ロザーナ・ウルベス監督の紹介

Rosana annecy2015_CITIAロザーナ・ウルベス(Rosana Urbes)
アニメーター、イラストレーター、ストーリーボード・アーティスト(絵コンテ作家)。ブラジルを離れ、8年ほど米国のディズニー・スタジオで働き、「ムーラン(Mulan)」、「ターザン(Tarzan)」、「ラマになった王様(The Emperor's New Groove)」、「リロ&スティッチ(Lilo & Stitch)」、そしてショートアニメーション「マッチ売りの少女」(The Little Matchgirl、Roger Allers監督、2006年)にアニメーションアシスタントとして携わった。ブラジルに戻り、2010年にRune Brandt Bennickeと共にサンパウロでRR Animacao de Filmesを設立、数多くの国際的なアニメーション企画に携わる。書籍のデザインやイラストレーションも描く。またアニメーションやデッサンのワークショップも主宰する。オリジナル企画の『Guida』を2014年に初監督した。



上の写真は、2015年のアヌシー国際アニメーション映画祭でJean-Luc Xiberras賞(初監督作品賞)とFIPRESCI賞(国際批評家連盟賞)を受賞したウルベス監督 (c)CITIA

次の写真は、リオデジャネイロで開催されたAnima Mundi 2014で、フェスティバル共同ディレクターのセザール・コエーリョ氏(左)とウルベス監督です。(c) Office H
CIMG7184

わたし(オフィスHの伊藤)が『ギーダ』とロザーナ・ウルベスさんに初めて出会ったのは、2014年のAnima Mundi(アニマムンディ、南米最大規模のアニメーション映画祭)でした。温かみのある水彩画の背景と流麗なアニメーションが印象的でした。わたしと同世代の女性ギーダが幼い頃の夢を思い出し、軽やかに転身するストーリーも気に入り、いつか日本で上映したいと、それ以来心に秘めた一作となりました。
そしてロザーナさんの映画はAnima Mundiで最優秀ブラジル作品賞を受賞しました。

わたしの教科書は、自由を大事にするヒッピーの子どもが描く花々のようなエンピツ画で埋まっていました。いつもなにかしら描くのが、わたしの生活の一部でした」というとおり、描くことが大好きなロザーナさんです。

◇フィルモグラフィー◇
Guida (ショートアニメーション、2014年) – 監督、脚本、アニメーション
Luz, Anima, Acao (ドキュメンタリー、2013年) – アニメーション
The Little Matchgirl (ショートアニメーション、2006年) – アニメーションアシスタント
Lilo & Stitch(長編アニメーション、2002年) – アニメーションアシスタント
The Emperor's New Groove (長編アニメーション、2000年) – アニメーションアシスタント
Tarzan (長編アニメーション、1999年) – アニメーションアシスタント
Mulan (長編アニメーション、1998年) – アニメーションアシスタント

◇Rosana Urbes◇
http://www.rosanaurbes.com/
https://twitter.com/rosanaurbes
https://www.facebook.com/rranimationfilms/
『ギーダ』のティーザー

◇アヌシー国際アニメーション映画祭のJean-Luc Xiberras賞(初監督作品賞)◇
ウルベス監督が本作で受賞したJean-Luc Xiberras賞は、世界最大規模の国際アニメーション映画祭“アヌシー”の中興の祖、故Jean-Luc Xiberras(ジャンリュック・ジベラ)氏に因み、アヌシーの公式コンペティションの短編ノミネート作から毎年初監督作品に贈られる、たいへん名誉ある賞。
ジベラ氏は1982年にアヌシーのフェスティバル・ディレクターに就任すると、“アニメーション作家の安らぎの場”であったフェスティバルの改善に取り掛かった。
1960/70年代のアヌシーは“アニメーション作家の安らぎの場”であったが、1983年、制作部材を売る数社の出展と、アニメーション作家との接点を求めるプロデューサーらによって、マーケットが小さな産声を上げた。そして1985年、本格的な国際アニメーション・マーケット「MIFA」が500屬硫饐譴濃呂泙辰拭
ジベラによると、国際マーケット構想を出した時代、テレビアニメーションは日米の独壇場で、フランスにはプロデューサーがおらず、アニメーションの関係者は「夢物語」と言って、相手にしなかった。しかし、文化予算を増やし、文化支援策を打ち出す社会党政権のジャック・ラング文化大臣(当時)が「アヌシーが生き残るのに必要」と、映画祭主催者やアヌシー地元の背中を押した。さらに、アニメーション産業振興の「映像計画」を掲げる外務省の支援を得た。ジベラのもと、“アヌシー”はテレビや長編の商業アニメーションに門戸を開いた。上映スクリーンと特別プログラムを増やし、コンペティションを複数のカテゴリーに分け、それぞれの審査チームを構成させた。そして、1999年から毎年開催となった。「1960年代と比べると、今のアニメーション(界)は急激に変化している。フェスティバルとMIFAは、アニメーションの制作と産業が不可分のように、切り離させない」と、1996年にジベラは予想した。
(オフィスH編「0年代・ヨーロッパのアニメーション:1999年〜2010年、アヌシーの定点観測」(2010年)より)
Jean-Luc Xiberras賞は、このようなジベラ氏の先見の明、革新の意欲、強い意志と行動力などを引き継ぐ、個性豊かなアニメーション作家・監督への“アヌシー”からのエールなのだ。

Guida_small3

◇『ギーダ』制作陣◇
監督:ロザーナ・ウルベス
プロデューサー:Belisa Proenca
エグゼクティブプロデューサー:Thiago Minamisawa、Bruno H. Castro
脚本:ロザーナ・ウルベス、Thiago Minamisawa、Bruno H. Castro
ストーリーボード、デザイン、アニメーション:ロザーナ・ウルベス
撮影: Fabio Yamaji
編集:Belisa Proenca
クレジットアニメーション:Fabio Yamaji、Ligia Borba
クレジットプロダクション:Ligia Borba
音楽:Ruben Feffer、Gustavo Kurlat ‐ Ultrassom Music Ideas
音響:Ana Luiza Pereira
アニメーション:Paulo Ignez, Luzia Urbes、Rune Bennicke、Jefferson Rocha、Israel Oliveira
アニメーションアシスタント:Alberto Loose、Paula Urbinati、Raul Vanussi、Victor Sampaio、Daniela
Fernandes, Thailiny Cruz, Amanda Urbes.

WAT2016_B2http://www.wat-animation.net/




◆ここの掲載する画像、写真で個別表記のないもののコピーライト:(c) RR Animacao de Filmes. All Rights Reserved.

このページのコピーライト (c) Office H/WAT 2016. All Rights Reserved.