2010年11月

『フレッドヘッド』について

フレッドヘッドFred Head_1
英題 Fred's Head
仏題 Blaise le blas?
2008年、TVシリーズ(22分 x 26話)
2DCG(HD Flash)
英語日本語字幕版

機知に富む高校生フレッドを中心とする学園コメディ。
16歳の目を通じ、風刺のきいた奇抜なストーリーがFlashアニメーションで描かれる。大量消費社会、スターダム、社会的疎外といった話題が織り込まれる。
Fred Head_3
カナダのSpectra Animation(カナダ、65%)とGalaxy 7(フランス、35%)が共同制作。
カナダのTELETOON、フランスのFrance2で放映された。
カナダ・アカデミー賞Prix G?meaux、2008年の最優秀TVアニメーションシリーズ賞受賞。アヌシー国際アニメーション・フェスティバル、Cartoon on the Bay 国際テレビアニメーション・フェスティバルにノミネート。
20カ国へ販売されたものの、続編の予定はまだない。
Fred Head_4
コンセプト開発と監督を担った、ブノワ・ゴドブ(Benoit Godbout)はカナダ・フランス語圏のBD(グラフィックスノベル)の作家としても活躍する。
代表作に「L'Academie des Chasseurs de Primes」(出版 afarir and Zine Zag)がある。

◆コンセプト、デザイン:Benoit Godbout、Malorie Nault-Cousineau
◆監督:Benoit Godbout(ブノワ・ゴドブ)、Sylvain Lavoie(シルヴァン・ラボア)
◆声の出演:Mathew Mackay(フレッド役)、Rick Jones(グレゴリージルベール役)、Laura Teasdale(ファビエンヌ役)、Taylor Baruchel(ファニー役)、Mark Camacho(フレッドの父ポール役)、ほか
◆プロデューサー:Andre A. Belanger
◆エグゼクティブプロデューサー:Luc Chatelain(Spectra Animation)
◆アソシエート・エグゼクティブプロデューサー:Anne Evrard(Galaxy 7:)
◆アソシエート・プロデューサー:Dominique Mendel
◆制作:Spectra Animation(カナダ)、Galaxy 7(フランス)

◆上映作品 第10話「One Red Hair Away From Love」のあらすじFred Head_2
フレッドの親友グレゴリーギルバートはテレビ番組「心の物語」のポピー・アレルギーで禿になった女性にぞっこん。転校してきた、赤毛のふさふさ髪のファニーはフレッドに一目惚れし、追っかけ回す。焼き餅焼きで、異常なほど積極的なファニーに嫌気がさすフレッドは、彼女に別れを告げる。逆上したファニーは恐ろしい行動にでる・・・

TVシリーズ「フレッドヘッド」のHP>>


◆WAT 2010/CAF 11に出品した、カナダの制作会社Spectra Animation(スペクトラ・アニメーション)について>>

ここに掲載するすべての画像 (C)Spectra Animation, Galaxy 7

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WAT2010 CAF11 ケベック編

『トゥーピーとビヌー』について

トゥーピーとビヌーToopy & Binoo_1
原題 Toopy and Binoo
2007年から、TVシリーズ(シーズン1 5分x 104話)
2DCG(After Effect)
英語日本語字幕版

カナダ・フランス語圏のイラストレーター兼児童書作家のドミニック・ジョラン(Dominique Jolin)の人気絵本シリーズ「Toupie et Binou(トゥーピーとビヌー)」(英題「Washington and Deecee」、出版Orca Book Publishers)の就学前児童向けTVアニメーションシリーズ。
カナダで2005年からシーズン1の放映が始まり人気を博す。
Toopy & Binoo_picturebook2
原作絵本紹介HP>>
ドミニック・ジョランの絵本紹介>>

シーズン1と2を通じ、175カ国へ販売され、トゥーピーとビヌーはカナダを代表するキャラクターに成長した。
アニメーションシリーズは、さまざまな尺のフォーマットで展開されている。
   シーズン1:5分 x 104話、25分 x 26話
   シーズン2:2分 x 78話、25分 x 6話、
         ミニムービー、
         インタラクティブTV用2分 x 12話

トゥピーとビヌー」シーズン1の紹介(英語サイト)>>
シーズン2の紹介(英語サイト)>>

音楽スーパーバイザーには、オスカー受賞作品『Father and Daughter(岸辺のふたり)』や『The Old Man And The Sea(老人と海)』に参加した、カナダの映画音楽監督、作曲家のノーマン・ロジェ(Normand Roger)が参加している。

登場キャラクター中唯一セリフを話す、トゥピーの声はカナダの操り人形師で声優のFrank Meschkuleitが演じている。
日本アニメのかわいい声の吹き替えと違い、オヤジ味の声がコミカルな味を加えている・・・
Frank MeschkuleitのHP>>
002-16

シリーズ1と2の主な制作クレジット
◆監督:Raymond Lebrun(レイモンド・ルブラン、シーズン1と2)、Marcos Da Silva(マルコス・ダシルヴァ、シーズン1)
◆脚本とデザインの監修:Dominique Jolin
◆バイブル: Claude Daigneault、Dominique Jolin
◆ストーリーエディター:Katherine Sandford
◆制作管理:Genevieve Cote
◆アニメーションディレクター:Denis Roy
◆カラーデザイン:Brenda Jones(シーズン1) S
◆カラースーパーバイザー:Pierre Houde(シーズン2)
◆テクニカルディレクター:Sergiu Folea
◆ポストプロダクションマネージャー:Julie Mongeau
◆編集:France Dube
◆音楽: Daniel Scott
◆音響スーパーバイザー:Normand Roger
◆音響監督:Kathleen Fee
◆声の出演 トゥーピー役:Frank Meschkuleit
◆ラインプロデューサー:Dominique Mendel
◆エグゼクティブプロデューサー:Andre A. Belanger、Luc Chatelain
◆制作:Spectra Animation(カナダ)
◆オリジナル放映:Treehouse

◆上映作品「Song and Dance」のあらずじ004_v-8
トゥピーは、歌あり踊りありの楽しいショーに、ビヌーの大事な”友だち”パッチーパッチを貸してと頼む。
ビヌーが渋々貸したパッチーパッチはトゥピーのショーで大活躍。

TVシリーズ「トゥピーとビヌー」のHP>>>>http://www.toopyandbinoo.com


◆WAT 2010/CAF 11に出品した、カナダの制作会社Spectra Animation(スペクトラ・アニメーション)について>>

ここに掲載するすべての画像 (C)Spectra Animation
除く上から2番目の画像 (C)Orca Book Publishers, Dominique Jolin

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WAT2010 CAF11 ケベック編

『ポッドキャッツ』について

ポッドキャッツPODCATS_SAISON2_POSINGPOCHETTE
原題 Les Podcats
英題 Podcats
2009年、TVシリーズ(7分 x 78話)
3DCGアニメーション
フランス語日本語字幕版

◆監督:Eric Chevalier(エリック・シュヴァリエ)、Guillaume Rio(ギヨーム・リオ)、Antoine Colomb(アントワーヌ・コロン)
◆コンセプト、企画開発:Nathalie Blanchard(ナタリー・ブランシャール)、Eric Chevalier(エリック・シュヴァリエ)
◆プロデューサー:Eric Chevalier、Fred De Fooko
◆制作:Okidoki(フランス)、Docksdog(フランス)、Mokko Studio(カナダ)、France 3(フランス)

◆あらすじ:Podcats_small image7
センゾー、ミモ、ガラ、ベラは、オンラインゲームの世界から抜け出し、本格的なロックポップ・バンドを結成。センゾーはマンガ系、ミモはスポーツ系、ベラはアバター、ベラはMMCのキャラクター、それぞれ異なるゲームのヒーローたち。十代前半向けシリーズ。

センゾーはゲームの予備計算シーケンスを弄し、バイクライド中に危ない目に遭わせ、ベラの気を引くが、ガラに見抜かれる。4人が宇宙船で予備計算モードの旅をしていると、突然ゲームモードに切り替わり、目の前に巨大ないん石が迫る・・・

Les Podcats公式サイト(France 3)>>http://www.the-podcats.tv/

◇Okidoki (オキドキ)と「ポッドキャッツ」Podcats_small image1
2006年、プロデューサー兼アニメーション監督のエリック・シュヴァリエ(Eric Chevalier)が、ディジタルポストプロダクション大手のTranstlantic社と共に設立した、フランスの2Dおよび3DCGアニメーションの制作スタジオ。

シュヴァリエはこども向けTV番組開発で15年以上のキャリアを持つ。
Okidoki のHP>>http://www.okidoki.fr/

「ポッドキャッツ」は、Okidoki(オキドキ)社がコンセプト開発し、フランスとカナダが共同制作する十代前半向けシリーズTV。
フランスのFrance3 で放映され、シーズン1は視聴者4-10歳帯の31.8%、11-14歳帯の30.6%、延べ120万人が視聴し、同局のこども向け番組ブランド「Chouette Toomwarm」の記録達成に大きく貢献した。
現在、シーズン2(11分 x 52話)の制作中。2010年6月にはオンラインの「Buzz ton concert」(http://www.mypodcats.tv/)をおこなうなど、Web連動型マーケティングを展開中。
ジャパン・エキスポ出展。

シリーズ制作の主なクレジット
◆グラフィックス:Charles Lefebvre、Ian Parovel、Eric Chevalier
◆アートディレクター:Philippe Lalouette、Eric Chevalier
◆ストーリーボード、デザイン:Pierre-Alain Chartier、George Bouchelaghem、Nicolas Fructus、Christophe Rendu、Studio Nekome: Said Ben Sliman、Hassen Elguezar、Renaud Garcia、Sebastien Vovau、 Laury Rovelli、Olivier Marcel、Ibrahima Keita
◆編集、コンポジティング:Emeric Montagnese、Romain Faucher
◆ポストプロダクション:Antoine Khouri 、Zotto Merk
◆3Dアニメーション、VFX:Mokko Studio(カナダ):Danny Bergeron、Marc Antoine Rousseau、Manon Barriault
◆アニメーション監督:Jean-Renaud Gauthier、Said Ben Sliman
◆アニメーション:Christophe Paradis、Sabrina Gagnon、Anne-Marie Vaillancourt、Philippe Ouellet、Benoit Therriault、Yanik Gamelin、Jean-Francois Gignac、Christine Houle、Fredéric Tetrault、Cyril Chhun、Julien Abbenheim、Maxime Vallieres、Julie Bernier Gosselin、Gabriel Giroux-Veilleux
◆ライティング:Jean-Pierre Riverin、Sengchanh Cheang、Eric Maltais、Bruno Gagne、Nadia Bernard、Stephane Daguin、Jeremy Geurts、Benoit Lefebvre、Michel Bergeron
◆リギング:Chris Lesage
◆3D FX:Vincent Nihouarn、Daniel Hernandez
◆テクニカルディレクター:Sebastien Nadeau
◆スペシャルFX、コンポジティング:Yann Laliberte、Charles-Philippe Desilets、Charles Richer、Lee Brunet
◆2Dアニメーション:Fabrice Leoszweski、David Devaux、Ian Parovel、Pierre Chappelle、Hassan Elguezar
◆音響:Digital Post Production;Thierry Seux - Studio MAIA
◆音楽:Roddy Julienne、Adrien Durand
◆音響技師:Renaud Denis、Christophe Henrotte、Simon Venisse、Eric Munch
◆フォーリー:Daniel Gries
◆声の出演(仏語版):Alexis Tomassian、Carole Baillien、Diane Dassigny、Jessica Barrier、Pierre Hatet、Arnaud Maillard、Emeric Montagnese、Gilles Blumenfeld


◆WAT 2010/CAF 11に出品した、カナダの配給会社Wizzfilms(ウィズフィルム)について>>

ここに掲載するすべての画像 (C)Docks Dog, Expand Drama, Okidoki, France 3

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WAT2010 CAF11 ケベック編

イナ・フィンダイセン監督の紹介

イナ・フィンダイセン(Ina Findeisen)
Ina_Findeisen1980年、ドイツ東部ザクセン州ドレスデン地方にある、陶磁器で有名なMeissen(マイセン)に生まれる。

2000年〜01年、ドイツ南西部バーデン・ヴュルテンベルク州のObermarchtalにあるStudio Meschkeでインターン。
2002年〜04年、ドイツ東部ザクセン州のDresden(ドレスデン)のBalance Film GmbHとqueo GmbHでインターン。
2003年8月〜9月、ドイツ南西部バーデン・ヴュルテンベルク州のStuttgart(シュトゥットガルト)にあるStudio Film Bilderでインターン。
2003年、ドレスデンでディジタルメディアデザイナーのトレーニング終了。

2004年〜09年、南西ドイツ ルードヴィッヒスブルクのFilmakademie Baden-Wuerttemberg(バーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミー)でアニメーションを学ぶ。『Mercury Bird(マーキュリー・バード)』が卒業制作。

現在は、フリーランスのアニメーターやイラストレーターとして働き、短編アニメーションを制作、アニメーションのワークショップもおこなう。

イナ・フィンダイセンのHP>>http://www.inafindeisen.com/

参加した作品歴
2003年  Tigel and Iger(監督 Leonore Poth) 、アニメーションアシスタント
2007年  Das Apfelkomplott(監督 Benjamin Karalic)、タイトルデザイン
2007年  Jana was here(監督 Oliver Kienle)、アニメーションとタイトルデザイン

自身の作品歴
2005年  Small Parts
2006年  Talpa
2007年  Little Huntress(シュトゥットガルト・アニメーションフェスティバルのトレーラー)
2009年  Mercury Bird(マーキュリー・バード)

◇シュテッフェンが卒業した、バーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミーについて>>

作品について
マーキュリー・バードMercury Bird_2
原題 Mercury Bird
2009年、9分20秒
2D/3DCGアニメーション

◆監督、脚本、美術、撮影、編集:Ina Findeisen
◆アニメーション:Ina Findeisen、Maryna Shchipak、Viola Baier、Mareike Ottrand、Louis Tardivier、Wolfram Kampffmeyer
◆スペシャルエフェクト:Sebastian Gassel、Tom Weber、Leszek Plichta、Ina Findeisen、Oliver Vogel、Bin-Han To
◆音楽:Frank Schreiber
◆音響:Christian Heck
◆プロデューサー:Stina McNicholas
◆制作:Filmakademie Baden-Wuerttemberg GmbH, Institut of Animation, Visual Effects and Digital Postproduction(ドイツ)

◆あらすじMercury Bird_3
薄暗い森で暮らす狐、アナグマ、モグラ、そしてパンダの親子は、冬の食料となる果実を毎日集める。一番小さなパンダの子が見つけた光る卵から生まれた鳥はどんどん果実を取ってくる・・・動物たちはどん欲になり、見境を失う。

ここに掲載する作品画像 (C)Filmakademie Baden-Wuerttemberg

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WAT2010 ヨーロッパショート

シュテファン・ショメラス監督の紹介

シュテファン・ショメラス(Stefan Schomerus)
StefanSchomerus1978年、ドイツ南部バイエルン州のケンプテン(Kempten)生まれ。

学生時代にSuper8で短編映画を作り始める。1997年の高校卒業後、兵役の代替役務として障がいのある青少年の福祉施設で1年間働く。

1999年、ロンドンのMTV Networksで半年間のインターンを務める。
2000年2月から2001年9月まで、ミュンヘンとロンドンのMTV Networksでオンエアー・プロデューサーとして勤務。ショープロモーション、イメージスポット、ステーションIDなどの放送用デザインをおこなう。

2002年10月、南西ドイツ ルードヴィッヒスブルクのFilmakademie Baden-Wuerttemberg(バーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミー)に入学、アニメーションを学ぶ。2006年2月卒業。『Sperrholzpiraten(木の上の海賊たち)』は卒業制作。

作品歴
1998年  Ignor
2002年  Fadenschein
       Ja Mama
       Gefuehlsecht
       Norway Today
2003年  Stille Nacht-Anlage B
       Bucarest Fish
       Baetmaen Lebt
2004年  Auf's Maul/ITFS'04
2008年  Sperrholzpiraten(木の上の海賊たち)
これまでの作品 視聴サイト>>

◇ショメラスが生まれた、ケンプテン
ドイツ南部バイエルン州、アルゴイ地方最大の街で、ドイツでも最も古い町のひとつ。
二千年前にローマ人はここにカボドルムという居住地を築き、その遺跡は現在、考古学公園となっている。
街では今日でもローマの影響が感じられる。暖かな夏の夕暮れに市庁舎広場に立てばイタリアの広場ピアッツアにいるような気がする。華麗な市宮殿は、750年にベネディクト派修道院として建立されたが、三十年戦争で破壊されてた。1652年に領主僧院長ローマン・ギール・フォン・ギーレスベルクは、宮殿を初めてロココ様式の壮大な修道院施設に再建させた。
毎年11月末から、アルゴイ地方最大のクリスマスマーケットが開かれる。70以上もの屋台で売られている民芸品やたくさんのプレゼントのアイデア、それに甘くて心温まる楽しみが、日常を忘れさせてくれる。毎日行われる音楽イベントが、クリスマス前の雰囲気を更に盛り上げる。(ドイツ観光局のHPより)

◇ショメラスが卒業した、バーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミーについて>>

作品について
木の上の海賊たちSperrholzpiraten_2
原題 Sperrholzpiraten
英題 PlaywoodPirates
2008年、17分
パペットアニメーション
ドイツ語日本語字幕版

◆監督、ストーリーボード、パペット制作、アニメーション:Stefan Schomerus
◆脚本:Eike Zirzow
◆撮影:Lars Petersen、Beate Scherer、Mareike Baumeister、Thorge Horstmann
◆セットデザイン:Karina Lange、Paper Blattmacher
◆衣装:Elle Jannsen
◆テクニカルディレクター:Robin Reyer、Volker Heisterberg
◆ポストプロダクションスーパーバイザー:Elmar Weinhold
◆ポストプロダクションコンポジティング:M Box Berlin
◆音楽:Nikolai Potthoff、Dennis Becker
◆音響:Daniel Weis、Florian Beck
◆声の出演:Antonius Tenge、Johann Hillmann、Jannik Werner、Leoni Brandis
◆プロデューサー:Matthias Adler
◆制作:Filmakademie Baden-Wuerttemberg GmbH, Institut of Animation, Visual Effects and Digital Postproduction(ドイツ)

◆あらすじSperrholzpiraten_1
コンスタンティンは二人の幼なじみと海賊の絆で結ばれている。引っ越すことになっても、前日まで告げられない。海賊のサインが盗まれた少年たちは、廃屋の屋根に巣を作るカササギからサインを取り戻そうと、高い木に登るのだが・・

◇メーキング・・・大がかりな美術設営とストップモーション撮影
人生の中で避けては通れない別離を少年の目線で描いたストップモーションアニメーションであり、丁寧な美術や音楽効果が楽しめる。
制作を支えた、バーデン=ヴュルテムベルク州立フィルムアカデミーの撮影スタジオ、機材や制作支援スタッフの充実ぶりが伺える。
メーキングムービー>>

Sperrholzpiraten公式サイト>>http://www.sperrholzpiraten.de/
メーキング解説、トレーラーが掲載されている。

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ここに掲載する作品画像 (C)Filmakademie Baden-Wuerttemberg

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WAT2010 ヨーロッパショート

アンジェラ・シュテッフェン監督の紹介

アンジェラ・シュテッフェン(Angela Steffen)
Lebensader_angela_foto1979年、ドイツ北西部ニーダーザクセン州のDannenberg(ダネンベルク)生まれ。
1990年の湾岸戦争勃発まで、サウジアラビアのRas Tanuraで育つ。同年、一家はドイツへ戻る。

2001年〜02年、ハンブルグでグラフィックデザインを学び始め、その後同市のAnimation-School-Hamburg(Stiftung Berufliche Bildung)でアニメーションを学ぶ。南西ドイツ ルードヴィッヒスブルクのFilmakademie Baden-Wuerttemberg(バーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミー)のアニメーションインスティチュートへ移り、2009年卒業。
フィルムアカデミー在学中は、独自の詩的なスタイルの短編アニメーションを制作し、卒業制作『Lebensader(生命の線)』を完成させた。

Wie ich mich traf在学中の2004年に完成させた『Wie Ich Mich Traf(遊ぼうよ)』は、ベルリン映画祭のドイツ映画監督の新世代賞(German Next Generation Filmmaker Prize)、韓国プチョン国際ファンタスティック映画祭でPISAF特別賞、ドイツ出身のロマン主義の詩人ハインリヒ・ハイネにちなんだデュッセルドルフ市のHeinrich Heine Prizeを受賞。
本作は、2007年の海外アートアニメーション@トリウッドで上映した。

現在はフリーのアニメーター、アニメーション演出家として活躍。

アンジェラ・シュテッフェンのHP>>http://www.lebensader-film.com/

作品歴
2002年  Shadow Play
2004年  Wie Ich Mich Traf(遊ぼうよ)
2005年  Loko Mare
2009年  Lebensader(生命の糸)

◇シュテッフェンが卒業した、バーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミーについて>>

作品について
生命の線lebensader_1
原題 Lebensader
2009年、5分49秒
ドローイング、2DCGエフェクト

◆監督、脚本、デザイン、アニメーション:Angela Steffen
◆クリエイティブアドバイザー:Ged Haney
◆アニメーション:Conrad Tambour
◆カラーリング:Angela Steffen、Conrad Tambour、Eva Eeusch、Dominique Geisler
◆音楽、サウンドデザイン:Clangoin.com
◆プロデューサー:Sinje Gebauer、Claudia Rrueger
◆制作:Filmakademie Baden-Wuerttemberg GmbH, Institut of Animation, Visual Effects and Digital Postproduction(ドイツ)

◆あらすじ、受賞などlebensader3
手にする葉っぱの中に引き込まれ、生命の進化を巡りながら、親子の絆を再確認する少女。
幻想的な旅を、アニメーションのメタモルフォーゼ(変形)で表現しつくす。

ドローイングとディジタル処理のミックステクニックは秀逸。
世界最大規模のアニメーション映画祭Annecy 2010の卒業制作・学生部門特別賞、カンヌ映画祭ネクスト・ジェネレーション部門招待上映など、世界の映画祭で高い評価を得ている。
Lebensader_2
アンジェラ・シュテッフェンのHP「Artwork」にデザイン開発過程が展開されている>>

ここに掲載する作品画像 (C)Filmakademie Baden-Wuerttemberg

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WAT2010 ヨーロッパショート

JCリトル監督の紹介

JCリトル(JC Little)
JC Little from facebook四半世紀の経験を持つ、アニメーションのエキスパート。クリエイティブディレクター、プロデューサー。
モントリオール出身。香港でこども時代を過ごす。英国人と結婚し、3児の母。英国、EUとカナダを行き来する。
1981年〜85年、モントリオールのコンコルディア大学(Concordia University)でグラフィックデザインとアニメーションを学ぶ。

2004年から現在、Little Animation(リトル・アニメーション)社の社長。
こども向けアニメーションのTV番組、ビデオ・DVD、Webコンテンツの企画から制作までをおこなう。

2005年に、こども向け番組のパーソナリティであり環境問題のニューメディア記者であるRosie EmeryとThe Earth Charter Initiativeと共同で、4才〜8才を対象とするオンライン・エデュテインメント「EARTH to ROSIE!」をスタートさせた>> http://www.littleanimation4kids.com/
このプログラムは、ユネスコによって国連の“持続可能な教育の10年”の重要な倫理的な枠組みとして認定された「The Earth Charter」のPlanet Earth(地球)とLittle Rosie(ロージーちゃん)が主人公のアニメーションや音楽で構成され、関連グッツ、DVDの販売をおこなう。
リトル・アニメーションは、社会奉仕事業のベンチャーとして、この事業から得る一定の収益を教育支援に寄付する。

Little AnimationのHP>>http://www.littleanimation.com/

◇Little Animation以前の略歴
1985年〜90年、モントリオールのPascal Blais Studio(パスカル・ブレ・スタジオ)で、フリーランスとして数年間アニメーションのクリーンアップを担当する。実写合成もあるアニメーションのTVコマーシャルに携わった。

1990年〜96年、ロンドンでBBC制作CDROM「The Animals of Farthing Wood」のアニメーション、「Dennies and Gnasher」のパイロットや長編アニメーション「Rover Dangerfield」「Thumbelina」(シンデレラ)のクリーンアップを担当する。
Hibbert Ralph Animation、Passion Picturesなど、複数のスタジオが手がけたTVコマーシャルのクリーンアップを担当した。

1997年〜99年、カナダのVancouver Film School(バンクーバー・フィルムスクール)のクリーンアップの上級クラスで指導。バンクーバーのEmily Carr(エミリー・カー美術大学)やCapilano College(キャピラノ・カレッジ)のアニメーション学科でも、招待講師としてセミナーをおこなう。
「Joseph the King of Dreams」(Joseph Productions, Bardel/Dreamworks)のスーパーバイザー、「Prince of Egypt」(Badel/Dreamworks)、「Anastasia」(Bardel/Fox)、「All Dogs go to Heaven II」(Red Rover/Don Bluth)、「Thumbelina」(Convergence, Collingwood/Don Bluth)、「Rover Danerfield」(Tony Collingwood Productions/Hyperion)、「PRO7」(Hollywood road Productions)のアニメーターを担当した。

1996年〜2000年、バンクーバーのBardel Animationで次の作品のスーパーバイザーを務めた:ダイレクトビデオ「Joseph: King of Dreams」(Dreamworks)、「Stickin' Around」シリーズ(Nelvana)。
米国のLighspan、Highhorse/Digital Domainの教育用CDROMや米国企業のTVコマーシャルなどの制作にも携わる。
Bardel Animationsでは、さまざまな企画のアニメーターの採用や教育もおこなった。

2000年〜2003年、モントリオールのPascal Blais Studio(パスカル・ブレ・スタジオ)で、TVコマーシャルのラインプロデューサーを務めた。
コカコーラ社の「Classic Christmas」スポットなど、国際企業のコマーシャルにも参加、3DCG、フラッシュ、ストップモーションそして実写まで、さまざまな技法を用いる多様なコマーシャルのプロジェクトに参加した。
また、Cordell Barker(コーデル・バーカー)やAlexandre Petrov(アレクサンドル・ペトロフ)といったオスカー監督の身近で働いた。

2004年1月〜4月、モントリオールのPPB-Mex社でプロデューサーを務める。

作品の紹介
マイライフミーMy Life Me_1
仏題 3 et moi
英題 My Life Me
2010年、TVシリーズ(11分x52話)
2DCG(Toonboom)
英語日本語字幕版

◆監督:JCリトル
◆制作:CarpeDiem Film& TV、ODMedia

◆あらすじMy Live Me_2
女子高生バーチを主人公に繰り広げられる、日本のマンガ/アニメタッチの学園コメディ。十代半ば向け新シリーズ。
仲間リアムの様子が数日前からおかしい。普段着ないような服装をしたり、突然トイレに駆け込んだり。同級生シンシアに恋をしてしまったのだ。マンガ・オタクで、奥手のリアムに自信を持たそうと、バーチらがあれやこれやと世話を焼くが、全て裏目に出て、リアムには絶交されてしまう・・・

◇日本アニメ風学園コメディ3A_Liam_tries_to_impress
本作のシリーズ監督は25年以上のアニメーション制作経験を持ち、Little Animation社の社長、クリエイティブディレクター、プロデューサーのJCリトルがおこなう。
JCリトルと、シンディ・フィリペンコ(Cindy Filipenko)、OEL日本式マンガ(※)「Dramacon(ドラマコン)」のスヴェトラナ・クマコヴァ(Svetlana Chmakova)がコンセプトを開発し、カナダの CarpeDiem TV & Filmがアニメーションを制作する。

本作は、オフビートなセリフ、あるいは吹き出し、大粒の汗、輪郭線の強調など、日本マンガの特徴とされる表現が多様される。また、多重的なビジュアルエフェクト、タイムリーなストーリーボード、コマの視覚的に効果的な使用、日本風マンガを示す印象的かつ型どおりのポーズやコマ割りを用いている。

開発初期から参加していた、ドイツの共同プロデューサーTV-Loonlandが2010年始めに経営破綻したものの、「Casper」、「Tinga Tinga Tales」、「Gumby」や「Gerald McBoing Boing」などをポートフォリオに抱えるClassic Mediaが引き継ぎ、制作は継続された。
すでに、Teletoon Canada(カナダ)、Canal J(フランス)、France Televisions(フランス)での放映は決定しており、これから国際セールスを掛ける。Classic Mediaは、オンラインコンテンツ- モバイル、オンライン、VODなど- としての展開を強く希望している。
本作にみるように日本のマンガ人気は、欧米人による原作もののアニメーション化という動きを起こしている。

※OELマンガ(オーイーエルマンガ、Original English-language):、最初から英語で書かれた日本式の漫画のこと。日本の漫画を英語に翻訳したMangaと区別して用いられる。

◆WAT 2010/CAF 11に出品した、ケベックの制作スタジオ CarpeDiem Film & TV(カルペディエム・フィルム&TV)について>>

ここに掲載するすべての画像 (C)CARPEDIEM FILM & TV (II) INC./ODM/CANAL J – 2009

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WAT2010 CAF11 ケベック編

ラルフ・ククラ監督の紹介

ラルフ・ククラ(Ralf Kukula)
Director_Ralf Kukula1962年、ドレスデン生まれ(旧東ドイツ)。

1979年〜81年、ドレスデンの芸術アカデミー (Hochschule fuer Bildende Kuenste Dresden)夜間部の絵画と芸術デザインコースで学ぶ。

1981年〜84年、ドレスデンのDEFAアニメーションスタジオ(DEFA-Studio fuer Trickfilme)でカラーリングと中割を担当する。

1984年〜87年、ポツダム・バーベルスベルクの映画テレビアカデミーでアニメーションを学ぶ。

1987年〜91年、DEFAアニメーションスタジオでアニメーションの演出とデザインを担当する。

91年にフリーランスとなる。
1993年、Grit WißkirchenとドレスデンにBalance Filmを設立。2Dアニメーションを主に、TVシリーズの企画開発、資金調達そして制作までをおこなう。現在は文化・歴史的なドキュメンタリー映画も制作する。就学前児童の知育メディアプロジェクトに参画している。
2004年から、DEFA財団の副理事。

Balance FilmのHP>>http://www.balancefilm.de/englisch.html

◇DEFA(Deutsche Film-Aktiengesellschaft)
1946年にソビエトの主導の下、旧東ドイツに設立された国営映画制作スタジオ。ポツダム・バーベルスベルクの映画スタジオのほか、複数の都市にスタジオを置き、ドレスデンにはアニメーションスタジオがあった。
ドレスデンのスタジオは1955年〜90年の間、旧東ドイツのこども/ファミリー向けアニメーションあるいはアート系/実験アニメーションを制作した。
DEFAスタジオ閉鎖にともない、ドイツ連邦アーカイブがその遺産を引き継ぎ、2000本以上のフィルムプリントに加え、映画関連の膨大な資料、特に東ドイツのアニメーション映画に関する貴重な資料を保管する。2002年4月にDEFAアニメーションスタジオの作品等を恒久的に展示するTechnischen Sammlungen der Stadt Dresden(ドレスデン・テクニカルミュージアム)が設立された。
ドレスデンのDEFAアニメーションスタジオは、パペットアニメーションの制作拠点であり、影絵映画にも優れていた。ドイツには影絵アニメーションの先駆者Lotte Reiniger(ロッテ・ライニガー/1899年〜1981年)がいるが、DEFAではライニガーに影響を受けたBruno Bottge(ブルーノ・ベットゲ/1925年〜1981年)が40本ほどの影絵アニメーションを制作した。東西ドイツ統一後、DEFAアニメーションスタジオは90年に清算されたが、その遺産はドレスデンに93年11月に設立されたドイツ・アニメーション研究所(DIAF)に引き継がれた。

京都メディアアート週間2010の「東ドイツ時代のアニメーション作品集〜国家とアンダーグラウンドの狭間で〜」で、DEFAスタジオの短編アニメ作品、1970年代のアンダーグラウンドの映像作品が上映された。
プログラム参照>>http://www.kyoto-seika.ac.jp/kino/2010/MAW2010_ProgramA.pdf

作品歴
1987年  Mausi & Kilo(シリーズ)、アニメーター、
1988年  Circle(5分)、演出兼アニメーター
1989年  Metamorphosis Columbus(7分)、アニメーター
1990年  Sitis Gasanstaltstraße 2(アニメーション 10分)、アニメーター
       フォトコラージュフィルム版で監督
1992年  Power Station(フォトコラージュフィルム 10分)、監督
1994年  Slater-House(フォトコラージュフィルム 10分)、監督
1995年  Reconquest(アニメーション 10分)、プロデューサー兼監督
1999年  Adventures of Fix & Fax(シリーズのパイロット版 6分)、プロデューサー兼監督
2001年  The Meadow-Detectives(シリーズのパイロット版 5分)、
       プロデューサー兼監督
       Passion fatale(監督:Alla Churikova、砂アニメーション 4分)、
       プロデューサー
2005年  Klang-Rausch-Ekstase(ドキュメンタリー 60分)
       Die Dresden Roll(アニメーションシリーズ、実験映画 90分x19話)、
       コンセプト開発
2006年  The Meadow-Show(就学前児童向けシリーズ、5分x13話)、
       プロデューサー兼監督
       Das neue Dresden - auf den Spureneines Verlustes(ドキュメンタリー 60分)、
       監督
       The Sandpixies(パイロット版 3分)、演出
2007年  The reconstruction of the Green Vault(ドキュメンタリー 100分)
       プロデューサー兼監督
2008年  Veronica, how was ist after all?(アニメーションビデオ 4分)、監督
       My very first wedding(アニメーションビデオ 4分)、監督
2008年  Architektur der Moderne(ドキュメンタリー 60分)
       The Sandpixies シーズン1(アニメーションシリーズ 5分x13話)、監督
現在   The Sandpixies シーズン2(アニメーションシリーズ)、監督
1991年〜2005年、45本以上のドキュメンタリー映画をプロデュース


作品の紹介
サンドピクシー〜おやすみ前のアニメーション〜Sandpixies_3
原題 Die Sandmanzen
英題 The Sandpixies
2010年、TVシリーズ 5分x26話(シーズン1、2)
オブジェクト、2DCGアニメーション

◆監督:Ralf Kukula
◆原作:Dr. Doris Riedl
◆デザイン:Andreas Strozyk
◆ストーリーボード、レイアウト:Andreas Strozyk
◆アニメーション:Fritz Penzlin、Louise Johnson
◆コンポジティング:Nadine Mueller、Anne Kochan
◆音楽:Jens Gouthier
◆プロデューサー:Grit Wisskirchen、Zabelle Cote、Antonello Cozzolino
◆制作:Balance Film GmbH(ドイツ)、Zabelle Inc.(カナダ)、Facteur7(カナダ)

砂場に作った砂の城が次の日には消えていた・・・SandPixies_2
こどもたちが帰った夜の砂場では、何かが起こっているはず。砂の妖精ジョージとアガタの夜の冒険を楽しむ、学齢前児童向き新シリーズ。
カナダとドイツの国際共同制作。ドイツではこどもが寝る前の時間帯に放映される。

◆上映2話のあらすじ
アガタは、こっそりバースデーケーキを作り、ジョージを驚かせようとする。手助けを求めた紫の妖精に邪魔をされる。目を覚ましたジョージが助けてくれるが、ケーキはなくなってしまう・・・

ジョージに遊びを断られたアガタは砂からゾウ、ウサギ、ニワトリを作り大喜びするが、3つが合体して大暴れを始める・・・

ドイツのこども映画祭でワークショップ
Chermnitz festival_3sandpixies_flyer_ページ_1














◆WAT 2010/CAF 11に出品した、ケベックの制作スタジオ Zabelle(ザベル)Inc.について>>

ここに掲載するすべての画像 (C)Balance Film GmbH, Zabelle Inc, Facteur7

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WAT2010 CAF11 ケベック編

ロッタ & ウジ・ゲッフェンブラード監督の紹介

ロッタ・ゲッフェンブラード(Lotta Geffenblad)
LottaPoFeyes-7199591962年、スウェーデン南部“大学の都市”と呼ばれるルンド(Lund)生まれ。
1982年〜85年、ストックホルムのBeckmans Designhogskola(ベックマンズ・スクール・オブ・デザイン、http://www.beckmans.se/home/)で学び、アニメーション制作を始める。

1985年から、プロデューサー、演出、アニメーター、デザイナーとして映画とテレビ向け、あるいは短編のアニメーション制作をおこなう。Gun Jacobson, Eva Lindstrom, Anna Hoglund, Hakan Wennstrom and Ulla-Carin Grafstomなどの制作に参加してきた。
1987年から続く、スウェーデンSVTのこども向け人気長寿番組「Bjornes magasin」には1000話以上の短いアニメーションを制作している。
商業アニメーションには、『Vinga pa villovagar (Vinga gets lost)』、『God morgon Gerda Gok (god morning Alice Cuckoo)』、『Lutning (Leaning backwards)』、『Pannkakan (The Pancake) and 『Nar vi dor (When we die)』などがある。
HappyLife制作のTVシリーズ「Creepschool」のキャラクターデザインをおこなった。演劇やダンスの美術デザインをおこなうこともある。

公私ともにパートナーであるウジ・ゲッフェンブラードと制作会社のZigzag Animationを設立、共同オーナーである。ウジとは短編アニメーションを制作している。
1996年の『Aprikoser (Apricots)』では4つの国際賞を、2005年の『Bland Tistlar (Among The Thorns)』では、オタワ・フェスティバルの特別賞など5つの国際賞を受賞した。

イラストレーターそして児童書の作者としても活躍している。
ライフスタイル雑誌「Allers」に長年12ページのコミックス枠を持っていた。
2005年から5冊の児童書をBonnierCarlsen社から出版している。projet1hd
Astons Stenar (Aston's Stones)は、スウェーデンの児童書コンテストを受賞し、韓国、台湾、デンマークで出版された。日本でも、小峰書店/世界の絵本コレクションより「アストンの石」(翻訳:菱木晃子)が出版されている。本作は同名の短編アニメーションが2007年に制作され、多くの国際映画祭で人気を博した。

今回上映する『スポットとスプラッチ〜雪あらしの中で〜』の原作「Prick och Flack (Spot and Splodge、スポットとスプラッチ)」は、4冊が出版され、現在TVシリーズ化を進めている。

スウェーデンのアニメーションスクールでカットアウトアニメーションの教鞭を執っている。


ウジ・ゲッフェンブラード(Uzi Geffenblad)
projet1reaアニメーションのプロデューサー、監督、作曲家、脚本家。ストックホルムの制作会社Zigzag Animationの共同オーナー。

1964年、イスラエル生まれ。
1986年にスウェーデンへ移住。イスラエル時代は、オーケストラや演劇のホルン奏者をしていた。スウェーデンに移ってからも、ストリートミュージシャンやバーなどでピアノ演奏をおこなっていた。ストックホルム大学で心理学と児童文化を修めた。

1988年に映画制作を始める。1991年からはアニメーション制作が中心となる。最初の作品では、作曲と楽曲演奏を担当した。その後、脚本や編集も始める。後に、監督とプロデューサーもおこなうようになる。
1998年〜2001年、FFAF (The Swedish Association for Animated Films、スウェーデンアニメーション映画協会)の会長を務める。
現在は、いくつかの学校でアニメーションの脚本と制作を教授している。

◇プロデュースしたアニメーション作品歴
2002年、46分のアニメーション『Bland Tistlar (Among The Thorns)』、Hakan Wennstrom監督の短編『Nar vi dor (When We Die)』
2003年、Pia Holmqvist監督の『Kakan (The Cake)』
2006年、Klara Swantesson監督のアニメーションドキュメンタリー『Tillvaxtsjukan (Radicalized)』
2007年、『Astons Stenar (Aston's Stones、アストンの石)』
2009年、クララ・スワンテソンとヨハンネス・フロトヒーグレン共同監督の『Den sömniga revolutionen (睡眠革命)』
今回上映する『スポットとスプラッチ〜雪あらしの中で〜』の原作「Prick och Flack (Spot and Splodge)」は、妻のロッタと共に、現在TVシリーズ化を進めている。

多くの映画祭で評価された『アストンの石』は当初映画化の計画はなかったが、児童書が成功し、自然な流れでアニメーションになった。カットアウトアニメーションのスタイルは、動きのない書籍から、映画というより広いフォーマットへイメージの幅を広げた。
ウジとロッタは、自主制作の短い映画の制作を好むというが、スウェーデンのHappy Life Animationが制作するシリーズ「Creep School」(スウェーデン、フランス、カナダ合作)や、自社企画シリーズの「Prick och Flack (スポットとスプラッチ)」の商業作品も両立している。

Zigzag AnimationのHP>>http://www.zigzag.se/

作品について
スポットとスプラッチ〜雪あらしの中で〜Spot and Splodge_1
原題 Prick och Flack snoar in
英題 Spot and Splodge in Snowstorm
2008年、7分32秒
パペットアニメーション
スウェーデン語日本語字幕版

◆監督、脚本:Uzi Geffenblad、Lotta Geffenblad
◆デザイン:Lotta Geffenbla
◆人形制作:Mikael Lindbom
◆アニメーション:Elinor Bergman、Mikael Lindbom、Mia Hulterstam、Jakob Bastviken
◆撮影、照明:Mikael Lindbom、Erik Zaring
◆ポストプロダクション:Danne Damm、Anders Dahlstrom、Kalle Soderberg、Daniel Gardebrandt
◆音楽:Uzi Geffenblad
◆音響:Leif Westerlund、Uzi Geffenblad
◆編集:Uzi Geffenblad
◆声の出演:Stina Ekblad
◆プロデューサー:Uzi Geffenblad
◆制作:Zigzag Animation

◆あらすじSPSP_snow07
体にポツポツがついた、スポットとスプラッチ。兄弟なのか、友だちなのか分からないけれど、いつも一緒で仲良しの二人。真冬の森に遊びに出て、吹雪きに巻き込まれ、離ればなれに。無事暖かい家に戻れた二人は、もう雪の中には行かない、と。
第59回ベルリン映画祭ジェネレーション部門ノミネート。

ロッタ・ゲッフェンブラードのブログ(英語/制作途中のかわいい写真満載)>>

ここに掲載するすべての画像 (C)Zigzag Animation


     
ロッタ・ゲッフェンブラードの作品歴
※スウェーデン語のアクセント記号の文字化けはご容赦ください。
2007 Astons Stenar - screenplay, director, design, animation, art work
2006 Quinze - (av Roland Larsson) Design
2005 Bland Tistlar - director, animation, photo, art work
2004 Kinchen (by Måns Månson) - texts
2003 CreepSchool (TV-serie by HappyLife) - character design
2003 Kakan (by Pia Holmqvist) - ilustration, animation, photo
2002 När vi dör (by Håkan Wennström) - photo, animation consultatn
2001 Kungliga Kalamiteter (by Ulla-Carin Grafström) - photo
2000 Prinsen av Ponte corvo (by Ulla-Carin Grafström) - photo
1996 Aprikoser - director, animation, photo, art work
1996 Äventyrspizza (by Eva Lindström) - photo, animation
1995 Snabeln & Elefanten - director, animation, photo, art work
1994 Lutning (by Eva Lindström) - photo, animation
1992 Månansiktet (by Anna Höglund & Nils Claesson) - photo, animation
1992 Kyssen (by Håkan Wennström) - photo
1992 Dammsugaren - screenplay, director, animation, photo, art work, producer
1990 Pannkakan (by Anna Höglund) - animation
1990 Vinga på villovägar - manus, director, animation, photo, art work, producer
1988 God morgon Gerda Gök - screenplay, director, animation, photo, art work
1987 Björnes Magasin (vinjett for SVT) - director, animation, photo, art work
1986 Konsten att överleva om man är en daggmask - screenplay, director, animation, photo, art work, producer
1985 Resan - screenplay, director, animation, photo, art work, producer

     
ウジ・ゲッフェンブラードの作品歴
※スウェーデン語のアクセント記号の文字化けはご容赦ください。
2007 Astons Stenar - screenplay, director, music, edit, special effects, production
2006 Desmond och Träskpatraskfällan (by Magnus Carlsson) - Studio director, consultant
2006 Tillväxtsjukan - sound, edit, producer
2005 Bland Tistlar - screenplay, director, sound, music, edit, producer
2003 Kakan (by Pia Holmqvist) - edit, sound, music, producer
2002 När vi dör (by Håkan Wennström) - edit, sound, producer
2001 Kungliga Kalamiteter (by Ulla-Carin Grafström) - consultant
2000 Prinsen av Ponte corvo (by Ulla-Carin Grafström) - consultant
1996 Fågel Grå - (by Gun Jacobsson) sound, music, edit
1996 Aprikoser - screenplay, director, sound, music, edit, producer
1995 Snabeln & Elefanten - screenplay, director, sound, music, edit, producer
1992 Dammsugaren - music
1991 Vägen tillbaka (by Mikael Nilsson) - music
1990 Vinga på villovägar - music
1989 Triangeln (short film) - screenplay, director, music, edit, producer
     


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WAT2010 ヨーロッパショート

クララ・スワンテソン監督、ヨハンネス・フロトヒーグレン監督の紹介

クララ・スワンテソン(Klara Swantesson)
Klara Swantessonスウェーデン出身のアニメーション監督、イラストレーター、グラフィックデザイナー。
現在、デンマークのコペンハーゲン在住。Stupid Studio所属。

初監督作品の短編アニメーションドキュメンタリー『Radicalized』(2006年)で、ウィーンのTricky Women FestivalのSynchro Film&Video賞受賞、スウェーデン映画協会が主宰するGolden Beetle (Guldbagge) Awardsの2007年最優秀短編映画賞にノミネートされた。
『Sleepy Revolution(睡眠革命)』が監督作品2作目。

クララ・スワンテソンのHP>>http://work.klarabilder.se/

ZigZag Animationのサイト>>

作品歴
2006年 Tillväxtsjukan/Radicalized(急進的な)
2009年 Sleepy Revolution(睡眠革命)


ヨハンネス・フロトヒーグレン(Johanne Fronth-Nygren)
Johanne Fronth-Nygren英国、ノルウェー、デンマークで歴史、芸術史そして映画を学び、各地を巡回して活動をおこなう。
現在、ロンドンに在住し、書籍の執筆や翻訳をおこない、さまざまな形式のアートを探求しながらも、1日最低8時間の睡眠時間を確保している。
『Sleepy Revolution(睡眠革命)』が初監督作品。

作品の紹介
睡眠革命sleep_poster_A3_tryckklar
原題 Den somniga revolutionen
英題 The Sleepy Revolution
2009年、9分
カットアウトアニメーション
英語日本語字幕版

◆監督、脚本、美術:Johanne Fronth-Nygren、Klara Swantesson
◆アニメーション:Johan Sonestedt、Veronica Wallenberg、Klara Swantesson
◆音楽:Eske Norrelykke、G.F Handel (Whater Music)
◆音響:Leif Westerlund、Cinepost、Tom O'Pray、Envy Post Production
◆声の出演:Alex Jennings(英語版)、Michael Segerström(スウェーデン語)
◆プロデューサー:Uzi Geffenblad
◆制作:Zigzag Animation(スウェーデン)

◆あらすじ
17世紀までの睡眠は現代と大きく違い、14時間も眠った。しかも深夜の1時間は人々のお楽しみタイムだった。
現代人の睡眠は必要最低限なまでに短くなった。あるきっかけで、人間の睡眠は古いパターンに戻る。
眠らなくなる現代人に痛烈な皮肉を込めた一作。
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◇中世詩人の睡眠賛歌
劇中で、エリザベス1世時代のイングランドで活躍した、詩人のサー・フィリップ・シドニー(Sir Philip Sidney、1554年〜1586年)と劇作家のウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare、1564年〜1616年)の名言が引用されています。

サー・フィリップ・シドニーの「Come Sleep, O Sleep! The Certain Knot Of Peace」より
Come, Sleep! O Sleep, the certain knot of peace,
The baiting place of wit, the balm of woe ...
(出でよ 睡眠よ!オー睡眠 平安の絆)
(平常心を呼び寄せ 苦悩を和らげる香油)

The poor man's wealth, the prisoner's release,
The indifferent judge between the high and low.
(貧者の財産 囚人の解放)
(あらゆる階級の人々に公平な審判)

シェイクスピアの「Macbeth(マクベス)」より
...great nature's second course,
Chief nourisher in life's feast.
(大自然の正餐)
(人生の饗宴での主な滋養)

・・・いつの時代も睡眠は至福の時、人生最高の喜びなのですね。


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