ハンナ・ヘイルボーン/Hanna Heilborn

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1968年生まれ。StDH Stockholm Dramatic Instituteで脚本を学んだ後、New York Film Schoolに留学。映画制作のほか、作家、劇作アドバイザー、シナリオライターとして美術大学の教壇に立つ。ダーヴィッド・アロノヴィッチと共に、数々の国際賞を受賞した『Hidden(原題Gomd)』(2002)、『Slaves』(2009)、『Sharaf』(2012)を監督し、ドキュメンタリー・アニメーションの新境地を拓いてきた。本作は移民留置制度の実態を世界に問う長編ドキュメンタリー・アニメーションの第1章である。

監督作品として、『Big Mike』(2006、SVTスウェーデン・テレビ)はスウェーデンの先住民族の少年の成長とルーツ探しの記録で、国外でも放映された。『Ruth』(2015)は、スカンジナビアの子どもドキュメンタリー6本の1作で国際配給され、数々の国際賞を受賞した。2016年には、『Rio Stories』の総監督と劇作アドバイザーを務めた。英国のNGOセーブ・ザ・チルドレン (Save the Children)の委託を受けた『Rio Stories』はブラジル・リオデジャネイロのファヴェーラ(スラム街)のボクシングジムに集う若者たちを描いた5本の短編ドキュメンタリー・シリーズで、ブラジルとスウェーデンで放映された。同じ制作チームで現在、南アフリカの人権保護とジェンダー平等の団体Sonke Gender Justiceに関するシリーズが進行中である。

イタリア・ミラノのある家族と少年グループを描く長編ドキュメンタリーの「In waiting for the School bus(仮訳 スクールバスを待ちながら)」は企画開発中で、イタリアの学校制度とローマの人口過密にも関連させる予定だ。子ども向け短編ドキュメンタリー『My cousin Marilyn(仮訳 従妹のマリリン)』も企画開発している。

ヘイルボーンは、美術館のインスタレーション、アニメーション、ドキュメンタリーも手掛ける。これまでにストックホルムのMuseum of Technology, HistoryとMediterrean Museumに作品提供している。

2001年ドキュメンタリー映画制作をおこなうStory AB(http://www.story.se/)を設立。同社共同経営者。


ダーヴィッド・アロノヴィッチ/David Aronowitsch


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長編ドキュメンタリー、短編フィクション映画、ドキュメンタリー・アニメーションの監督兼プロデューサー。ストックホルム大学で映画史とマスコミュニケーション履修(1984年〜85年)、ポーランド国立ウッチ映画学校で映画監督履修(1988年〜92年)、ストックホルムの王立芸術大学で建築履修(1998年〜99年)。
代表作として、カンボジアの内戦期クメール・ルージュ時代の政治指導者キュー・サムファンを描く『Facing Gencide(仮訳 ジェノサイド)』(2010、Staffan Lindbergと共同監督)、EU移民政策に翻弄されるアフマド(アラブ人に多い名前)を描く『I am Dublin(仮訳 わたしはダブリン)』(2015、Ahmed Abdullahi、Anna Persson、Sharmarke Binyusufと共同監督)。また、ハンナ・ヘイルボーンと共同監督した『Hidden(原題Gomd)』(2002)、『Slaves』(2009)、『Sharaf』(2012)で数々の国際賞を受賞した。
Story ABの公式サイト>