《茨戸川生振(おやふる)大橋下》 小品 31 北海道札幌市郊外 




〇   この写真は、私のロマンを改めて呼び起こして呉れた最高にお気に入りのものである。


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 〇  空の青、水をたぷりと湛え,その上をゆったりと静かにさざ波が渡り、周りは緑一色に染まり、人工の音どこからも届かず、溶け込んでいるのはこのヘラ師二人のみ。      

    
 北に渡って早々に新たな美景に接し、来て良かったなあーとゆっくりと深呼吸していた。


  そして、 何故か、釣りという私の土壇場なのに私は付け足しというか、なんとちっぽっけな存在だこととつくづく感じた。
 くどいが、大自然の雄大さに圧倒された衝撃的な一葉で、このような心の体験は山では度々出会えたけれどもヘラ人生にはこれまで一度たりともなかった。

 
 
                       
   
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[初物と見えた兆] 

                       
         
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〇  これが釣れたのは平成20/7/1。大きさは約33cmで20号のハリをよくぞ口に入れてくれたと呆れた。


 一言添えると、思えば、30才台頃の横利根ではこのクラスは年に2~3尾釣れたかどうか。だから釣れたら魚拓に取って飾り祝杯を重ねたものである。

 
 それがたかだか40年後なのに北でも50cmが釣れる様になり、私はそれを狙ってやってきたので落胆が激しかった

   

   

〇   あの夜、ヘラの成長が格段に早まっているのは温暖化の所為として、北は南よりも影響が大となると、バンナクロ付近の[そば平]裏での50cmは確かなのだから、近い将来は60cmも有りの時代に生きているのではないのかと気が付いた。

                   

 果たせるかな、土地に慣れると同時に目標を45cm(尺半)に下げたら40cm級に続々と出会え喜びに変わったのだった


  

 [茨戸川始点]



〇  岸の背面は本流の石狩川の大堤防で、近くに調節用水門が設置されている。 
                               
   
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 〇   6/9日には小ベラが盛んにハタイていた。
      2日間やる予定でいたが次の夜は真っ暗。闇でシーンと静まり返って薄気味悪く、下流の[茨戸大橋]に逃げ戻った。

  

[思い出いろいろ]

〇 この川は本当に美しいと思う。でもそれを表現するのに先の程度でしかなくて実に情けないなあーとがっくりしている。
 読者の皆にはこの程度の写真がどうして冒頭の一文につながるのか、私の心情をご理解くださる方がいるのかしらとつい思ってしまう。文才のない男の恥ずかしさである。お許しをえたい。


〇 写真のお二人の釣りの一日の目標はどうやら、うかがった話『昨日は77枚に終わった』などからするとどうやら100枚のようであった。そして、『だからヘラは辞められない』と毎日を堪能しておられた。

 私は何十年となく精進・西湖などでは50枚以上を目標に置いていた。だがそこに届くのは毎夏2から3回位。ために、内心、〝ここは標準ものがうじゃうじゃだ、どうしてそんなに豊富なのか?〟と心底驚いた。

 となると九州の方面はどうか。伝え聞く情報では50が結構出ているのだからあちらを狙うのが真っ当なのかも?となったりした。しかしこの考えは到頭果たせなかった。理由は夏場のダムの増減水の不安定に尽きた。
  

〇 もう1つ。今でも強く記憶に残っているのは《トラブルの違い》である。 常連さんの話の中に『あそこはヘラ師が車で入って荒らしたので持ち主が怒って入り口に柵が作られた。馬鹿共だ』とあった。牧草地に確認せずに入り込んだとのこと。
    
       ああー、ここは北だ、こんなこともあるのだー !!〟  

 私は牧草などはみたこともなかった。早速、その見分け型、牧場と畑地の形容などを教えて頂いた。それが役立ったのは後日、北の果ての問寒別の地に向かった際だった。
 立ってみると牧草と野草の区別がつかない。慎重を重ね、とんでもないトラブルに巻き込まれずに済んで良かった。終わり


       (20北~0711・0712・0721・  24ー0395)