2016年04月

WAT 2016 プレスリリース 全文

WAT 2016 発表資料です。

4月8日発表
下北沢トリウッド、5/1スタートの上映プログラム、タイムテーブル、料金発表
トークイベント決定:5/2のゲスト ニューディア―代表 土居伸彰氏 5/7のゲスト MotionGallery代表 大高健志氏

3月19日発表
10作品目決定
京都、名古屋での上映決定

2月22日発表
WAT 2016開催決定
MotionGalleryキャンペーン3/1開始

上映作品の紹介>>
WAT 2016公式HP>> 
WAT 2016 facebook>> https://www.facebook.com/WorldAnimationTheater

4月8日発表資料
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3月19日発表資料
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2月22日発表資料
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「ホワイトテープ」「ブラックテープ」のウリ・クラノット監督、ミッシェル・クラノット監督の紹介

ウリ・クラノット監督、ミッシェル・クラノット監督の紹介
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ウリ・クラノット(Uri Kranot、1975年イスラエル。エルサレム生)、ミッシェル・クラノット(Michelle Kranot、1977年イスラエル、テルアビブ生)。
アニメーション監督。ミッシェル監督はテルアビブ大学映画テレビ学部で学び、ウリ監督はRimon School of Jazz and Contemporary Musicで学んだ後、イスラエル、エルサレムのBezalel Academy of Arts and Design(ベツァルエル美術デザイン学院)を卒業。
2004年以来母国イスラエルを離れ、アニメーションと現実のユートピアを探しながら、各国でアニメーション映画制作やプロジェクトに従事している。
デンマーク、ヴィボーのThe Animation Workshop(アニメーション・ワークショップ)とイスラエル、エルサレムのBezalel Academy of Arts and Design(ベツァルエル美術デザイン学院)でアニメーションを教えながら、短編アニメーションや商業作品を制作し、数々の国際賞に輝いている。

とりわけ2013年に発表した『Hollow Land』では、他国への移民を望みながらバスタブを常に持ち歩く夫婦の不条理で、壮大な旅を、初めてのパペット・アニメーションで表現し、改めて国際的に高い評価を得て、インディペンデント作家として不動の地位を得た。
最新作『Cosmopolitanism』では、人種、宗教などを理由とする様々な差別を乗り越え、人類の共存を訴える。愚ブログ「世界が必要とする映画『Cosmopolitanism』」をご覧ください>>
Hollow LandのHP>>
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◇フィルモグラフィー◇
2015年 How Long, Not Long/Cosmopolitanism(監督:Erik Gandini、アニメーション)
2014年 Black Tape(ブラックテープ)
2013年 Hollow Land
2010年 White Tape(ホワイトテープ)
2008年 The Heart of Amos Klein
2005年 God on our Side
2004年 My Sister
2003年 Fallout
2002年 Ducks
2002年 Avinu Malkenu
2001年 The Balls
2000年 Sticki’n with You

◇イスラエルの人権団体・ベツェレム(B'Tselem)と『ホワイトテープ』『ブラックテープ』◇
『ホワイトテープ』(2010年)と『ブラックテープ』(2014年)は、イスラエル占領地域での暴力を告発するイスラエルの人権団体B'Tselem(ベツェレム)の協力をえて、デンマークのThe Animation Workshop(アニメーション・ワークシップ)のアーティストインレジデンス「Open Workshop」で制作された。

ベツェレムは、2007年1月にビデオカメラ配布プロジェクト「shooting back」を開始した。イスラエル占領地域でビデオ撮影をおこなうプロジェクトとして、占領地域で暮らすパレスチナ人にビデオカメラを配布し、彼らの生活圏で起こっている事実を撮影し、イスラエルと国際社会に知らしめ、人権侵害の是正の訴求を目的とする。イスラエル入植地、軍基地、軍事侵攻地域の近くに住むパレスチナ人に100台以上のカメラが配布し、市民ジャーナリストによって日常的に発生している事実が数多く撮影された。ベツェレムはこれらのビデオ映像を、説明責任の追及とパレスチナ人原告の法的救済手段として活用している。
ウリとミッシェル両監督は、ヨルダン川西岸地区で撮影された「shooting back」のビデオクリップをダイレクトペインティングでアニメーション化し、ベツェレムの活動を支援している。『ホワイトテープ』『ブラックテープ』の後に『レッドテープ』(仮)を制作し、3部作にする計画だ。
B'TselemのHP>>
B'Tselem ビデオプロジェクト>>

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『ブラックテープ』より Ⓒ TinDrum Animation-The Animation Workshop

◇『ホワイトテープ』『ブラックテープ』の制作陣◇
脚本、アニメーション、撮影:ウリ・クラノット、ミッシェル・クラノット
音楽:ウリ・クラノット
音響(『ブラックテープ』):Thomas Richard Christensen

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「真逆のふたり」のティモシー・レッカート監督の紹介

ティモシー・レッカート監督の紹介
40th Annual Annie Awards - Tim &  Fodhla Cronin O'Reilly『真逆のふたり』で第40回アニー賞学生作品賞(2013年)を受賞した、ティモシー・レッカート監督(左)とプロデューサーのFodhla Cronin O’Reilly(フォードラ・クローニン・オライリー)氏















ティモシー・レッカート(Timothy Reckart)
アメリカ・アリゾナ州出身。オスカー・ノミネーション監督。ストップモーション・アニメーション監督。
デビュー作『Head Over Heels(真逆のふたり)』で、Cartoon d’Or(カートゥーン・ドール)受賞、第1回アニー賞学生作品賞受賞、米アカデミー賞ノミネートなど、30を超す国際映画賞受賞。ハーバード大学で歴史と文学の学士課程、英国National Film & Television School(国立映画テレビ学校)でアニメーション監督の修士課程を修めた。
現在はソニー・ピクチャーズ アニメーションで、2017年12月公開予定の長編アニメーション映画『The Lamb』を制作している。

レッカート監督のHP>> http://cargocollective.com/timreckart
facebook>> https://www.facebook.com/TimothyReckart

『真逆のふたり』ティーザー>>
レッカート監督のビデオメッセージ(英語)>> 

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メーキング 写真上http://www.awn.com/ より、写真下http://www.theperspective.org/ より

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Ⓒ National Film & Television School

◇レッカート監督が本作を制作した、英国のNFTS◇
NFTS(National Film & Television School、英国国立フィルム映画学校)は、イングランドのビーコンズフィールド (Beaconsfield) にある、英国を代表する映画・テレビ制作の高等教育機関。英国の映画・テレビ界で活躍できるクリエイターを育成することを目標に、1971年に設立された。国立ではあるが、英国の地上波・衛星放送局(BBC、Channel 4、BSkyB、S4C)、Film Distributors' Association(映画配給事業者協会)、そして数多くの民間からの寄付や助成金に支えられている。
アニメーション、ドキュメンタリー、撮影、映画監督、テレビ演出、脚本、編集、コンポジティング、そしてプロデューサーのコースがあり、業界の第一線で活躍するプロの指導の下、少数精鋭主義に徹した教育を行なっている。英国だけでなく、EU圏、圏外の留学生を受け入れる。
卒業生には、「ひつじのショーン」「ウォレスとグルミット」のNick Park、「ボブの誕生日」のAlison SnowdenとDavid Fine、「ペッパピッグ」のMark Bakerなど、英国そしてヨーロッパのアニメーション界をけん引する人たちが名を連ねる。
2014年にはHallywood Reporter誌が選んだ世界の映画学校ベスト15の1位になった

◇Cartoon d'Or(ヨーロッパ賞、ヨーロッパ・アニメーションのオスカー)◇
レッカート監督が本作で受賞したCartoon d'Or(カートゥーン・ドール)賞は、CARTOON(カートゥーン、ヨーロッパ・アニメーション協会)が年に一度選ぶ、ヨーロッパの最優秀ショートアニメーション。
ヨーロッパ・アニメーションの振興を図るCARTOON(カートゥーン)は、クリエイション(作家性の強いショート)と産業の間を取り持つ目的で、1991年にCartoon d’Or(カートゥーン・ドール)を創設した。パートナー映画祭の受賞者の中からノミネート作品を選び、毎年9月に開催されるCartoon Forum(テレビアニメーションのピッチ)で受賞者を発表する。受賞はもちろん、ノミネートだけでも「名誉」とヨーロッパのアニメーション界では考えられている。
受賞者には、ニック・パーク(1991年と1994年の受賞者)、シルヴァン・ショメ、ジャックレミー・ジレール、マーク・ベーカー、マイケル・ドゥドックドヴィッチ、ジョアンナ・クインといった蒼々たる監督が並ぶ。
これまでのCartoon d’Or受賞者>>

◇『真逆のふたり』の制作陣◇
監督、脚本:ティモシー・レッカート
プロデューサー: odhla Cronin O’Reilly(フォードラ・クローニン・オライリー)
撮影:Chloe Thomson
プロダクションデザイン(美術監督): Eleonore Cremonese
編集:James Taylor
サウンドデザイン: Axle Kith Cheeng
作曲、演奏:Jered Sorkin
コンポーザー:Jered Sorkin
アニメーション:Tim Reckart, Sam Turner
色彩設計・色指定、オンライン編集: Helen Brownell
スペシャルエフェクト・スーパーバイザー: Jennifer Groves
ビジュアルFXスーパーバイザー:Helen Brownell
プロダクションマネージャー:Lizzie Bull
パペット制作:Sophie Huckfield and Charlie Buck (Arts University Bournemouth)
声の出演:Nigel Anthony(ウォルター)、Rayyah McCaul(マッジ)

◇『真逆のふたり』 主な受賞歴◇
第40回アニー賞学生作品賞
Anima Mundi 最優秀賞(審査員賞、観客賞)、最優秀学生作品賞(観客賞)
広島アニメーション・フェスティバル 2012 観客賞
Encounters Short Film and Animation Festival, Short
Cartoon d'Or 2013
Austin Film Festival 最優秀短編アニメーション賞、アニメーション部門観客賞
カンヌ映画祭 オフィシャルセレクション(Cinefondation)ノミネート-2013年
30以上の受賞、映画祭招待上映・ノミネーション多数


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「ちいさな芽」のシャイタン・コンヴェルサ監督の紹介

シャイタン・コンヴェルサ監督の紹介

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シャイタン・コンヴェルサ(Chaitane Conversat)
1973年フランス東部オート=マルヌ生まれ。リヨンの国立芸術大学(Ecole nationale des Beaux-Arts de Lyon (ENBAL))卒業後、いくつかのシアターカンパニーで働きながら、ミュージックビデオや受注・商業作品のアニメーションを制作してきた。
2000年に、フランス南部ヴァランスにあるアニメーションスクールLa Poudriere(ラ・プードリエール)に入学、2002年卒業。
その後、フランスのFolimage Studio(フォリマージュ スタジオ)の常勤アニメーターとしてコマ撮りやカットアウトのアニメーション制作に携わる。
1996年以来、様々な団体・組織とアニメーション映画制作のワークショップを主宰している。
コンヴェルサ監督のブログ(2012年)には、シアターカンパニーでの美術作品の一部が紹介されている>> http://chaitaneconversat.blogspot.jp/

◇フィルモグラフィー◇
2015年 短編アニメーション「La petite pousse」(製作:Folimage、監督)
2014年 TVスペシャル「Neige」(製作:Folimage、カットアウトアニメーション)
2012年 ビデオクリップ「La fuite」(製作:Weepers Circus、監督)
2012年 TVスペシャル「L’automne de Pougne(秋のプーニュ)(製作:Folimage、パペットアニメーション)
2012年 短編アニメーション「Un spectacle interrompu」(製作:Les Films du Nord、アニメーション)
2011年 TVスペシャル「L’ete de Boniface(夏のボニファシオ)(製作:Folimage、パペットアニメーション)
2010年 短編アニメーション「Beau voyage(製作:Corridor、パペットアニメーション)
2009年 TVスペシャル「Le printemps de Melie(春のメリー)(製作:Folimage、パペットアニメーション)
2008年~2009 年 TVシリーズ「Ariol」(製作:Folimage、After Effectアニメーション)
2007 年 TVスペシャル「L’hiver de leon(冬のレオン)(製作:Folimage、パペットアニメーション)
2007年 短編アニメーション「La vita nuova」(製作:Folimage、パペットアニメーション)
2006 年 長編アニメーション「Max and Co」(製作:Cinemagination、パペットアニメーション)
2003年~2004年 TVシリーズ「Hopital Hilltop」(製作:Folimage、パペットアニメーション)
2002年 短編アニメーション「Les fourmis de ma grand'mere(おばあちゃんの蟻)」(5分03秒、ラ・プードリエール卒業制作)
※上記の製作は幹事会社です。
Un Court-metrage de Chaitane Conversat_2002LaPoudrier「Les fourmis de ma grand'mere(おばあちゃんの蟻)」Ⓒ La Poudriere









◇La Poudriere(ラ・プードリエール)◇
コンヴェルサ監督が卒業したLa Poudriere(ラ・プードリエール)は、フランス南部、ローヌ河沿いのヴァランス(Valence)にあるアニメーション専門学校。1999年に、フランスの有名アニメーションスタジオFolimage(フォリマージュ)の共同創立者のジャックレミー・ジレール氏らの助力で設立された。美術大学などを卒業した若者向けの2年コースと業界で働くプロ向けの短期コースがあり、非常勤講師として映画・テレビ業界の第一線のプロたちがそのノウハウと技能を直接伝授する。
フランス文化省傘下の非営利組織ラ・プードリエールの運営は、フランスそしてヨーロッパのアニメーション業界・制作者たち、さまざまな公的機関の助成や放送局などの援助で成り立っている(ラ・プードリエールのパートナーについて)。校舎があるLa Cartoucherie(元爆薬工場)には、フォリマージュや3DCGアニメーション制作会社TeamTO(チームトー)などもスタジオを構え、学生たちは日ごろからプロのアニメーターたちと接触できる環境にある。
日本人として初めて2年コースを修了した貴志春菜さんによると、アニメーション技術・技法の習熟だけでなく、脚本や演出法など、映画制作者としての研さんを重視した教育内容とのことだ。貴志さんは卒業後、オリジナル企画をフォリマージュのプロデューサーに認められ、現在(2016年4月)はスタジオでフランス人らを率いる監督として「Miru-Miru」(5分x52分のTVシリーズ)を制作している。
ラ・プードリエールの卒業制作作品はアヌシーを始め、名だたる国際アニメーション映画祭で極めて高い評価を得て、卒業生たちはアニメーション業界でさまざまに活躍している。

ラ・プードリエールのHP>> http://www.poudriere.eu/en
卒業制作ギャラリー>>

◇黒い砂と油彩のアニメーション◇
コンヴェルサ監督は、ラ・プードリエール在学中の2001年に黒い砂と油彩で1分20秒の習作『Jacadi』を制作している。砂と手描きのアニメーションで著名な、フランスのフローランス・ミアイ監督(Florence Miailhe)が学校でおこなったワークショップにをきっかけに、コンヴェルサ監督は少女、小川、草原、布に描かれた赤い魚や牛の模様というように、『ちいさな芽』に通じるモチーフをアニメーションにした。
それから十数年を経て、フォリマージュのアーティストインレジデンス「La Residence Folimage」で、黒い砂と油彩で10分のアニメーションを結実させた。
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『Jacadi』 Ⓒ La Poudriere
『Jacadi』視聴>>

撮影台の上に直接砂で一コマ一コマを描き出し、その上に重ねるガラス板に油彩で色と形を加える。油彩の部分も一コマ一コマ動きを付けながら描き足すのだから、立体と手描きで二重の時間と根気を要する。アーティストインレジデンスの13か月というまとまった時間と撮影に必要な機材やスタッフが揃っていなければ、このオリジナル作品は生まれなかったかも知れない。
『ちいさな芽』のメーキング(フランス語)>>

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ⒸFolimage
『ちいさな芽』ティザー>>

◇『ちいさな芽』制作陣◇
監督、脚本:シャイタン・コンヴェルサ
アニメーション:シャイタン・コンヴェルサ、Marjolaine Parot、Christel Guibert
音楽:Patricia Dallio
音響:Pierre Sauze
編集:Herve Guichard
声の出演:Sophie Daull

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Ⓒ 2015 Folimage-Les Productions JMH-10200 Z'images


◇『ちいさな芽』 主な映画祭出品歴◇

スイス FANTOCHE(バーデン国際アニメーション・フェスティバル)(2015年)
ウクライナ KROK国際アニメーション・フェスティバル(2015年)
オーストリア インスブルック自然映画祭(2015年)

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「触感のダンス」のジャンシャルル・エムボティマロロ監督の紹介

ジャンシャルル・エムボティマロロ監督の紹介
メディア芸術祭授賞式

ジャンシャルル・エムボティマロロ(Jean-Charles Mbotti Malolo)
1984年フランス、リヨン生まれ。2007年にリヨンの美術学校Emile Cohl(エミール・コール)卒業。
卒業制作『Le Coeur est un Metronome(心はメトロノーム)』は2008年の広島国際アニメーションフェスティバルのデビュー賞など国際映画祭で高い評価を得た。
6歳から絵を描き始め、14歳でヒップホップ・ダンスを始める。13、4歳頃に見たドキュメンタリーでパリのアニメーション専門学校Goblins(ゴブラン)を知り、アニメーションをやりたいとゴブラン進学を希望するが、両親の負担を考え、リヨンのエミール・コール校で4年間学んだ。卒業後ダンスカンパニーStylistikに入団。数年間はバックダンサーとプロのアニメーターを掛け持ちし、フランスとイタリアの合作長編アニメーション『Kerity la maison des contes』(2008年、製作:Alphanim、La Fabrique、Lanterna Magica)に背景レイアウトデザイナーとして参加。その後、フランス南部ヴァランスのアニメーション制作会社Folimage(フォリマージュ)の長編アニメーション『Tante Hilda !』(2013年)に参加した。

エムボティマロロ監督のHP>> http://jeancharlesmbottimalolo.tumblr.com/
上写真 2014年・第18回文化庁メディア芸術祭授賞式 エムボティマロロ監督のfacebookより
第18回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 優秀賞受賞>>

◇ヒップホップ・ダンスとアニメーション◇
父と息子の葛藤を描いた、エミール・コール校での卒業制作作品『Le Coeur est un Metronome(心はメトロノーム)』(4分30秒)では、エムボティマロロ監督が子どものころから親しんだ絵とコンテンポラリーダンス(ヒップホップ)のエスプリが凝縮されている。
『Le Coeur est un Metronome』視聴>>

2009年オリジナル制作を思い立ち、アヌシー国際アニメーション映画祭のMIFAマーケットのプロジェクトコンペティション出品の準備をしていた2010年春、長編アニメーション『Tante Hilda !(イルダおばさん)』の制作に参加していたフォリマージュへ本作を提案。アーティストインレジデンス「La Residence Folimage」に採用され、仏独文化放送局ARTE(アルテ)が共同製作に参加。完成までには4年を要した。

本作の着想は、エムボティマロロ監督の子ども時代に遡る。監督の両親が聴覚障害を持つ少女を引き取り、共に育つ中で、言葉を介さなくてもコミュニケーションが取れ、愛を伝えられるのを知ったのだ。
制作に当たって、聴覚障害を持つ俳優に意見を求め、ダンスカンパニーStylistikの仲間と話し合いながら、主人公クロエとルイの気持ちを表現する全身の振り付けや指先の動きを一つ一つ決めていき、それを紙に写し取っていった。

音楽と音響もとても重要な要素になっている。ビートボクサー(口や鼻で作る擬音でDJプレイする奏者)のSly Johnsonに出演を依頼したが、上手く運ばなかった。幸いCamilleがオリジナル曲を作曲し、素晴らしい仕上がりとなっている。音響技師Loic Burkhartも良い仕事をして、観客が耳の聞こえない主人公の頭の中にいるような錯覚を起こすような音響効果を作りだした。
さらに映像的には、床やテーブルに伝わる振動を見えるようにすることで、触覚の強調や感情の波及を表現した。

『触感のダンス』のメーキング(フランス語)>>
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Ⓒ Folimage
制作初期のアートワーク>>
『触感のダンス』ティザー>>

本作の制作背景が詳しく分かります:
2015年2月5日 第18回文化庁メディア芸術祭 トーク付き上映会「短編プログラムC」文化庁メディア芸術祭トーク付き上映会「短編プログラムC」の上映後に催されたアニメーション部門優秀賞受賞作『Le Sens du toucher (The Sense of touch) 』のジャン-シャルル ムボッティ マロロ (Jean charles mbotti malolo) 監督と、同芸術祭アニメーション部門の審査員でもあるアニメーション作家の和田敏克さんとのトーク採録>>

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Ⓒ 2014 Folimage Studio-La Fabrique-Nadasdy Film

◇『触感のダンス』制作陣◇
監督、脚本:ジャンシャルル・エムボティマロロ
プロデューサー:Corinne Destombes、Jacques-Remy Girerd
アニメーション:Guillaume Lorin、Suzanne Seidel、ジャンシャルル・エムボティマロロ
美術:Nejma Bourouaha、Daniela Natcheva、Jean Palenstijn
コンポジティング:Benoit Razy、Jean-Philippe Nicolle
音楽:CAMILLE
音響:Loic Burkhardt、Flavien Van Haezevelde
編集:Pauline Coudurier、Herve Cuichard
ミキサー:Loic Moniotte

◇『触感のダンス』受賞歴◇
PRIX JAMEL DEBBOUZE ET CNC (フランスUrban Films Festival、2014年)
MENTION SPECIALE DU JURY(韓国Festival SICAF、2014年)
MENTION DU JURY CROQ'ANIME(フランスFestival du Film d'Animation de Paris、2014)
MENTION SPECIALE DU JURY(イタリアImaginaria International Animation Film Festival、2014年)
GRAND PRIX ANIMATOU(スイスFestival International du Film d'Animation de Geneve、2014年)
1ER PRIX NATIONAL(フランスFestival international du court metrage de Lille、2014年)
PRIX "BEST SWISS MADE", SHNIT(スイスFestival International du court metrage de Berne、2014年)
GRAND PRIX(ギリシャBe there! / Animation Festival of Corfu、2014年)
PRIX DU PUBLIC(アメリカAnnual Sweaty Eyeballs Animation invitational、2014年)
PRIX DU PUBLIC(ドイツInternational Weekend of Animation, Wiesbaden、2014年)
3E PRIX DU PUBLIC【ロシアBig Cartoon Festival、2014年)
PROMOTION AWARD ANIMATED MERMAID(ポルトガルFestival Cinanima、2014年)
文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門優秀賞(日本、2014年)
PRIX FORMAT COURT(フランスFestival du film court de Villeurbanne、2014年)
PRIZE FOR "DEBUT FILM", KROK(ウクライナ Festival International du film d'animation、2014年)
PRIX DU PUBLIC (フランスFestival Les Nuits magiques de Begles、2014年)
PRIX DU PUBLIC, FICAM (モロッコFestival International de Cinema d'Animation de Meknes、2015年)
MENTION HONORABLE DU JURY, MECAL(スペインFestival de Barcelone、2015年)
PRIX DU COURT METRAGE ADO(フランスFestival Cine Jeune de l'Aisne、2015年)
GRAND PRIX DE LA COMPETITION INTERNATIONALE(ドイツInternational Animation Trickfilmfestival of Stuttgart、2015年)
MEILLEUR COURT METRAGE D'ANIMATION, MEDIT(スペインFestival de Cinema Mediterrani de Menorca、2015年)
MEILLEUR COURT METRAGE (COMPETITION TEENS)(ベルギーFilem'on, Festival International du film pour enfants de Bruxelles、2015年)
ノミネート アヌシー国際アニメーション映画祭、広島国際アニメーション映画祭、AnimaMundiほか多数

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