ロッホフェーン監督、オプリンズ監督、ブラーウ監督の紹介

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ヨプ・ ロッホフェーン(Job Roggeveen)、ヨーリス・オプリンズ(Joris Oprins)、マリーケ・ ブラーウ(Marieke Blaauw)
ヨプ・ ロッホフェーン(1979年生)、ヨーリス・オプリンズ(1980年生)そしてマリーケ・ ブラーウ(1979年生)の3人は、電機・家電メーカーのフィリップス本社で知られるオランダ、アイントホーフェンにあるデザインアカデミーでアニメーションを学んだ。
2007年に3人の名前を付けた制作スタジオJob, Joris & Mariekeを、うさぎの“ミッフィー”の故郷でもあるユトレヒトに設立し、数多くの企業コマーシャルなどを手掛けながら、オリジナル企画も多く制作している。
2015年、短編アニメーション『A Single Life』で米アカデミー賞にノミネートされ、国際的な賞賛を浴びた。『Mute』(2013年)でもたくさんの国際賞を受賞した。オランダの子ども向け人気TVアニメ・シリーズ『The Tumblies(原題:De tumblies』(2012年)にコンセプトを提供した。

◇『FREEZE! an adventure in 100 frames(止まれ!100フレームの冒険)』◇
オランダのアニメーションアート展覧会用のインスタレーション『FREEZE! an adventure in 100 frames』は、3Dプリンターを用いて、コマドリがどのようにできるのかをユーモラスに描いている。
普段はコンピューターの中で動き回る、監督たちのキャラクターを3Dプリンターでリアルな世界に飛び出させてみようと考えた。最初は3Dプリントなんて簡単だろうと取り掛かった。ところが、数フレームの形成に30時間を要した上に仕上がりが悪かったり、機械が故障したりと、たいへんな苦労をしたとか。
FREEZE! an adventure in 100 framesのアニメーションデモ>>

◇オスカーノミネート、そして次回作◇
2014年に完成した『A Single Life』はオスカー短編アニメーション部門賞でノミネートされ、3監督は一気に脚光を浴びた。成功後間髪入れずに発表した『(Otto)−オットー』は、オプリンズ、ブラーウ両監督の愛児の”空想のアヒル”から着想を得た、3DCGアニメーション・ファンタジー。
1年に1本のペースでショートアニメーションを完成させている3監督。その秘訣を聞かれて、ロッホフェーン監督は「僕らのスタジオは潤滑油の良く利いた機械のようなもの。アニメーションを作っていくとき、僕らには共通のボキャブラリーがあり、ビジュアル的な言葉がある」と話す。一方ブラーウ監督は、「プレッシャーがある方が、わたしたちは良い決定を出せるの。わたしたちの決定のやり方は現場主義。今決めなければならなければ、即決する。時間があれば、時間を掛けるけれど、だからと言って良い結果になるとは限らない。制約は時として、クリエイティブなソリューションに導いてくれるみたい」。
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次回作として、子ども向けでない長編映画のコンセプトを持っているという監督たち。デザインやキャラクターで新しいチャレンジをしている。その長編はアダム・エリオット監督の『メアリー & マックス(Mary and Max)』から大いに刺激を受けたという。
いきなり長編のトリートメント(映画やテレビドラマの製作において、主要場面の構成やカメラ位置などの概略をまとめたもの)を作り込むのではなく、まずは25分のショートアニメーションを試作する。そこから多くを学んでから、長編に入りたいとする。まだ数年は掛かるだろう、と。
オスカーにノミネートされた経験が、彼らの長編映画を作りたいという意欲を高めた。ノミネーションとアメリカツアーが、いつかは長編映画を監督したいという3人の願いをより強くさせたようだ。
以上、2015年9月のCartoon Brewのインタビューより抜粋・翻訳。

◇Job, Joris & Marieke◇

http://jobjorisenmarieke.nl/
https://vimeo.com/jobjorismarieke

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『(Otto)−オットー』トレーラー>>

『(Otto)−オットー』のアイデアを提供してくれた、オプリンズ、ブラーウ両監督の娘さんも登場する、『A Single Life』オスカーノミネートの瞬間


◇Cartoon d'Or(ヨーロッパ賞、ヨーロッパ・アニメーションのオスカー)◇
本作がノミネートされたCartoon d'Or(カートゥーン・ドール)賞は、CARTOON(カートゥーン、ヨーロッパ・アニメーション協会)が年に一度選ぶ、ヨーロッパの最優秀ショートアニメーション。
ヨーロッパ・アニメーションの振興を図るCARTOON(カートゥーン)は、クリエイション(作家性の強いショート)と産業の間を取り持つ目的で、1991年にCartoon d’Or(カートゥーン・ドール)を創設した。パートナー映画祭の受賞者の中からノミネート作品を選び、毎年9月に開催されるCartoon Forum(テレビアニメーションのピッチ)で受賞者を発表する。受賞はもちろん、ノミネートだけでも「名誉」とヨーロッパのアニメーション界では考えられている。
受賞者には、ニック・パーク(1991年と1994年の受賞者)、シルヴァン・ショメ、ジャックレミー・ジレール、マーク・ベーカー、マイケル・ドゥドックドヴィッチ、ジョアンナ・クインといった蒼々たる監督が並ぶ。
これまでのCartoon d’Or受賞者>>

◇『(Otto)−オットー』制作陣◇
脚本、デザイン、音楽、プロデュース:ヨプ・ ロッホフェーン、ヨーリス・オプリンズ、マリーケ・ ブラーウ
アニメーション:ヨーリス・オプリンズ、マリーケ・ ブラーウ、Rik Schutte

WAT2016_B2http://www.wat-animation.net/




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