作品『Das Rad』を筆頭に、学生作品は国際映画祭の常連校。
第83回(2011年)の米アカデミー賞にも、『Urs』(監督 Moritz Mayerhofer)がノミネートされている。
所在地:ドイツ南西部バーデン・ヴュルテンベルク州のルードヴィッヒスブルク(Ludwigsburg)
The animation Workshop
アニメーション・ワークシップは、実務者の再トレーニングや独立系作家の支援を目的に1989年に設立された。
当初は民間運営であったが、2003年にCVU Midt-Vest(デンマーク中西部の統合大学)傘下の国立機関となり、バチェラーコース(学部レベル)を開設。
デンマークには、アニメーションの作家・監督養成をおこなうデンマーク国立映画学校(Den Danske Filmskole、コペンハーゲン)があるが、アニメーション・ワークシップは伝統的なドローイングアニメーターと3DCGアニメーターを養成する。
常勤の教授や講師をおかず、世界中に250名ほどの実務者や専門家を客員教授や非常勤講師として招く。ヨーロッパのスクールの特徴であるインターン研修を重視しており、デンマーク国内はもとよりヨーロッパに150以上の受け入れ先を持つ。
学生の水準が高まり、国際映画祭で近年注目される作品が出ている。マスターコースを近く開講する予定。
また、創立時からおこなう"オープンワークショップ"、いわゆるアーティストインレジデンスは、デンマーク中央政府の予算で、独立系作家に創作環境を提供する。作家・監督はフレキシブルで、国籍を問わない。
オープンワークショップで制作するアーティスト>>
所在地:デンマーク ユラン半島のヴィボー(Viborg)
2009年に訪問した際のレポート
躍進する北欧アニメーション デンマーク・アニメーションの力
http://animeanime.jp/review/archives/2009/08/2_6.html